ANA国内線【PR】

目が、目がぁっ…


 ちょっと焼けたかな。

薄曇りだと肉眼でも良く見えました。金環日食。

調子に乗って見てたらいつまでも残像が消えませんでした。

でも見られて良かった。
# by aile21 | 2012-05-21 21:37 | Comments(2)

あづい・・・

 またまた長期出張に入りました。

毎度おなじみの湾岸。

今週通っていた工業地帯はところどころ空き地が残っていて昼休みにブラブラ。

う~ん、さすがに虫の姿は少ないです。
見かけた甲虫はナミテントウ、ヒメカメノコテントウばかり。たまにコンクリの上を黒いゴミムシが通り過ぎるくらいです。

クズが蔓を伸ばし始めていてシロテンハナムグリが蔓にしがみついていたのは意外でした。こんな蔓に口を押し付けていたので汁でもすっていたのでしょうか。

クズには他にヒョウタンゾウムシの仲間の1種が多く見つかります。葉っぱを齧っていますね。
なんか採ったことあるような・・・、でもこの仲間もいろいろいるからなぁ・・・と逡巡しています。

 今朝は出勤時に甘く漂う芳香に眠気を覚まされました。ハッと気づくとスイカズラの花が満開です。
朝の癒しですね。
# by aile21 | 2012-05-19 19:01 | 関東編 | Comments(13)

今年のクラルア

 なんだか、寒い。

昨日からめちゃくちゃ寒い。今日の最高気温も18℃
地元の花でも見に行こうかと目論んでいたのにあまりの寒さにタイミングを逃してしまいました。午前中はどんよりと厚く雲が垂れ込めていたし。

それでも午後になってやっと日が差してきたのでおもむろに車を走らせたのでした。
昨年とはまた違うヤブデマリで見つけました。
安定して発生しているようです。
これからは地元の常連さんと認めてあげましょう。
 天気は回復したものの、強い風が吹き付けていて森がゴオゴオ唸っていました。
この時期にコアオハナムグリの姿を見ないなんて嘘のようです。
でもチャイロヒメハナカミキリは湧きにわいていましたけどね。
# by aile21 | 2012-05-12 23:40 | とうちゃん | Comments(8)

ミヤマメダカゴミムシ

 ミヤマメダカゴミムシ Notiophilus impressifrons Morawitz

 鎌ヶ岳の下山途中にブナやアカヤシオの稜線で落ち枝をポキポキとチェックしていた時に見つけました。落ち葉の隙間を俳諧してました。
その特異な姿に一瞬で惹きつけられ、「なんかハンミョウみたいだな」と興奮しました。
showzineは「ハンミョウモドキ?」と思ったみたいです。たしかに似てるけど上翅に顕著な点刻が見られなかったのでその案はすぐ却下。

たしかこんなゴミムシが図鑑に載ってたなと思い浮かんだので「たぶんゴミムシ」として3つ持ち帰りました。
図鑑ではハンミョウモドキのすぐ隣に掲載されていたので読みは悪くなかったようです。

それにしてもこれがゴミムシの顔とは。
いい顔してるしてるね~!
# by aile21 | 2012-05-09 01:18 | とうちゃん | Comments(4)

鎌ヶ岳

 連休終盤になってやっと青空がやってきました。本当は明日の日曜日にどこか行こうと考えていました。しかし今朝になってあれこれ予定の変更があり、急遽どこかに行こうとなりました。
まいったな、ちょっと遠出をするには朝が遅すぎました。とりあえず10時には家を出ることにして、あとは行き先。車で近くまで行けてそこそこの展望を望めるところ・・・。

ということで、showzineと2人で鈴鹿の鎌ヶ岳に登ってきました。

 武平峠に車を止めて、歩き出したのがすでに12時半。でもまあ、頂上までのピストンだから大丈夫でしょ。雲一つないピーカンです。歩き始めてすぐに長網を持ってきたのを後悔しました。山ではまだこれの季節じゃないなあと。風が強く持ちにくいので早々と網を畳んで取り外しました。柄はただの杖代わりですね。
 ところが10分もしないうちに登山道に気になる虫を見つけました。この山は花崗岩のザレた山で登山道は砂状に砕けた花崗岩の粒が広がっていて歩きにくいことこの上ありません。そんな足元の砂の中に青く光る虫、の踏みつぶされたものがありました。アオハムシダマシかなあ・・・?
と思いつつ拾い上げてみるとなんとルリクワガタだったのです。我々は未だ生きているものを見つけたことがないので2人とも色めきたってしまいました。でも残念ながらべちゃっと潰れてしまっています。登山者に踏まれたようです。まだ死んではいなくて大顎があうあうと動いていました。ああ、もったいない。それからはさっき仕舞った網をまた拡げて柄にセット。ブナの新芽でも掬いながら行こうとなりました。
 それにしてもこのルートはほんとに歩きにくい。標高を上げるにつれ鎖やロープに頼らなくては怖くて登れないような岩場が続きます。変化があって面白いんですけどね。いつの間にか歩くのに集中していて長網はやはり邪魔なものになってしまいました。途中、showzineが取り付いた岩の上で「ゾウムシ〜!!」と叫びチョッキリを摘みました。また「色付きのハナノミがいるからお父さん吸って〜!!」など地味目な虫をいくつ採集しながら岩稜を登って行ったのでした。一番目についたのはベニヒラタムシでした。赤いからよく目立ちますね。一昨年の御池岳ハイクの時にいやっていうほど目にしたので今回はパス。


 頂上直下は両手両足を使わないと登れないような急登でした。さいごの登りをロープに掴まりながら登りきると「あれ、頂上?」というくらいあっけなく登頂したのでした。狭い頂上には先客が数人やすんでいました。

360℃の展望が素晴らしい。峠を挟んで対峙しているのは御在所岳。赤いロープウェイが麓から行き来しているのが見えます。いつかあっちにも行ってみよう。
 南へ続く尾根方面もまだまだ山が深く楽しそうですが、すでに15時近かったので一休みした後、来た道を戻ったのでした。想像はしていたのですが、登りで苦労した滑りやすい道に加えて、複雑な岩稜は下りになると恐怖感が一段と増して緊張の連続でした。

 今回は出発が遅かったので短時間のコースでしたが、来年は雨乞岳方面もいいな、などと考えながら日の傾きかけた景色を楽しみながら山を下りました。珍しくshowzineも膝が笑ってると言っていたのが印象的でした。
 ここのミドリセンチは少し赤味のある奇麗なものでした。

 帰ってから調べてみたら、チョッキリはモンケシツブチョッキリ、ハナノミと思われていたのはナガクチキムシ科のニセハナノミの1種でした。雑虫だけど我が家らしい成果です。
# by aile21 | 2012-05-05 23:59 | とうちゃん | Comments(10)

若草山

 相変わらず低迷中の宇治虫です。


 前回のアップのあとは東京に出張しておりました。

それにしても渋谷の雑踏のすごさには笑ってしまいました。
外国人も多いし、変な恰好の若者だらけでなんだかもうおのぼりさん気分を堪能できました。

 こんなところにも仕事で行ってきました。

オープン前にもかかわらず、麓には見物客が押し寄せていて大変な人気ぶりですね。
プラネタリウムや水族館もあるし、なかなか楽しそうですよ。

出張期間中に桜も満開になり、ぽかぽかとした春を体感できた東京滞在でした。

今月半ばにはすでに京都に戻っていましたが、季節は私の目の前を高速で通り過ぎていったのでした。

忙しさも一段落ついたので4/29には家族でお出かけです。


 連休中はこちら京都の天気が芳しくなさそうなので崩れる前にとりあえず近場へ。 ということで久しぶりに家族で奈良公園に行ってきました。猿沢の池では無数のカメが日向ぼっこ中でした。まさに甲羅干し。クサガメとミシシッピが半々くらいかな。
 興福寺までくるとそろそろ鹿が現れます。
今は冬毛から夏毛に生え変わる時期のようで、どの鹿も毛並がボサボサ。摘まむとごっそりと冬毛が抜けました。
なんだか汚らしい姿だけど、こればかりは周期的なものなので仕方ないでしょうね。つのも生え変わる時期のようで、オスの頭には茶色い袋状のものが生えていました。これもまた見馴れない者にとっては不思議な光景でした。

なんだかもう初夏のような日差しの中、木陰を縫うように公園の奥に進みました。もうこれは帰りのアイスは確定だなと。

飛火野のほうで調査・・・、というのも悪くないかと思いつつも今回の目的は若草山です。一度くらいは登っておこうかと前々から感じていたのでそれが優先です。
東大寺南大門で金剛力士像を見てから二月堂へ。そうしてやっと若草山の登り口に着きました。

遠目には何度も目にはしていましたし、まあ、山ってほどのものでもないだろうと踏んでたんですけどねえ・・・。

かあちゃんは登り始めから弱気になっていましたが、showzineは芝生の斜面にたくさんいるカラスに夢中でテンション上がりっぱなし。日頃からカラスが好きと言っているだけあって楽しそう。
炎天下の芝斜面を登るのかと思っていましたが、そうではなくて林と芝地の際に設けられた道を登っていくのでそこそこ日陰もありました。植えられた八重桜がちょうど満開。新緑と桜の両方を楽しみながらの登りでした。途中、時々に鹿糞でもあればちょっと覗きながら行こうかなと考えていたのですが、若草山にはほとんど鹿がいなくて糞もほとんど見られませんでした。たまに糞が転がっていても古くて乾燥したものばかりだったのです。なあんだつまんない。

とはいえ、自分自身も登りのペースを保つのに必死です。時折林の中に鹿の群れを見つけましたが、ペースを崩して寄り道をしてる余裕はなかったのですが。歩きながら目の前をプウ~ンと飛んでいく虫をつまんでみるとナンチャラコメツキだったりします。道端にはカエデの新芽が無数に顔を出していました。

そうこうしているうちにやっと広々とした頂に着いたのでした。

 まさに奈良盆地を一望です。

頭上には雲一つない青空。こういう完璧なパノラマはそう見られないと感動しました。暑いことは暑いけど、我慢できないほどではないのでパノラマを前にベンチで昼食にしました。近くにはアカタテハがひらひら。
長閑な時間を楽しめました・・・・・が、後ろを振り向くと山はまだ続いています。そう、ここはまだ頂上ではないのでした。

「まだ登るの?」とかあちゃん。
「もちろん。行くよ。」と冷たく言い放つ私。
「二人で行って来たら?・・・わたしここで待ってようかな・・・」ここまでの登りでそうとう堪えたようです。しかし周遊コースを想定していた私はにべもなく「下山はこの先だから行くよ。」と心を鬼にして出発したのでした。
年々、運動不足がたたってきているのでこれくらいはいいでしょう。

ここからは物陰一つない斜面を登ります。
途中、新鮮な鹿糞を見つけたので落ちてた棒きれでつついてみると中になにやら黒い虫がゴソゴソしていました。今回はガッツリと虫探しをするつもりではなかったのですが、せっかくなので自己未見のナガスネエンマコガネに出会えればいいなあ、と期待して来たのでした。
ピンセットを取り出し、鹿糞をほぐしていきます。どれどれ~・・・?

う~ん黒いマグソ、次も・・・・、その次も、そのまた次も・・・・。
6匹くらい出てきましたがどれもタダマグソのようです。ちぇっ。

若草山はところどころ芝地が剥げていて土が露出しています。オープンランドなので乾燥もしているようですが、土が真っ赤なのが目をひきました。宇治とはさほど離れていないけれど、こんな色の土は宇治では見たことないなあ、と不思議に思いながら登り続けました。
頂上は木陰もちらほらあって気持ち良かったのですが展望は先ほどのポイントのほうが良かったです。ルリセンチなんてそこらじゅうに転がってるだろうと思っていましたが、ここまでで2つしか目にしませんでした。まだ本格シーズンじゃないのかな。どうも今日は虫の影が薄いなあ・・・。最近さぼってたから勘が鈍ってるのかも。



 そこから先はドライブウェイに出たあと、森の中の緩やかな道をつらつらと歩いて山を下りたのでした。
歩きながらかあちゃんと
「おお、でっかいモミだぁ!」
「やっぱり春日山は違うなあ・・」
「モミは枝が真横に張り出していて、樹形を見ただけでわかるね。うん。」などと原始林を楽しみながら歩いていたのですが、ん?ちょっと待てよ。

あれ、杉じゃん。

二次林の杉しか見たことなかったから、杉があんなに巨大になるとは想像もしてませんでした。私たちの知ったかぶりは置いといて、それだけ春日山の森はすごいということでしょう。
途中、「ナギ」という標識のかかった木を見ました。たしか南方のトラカミキリの話題で見聞きしたことのある木の名前です。自分には縁のないものだと感じてましたがこんなところにも生えてるんだなあと思ったりしたのでした。

麓の公園に近づくと空気もまたぬるくなりやがて温風になりました。結局これといった虫には出会えませんでしたが、みんなの疲労感も十分だったのでまた鹿と観光客の中を抜けて帰途についたのでした。
午前中に通り過ぎた時には鹿たちは観光客にまとわりついて鹿せんべいをおねだりしていましたが、もうこのころになるとおなか一杯なのかみんな木陰で休んでいました。それでも観光客は四方八方から鹿せんべいを差し出します。しかしつれない態度の鹿ばかり。
 午睡中の鹿がいたので、あの変な角を触ってみました。
なんと熱いのです。角なんて冷たそうなのにこの茶色い袋状のものはまだ血液が流れているようです。もう熱々なのが面白くてかあちゃんははしゃいでいました。それでも時々「やめろよ・・」とけだるそう首をふるっていやがる鹿ですが眠気には勝てない感じでした。

駅前まで戻ってくる頃にはくたくたに疲れましたがアイスを食べて元気を取り戻し、家路についたのでした。

帰り道の国道24号。木津川横の電光掲示板には「31℃」と記されていました。
そりゃあ、暑いわけだ。もう夏です。
Tags:# 
# by aile21 | 2012-04-30 03:57 | とうちゃん | Comments(6)

福岡県宗像市

 3月15日まで福岡県に出張しておりました。

前半はずーっと寒くて雨ばかり。小雪が舞う日もちらほら。想像以上にハードなスケジュールでなかなか気持ちに余裕の持てる時間が無かったのが残念です。
仕事納めが毎日遅いので、それならと早朝散策を目論んでいましたが大きな誤算があったのでした。
日本列島では西にいくほど夜明けが遅いということ。悪天候とのダブルパンチで朝もダメでした。

昼時にあたりを眺めてみると植生が京都とずいぶん違う事にきがつきました。廻りは常緑照葉樹ばかり。それと竹林。「面白そうだな」と遠目に眺めてばかりいました。十年以上前には何度か福岡出張をしておりましたが、当時は虫採りをしていなかったので目に映る景色も違っていたのでしょう。

2週間強の仕事を終えてやっと少しの時間がとれました。
仕事先は福津市でしたが滞在ホテルは宗像市。
ホテルの裏に聳える小山に行ってみました。あいにく小雨まじりでしたが。
小山の名前は許斐山。その向こうに連なる高い山から独立したカワイイ独立峰です。なんだか自分にとって北九州の景色ってこんな感じ。低い独立峰がぽこぽこ並んでる。八幡でもそうだった。

とはいえ何を探すかといっても小枝を調べてカミキリでも探すか、御当地オサムシあたりくらいだろうか。照葉樹林内は暗く、寒風が吹き抜けるのでなかなか気持ちが高揚しません。
せっかく久しぶりの九州なので何でもいいから採って帰ろうとところどころをほじくってみました。
やがて1匹のゴミムシが崖からでてきたので手に取ってみるとキボシだかアトボシだかのアオゴミムシ。すかさず前言撤回。これじゃあなぁ・・・。

そんなこんなで思うような成果が出ないまま、そろそろ戻ろうかという頃にやっと小さなオサムシが出ました。

暗い赤紫色の小さなオサムシ。何オサだかわからないけどこれを御土産に山を下りたのでした。
下山中にはカゴノキを見つけたので落ち枝を調べてみましたがなあんにも食痕が見当たりませんでした。カクレミノも探したんだけどなあ。

正味1時間の散策で九州での採集は終わりました。今度は時間に時間のある時に来たいものです。
車で走っているとあちこちで梅が満開でした。


明日からはまた出張。
今度は渋谷。
# by aile21 | 2012-03-20 20:42 | 九州編 | Comments(3)

春よ

 なかなか虫生活に戻れない宇治虫です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

バタバタとした二ヶ月がすぎました。



今年は雪も多いですね。京都南部は少ないほうだと思っていましたが最近はちらほらと風に流された雪が舞っています。






たまに森の木を眺めたりすることもあります。


本格始動は四月くらいからかな。




でもこれから出張。

南港からフェリーに乗って福岡へ行ってきます。

九州、久しぶり。

# by aile21 | 2012-02-29 13:43 | とうちゃん | Comments(5)

明けました

 昨年は震災や原発問題など悲しい話題がいろいろありましたが、新たな年になりました。
ということで、今年もよろしくお願い致します。
# by aile21 | 2012-01-01 00:00 | とうちゃん | Comments(9)

ヤコンタケ

 ちょっと河川敷へ。

 崖を崩すとヤコンオサムシやコガシラアオゴミムシ、ルイスオオゴミムシ、スジアオゴミムシ。
イタドリハムシがポロポロと出てきたのも面白い。

 朽ち木を割ってみるとウスバカミキリだろうか、ぶっとい幼虫がゴロゴロ。アオゴミムシのマンションの横ではスズメバチも寝ていました。


 ヤコンの当たりポイントでは出てきたヤコンをまた埋め戻したりしていました。やがて木の根の塊みたいなものが目につきました。

おや〜??

オサムシタケではありませんか。初めて掘り出しました。

 決して珍しいものではないようですが今まで縁がなかったですねぇ。ここ2〜3年は熱心にオサ掘りをしていないので出会う機会が少なくて当然ですが、それでも毎シーズンに数回は手鍬を持って出かけます。セアカオサムシの越冬個体や何かおもしろいゴミムシでも見つかれば・・・という気持ちなのであまりギラついた感じはありません。

オサムシタケが最初に目に入った瞬間には「木の根の塊」だと思ったので、もしかしたら今までもそうやって見過ごしてきたのかもしれません。越冬中のオサムシは土中に丸い空間を作って静かに眠っていますが、そのままオサムシタケになると思っていました。ところが今回見つけたのは崩していた土の中に混じっていたので土まみれです。土団子からなにやらヒョロヒョロ出ているなぁ、で気付きましたが、ササッと付着していた土を払いのけて初めてオサムシだとわかったくらいですから。

 ニョロニョロ・・・

背中からニョロニョロ・・・

口からもニョロニョロ・・・

脚の関節からもニョロニョロ・・・

いやぁ、この怪しい造形、好きですねぇ。

たまらん!

関連記事「オサムシタケが来た」
# by aile21 | 2011-12-18 18:35 | とうちゃん | Comments(4)

溜め糞虫

 今年は紅葉が遅いと嘆いてきましたが、この一週間はグッと寒くなりそこそこ奇麗に色づきました。それでももう12月なのでやっぱり変な感じだなあ・・・、なんて考えていたら今日はさらに寒くなり身震いするほどでした。ラジオからは雪の報せがちらほら。結局、京都でも北部では雪景色になったようです。佐々里峠では10cmの積雪だとか。

 河川敷でタヌキの溜め糞を見つけました。ここ数ヶ月は犬糞や鹿糞くらいしか見ていなかったので少しワクワクしながら観察してみました。獣糞とは思えない酸っぱい匂いがしています。
しかしここのタヌ糞で、過去にはセマダラマグソしか出なかったことも事実。はてさて。


 しゃがみこんですぐに糞塊の隙間でうごめく黒い虫に目が留りました。一瞬エンマコガネの一種かと思いました。
しかし鞘翅に深い彫刻のような筋が見られたので「おや?」と。

「これはエンマムシだ。」


 シナノセスジエンマムシかと色めきました。それはアリの巣に寄生する独特な生態をもついわゆる好蟻性甲虫といわれる虫。showzineは過去に数匹採ってきているけど、私自身はまだ生体を見た事がありません。クサアリの巣を観察する時には「シナノいないかな・・・」といつも探していたものです。しかし糞にも集まるのか?
糞を崩していくと次々と見つかります。こりゃ大漁だ。
自信が持てないのでクサアリでもいないのかと探しましたが見つかるのは黄色い極小なアリが少し見つかった程度でした。現場では埒があかないので15個体ほど採集して帰ったのでした。



オオセスジエンマムシ
Onthophilus ostreatus Lewis

 やっぱり違いましたねえ。家のシナノセスジ標本を確認してみたら一目で違いがわかりました。こいつはでかいです。4mmもあります。シナノセスジは3mmくらい。小さい甲虫で1mmの違いは大きいですね。
鞘翅の皺状の筋もずいぶん違いました。

 初めてエンマムシを見つけたのは人糞でした。それはハエの蛆を食べに糞に集まっていたらしい。その後キノコアカマルエンマムシみたいにキノコに集まるものを採るようになりました。そしてアリの巣にも居候するらしい。エンマムシもなかなか複雑なグループのようです。
保育社の図鑑には野菜クズで見つかるような記述があります。さてタヌキの糞では何を食べていたのでしょうか。蛆? 糞そのもの?
そう考えると今回のタヌ糞が妙に酸っぱい匂いがしていたのが気になります。まるで野菜クズのようでした。
丸くてツルツルのエンマムシも良いですが、シワシワで彫の深いエンマムシもなかなか味わい深いです。ちなみに学名にOnthoとなっています。これもまた糞虫ですね。

# by aile21 | 2011-12-09 22:00 | とうちゃん | Comments(8)

冬の入り口


 宇治近辺ではやっとカエデが色づいてきました。
しかし桜やケヤキはすでに茶色く、同時一斉の紅葉とはいかないようです。

バランス悪いったらありゃしない。

11/24 宇治田原町

 前回、ニッコウエンマを採集した犬糞の様子を見てきました。さすがに糞そのものは消滅していましたが、その跡地には地面にいくつもの穴が見てとれました。あれだけたくさんのミドリセンチとタダセンチがいたので彼らはどうしているのか?
気になって掘り起こしてみたのでした。
すると土中には多くのタダセンチが潜んでいました。あわよくば丸めた糞塊でもないかと彼らの掘った坑道を眺めてみたのですがそれらしいものは見つけられず。土中のタダセンチはほとんど動かず、木の棒でつついたり転がしたりしてみても反応がありません。この時期の成虫はもうこのまま越冬態勢というところでしょうか。
寒さが本格化するとミドリセンチは突然姿を消します。タダセンチは初冬や早春でも目にしますがミドリセンチはタダセンチより遅れて発生し、秋のうちに姿を消すというのが不思議なところ。それにミドリセンチでは糞をちぎりとって離れた巣穴まで運搬しているのをよく目にしますが、タダセンチは糞や獣の死体の下に潜りこんでばかりで糞の運搬している場面を見たことがありません。色彩以外さほど大きな違いが無いように見える両者でも生態にはやはりそこそこの違いがあるようです。

 ニッコウエンマも2つほど見つかったくらいですっかり姿を消していました。まあ、寒くなってきたらこんなもんか・・・と思いつつほぐした坑道の土をほじくっていました。すると黄色く光沢のある粒が目に留まりました。
おおっとマグソコガネだ。


ネグロマグソコガネ
Aphodius pallidiligonis Waterhouse,1875

一瞬、タダマグソかとため息をつきそうになりましたがエリトラの黄色い模様が見たことない感じです。

なによりこんなに小さかったかな?(約4mm)


これはきっと自己初だなと期待して持ち帰ってみたらネグロマグソコガネでした。

「晩秋から早春にかけて多く見られる」そうです。
いわゆる冬物マグソでしょうか。

前回多くみられたミドリセンチが姿を消してネグロマグソが現れたということはとうとう季節も冬へ移行しつつあるようです。

とうとう冬か。


 強風の中、枯れかかったクズの葉上でじっとひなたぼっこをしていたカマキリ。
ツマグロオオヨコバイが目の前に留まっても気にならない様子。
さしせまる冬を前に食欲どころではないといった感じでした。
# by aile21 | 2011-11-27 01:58 | とうちゃん | Comments(6)

遥かなる日光

 小学校の修学旅行は日光でした。中禅寺湖、戦場ヶ原、湯ノ湖・・・、錦秋まっただ中、透き通った空気に包まれての旅行は今でも良い思い出として残っています。家族旅行でもよく行ったなぁ・・・・。

 前回通りがけに見つけた犬糞ではミドリセンチとタダセンチを観察したのちに落ちていた小枝で糞の解体をしていたのでした。(・・・やっぱり)
すると小さくて真っ黒なエンマコガネがポロポロとこぼれ落ちて出てきました。こういう状況はよくあることで、たいていの場合はクロマルエンマコガネです。たまにコブマルエンマが混じるくらいです。
しかし今回はどれも小さめなのが少々気になりました。前胸には顕著な特徴が見られません。
クロマルのメス・・・?

いや、よ〜〜〜く見ると前胸の前部がかすかに盛り上がっているように見えます。
コブマル・・・のメス???

あまりに特徴の感じられないエンマコガネだったけれど、どうも納得できないモヤモヤが残るので幾つか摘んで持ち帰っていたのでした。
ニッコウコエンマコガネ
 調べてみれば前脛節の形でコエンマコガネ属Caccobiusなのはすぐわかりました。この仲間はマエカドコエンマしか持っていないので自己初の虫には違いありません。しかしどうも同定に納得いきませんでした。
前胸の眼状点刻といい、頭部の横隆起といい、ニッコウコエンマコガネしか特徴の合うのが無いのに「日本産コガネムシ上科図説」には顕著な赤褐色紋が写真でも解説でも表記されていて困りました。10個体以上持ち帰っているのにどれも真っ黒だったからです。個体変異で真っ黒なのが幾つか混じっているなら納得もいくのですが、どうもこれは・・・?
顕微鏡でじっくりと鞘翅を観察もしました。紋の痕跡みたいなものは無いのか?
「う〜ん、よくよくこの翅端を凝視していると、・・・なんとなく褐色に見えるような気も・・・いややっぱり気のせいか?」
「もしかしたら亜硫酸ガスで絞めたら発色が上がって見えてくるかも?」と考え、半分を酢エチ、半分を亜硫酸で絞めてみました。結果はやっぱり真っ黒でした。脚が微かに赤くなるくらい。

 ホントにニッコウなのかなぁ???と悩んでいましたがネット検索で調べてみると鈍い黒色で殆ど紋の見られない個体の写真ばかりが見つかりました。図説では紋付きですが、一般的には紋なしの方が多いのかな。そうなんだろうな。きっとそうだ。と自分に言い聞かせて同定決定。

 そもそも「ニッコウ」というのがどうにも違和感を感じます。自分にとって日光はずいぶん遠い存在になっているのを実感したのでした。調べると四国・九州・対馬にまで分布しているらしい。全然日光じゃないやん。
・・・でもなぁ、「アイヌなんとか」や「ヤマトほにゃらら」もあるし気にしないでおこ。そういうのに引っかかっちゃうようではダメですね。

それにしても地味なエンマコガネでした。


 天ケ瀬ダム沿いではナンキンハゼが朝日を浴びて輝いていました。
しかし山の景色はまだ鈍いです。カエデなんかまだ緑だし。

今年の紅葉はハズレっぽい。



Tags:# 
# by aile21 | 2011-11-18 00:45 | とうちゃん | Comments(8)

緑と目玉

 今日は仕事で宇治田原へ。
道中、キラッと光るものに目が留ったので見てみるとミドリセンチが道路を横切っていました。
まだ活動しているんだ・・・。
道路脇のガードレール下には犬糞があってたくさんのミドリセンチとタダセンチが蠢いていました。
わりと遅くまで頑張っているようです。今年はなかなか寒くならないのも原因かな。
 夜になると灯りにやってきたウスタビガ。
眼状紋がどうなっているのか、きちんと観察したことがなかったので手づかみで捕まえてみました。
うす〜い透明な膜が張ってあるのですね。不思議・・・。
# by aile21 | 2011-11-14 23:27 | とうちゃん | Comments(8)

犬の落とし物

 久しぶりに奮起して糞虫採集に行ってきました。夏日間際という日差しのきびしい一日でした。
 それにしても初めて訪れた町の河原で『犬糞』を探すというのはどうなんだろう?
そんな心配の通り、犬糞をわざわざ探すというのは骨の折れるものでした。現代は飼い主のマナーが向上したせいかそこかしこに転がっているということはありません。むしろ飼い犬の落とし物をそのまま放置しようものなら通行人から注意されてしまうのでしょう。

自分が犬の散歩をするならどういう動線で河川敷を歩くかイメージしながら歩きます。(犬を飼ったことはありませんが。)

 まずはとある橋の袂から右岸沿いに歩きました。土手の最上部は桜並木になっています。その足元は紅葉の始まった桜の落ち葉が降り積もり始めていて探し物も見つかりにくい状態でした。
日曜日に犬を遊ばせるならともかく、日常のノルマとしての散歩なら人の歩きやすい土手上を選ぶのが飼い主の心理ではないかと考えました。しかし、全然見当たりません。どこもきれいに整備され、色とりどり様々な花なんかも植えられていたりしてなんとも奇麗な道でした。それでもやっと一つの犬糞を見つけたので喜び勇んでほじくってみましたが、姿を現したのはダンゴムシとハサミムシだけでした。
「これはやっちゃったかな・・・」ここまで京都からはるばるやってきたのに。

 橋を2つ越え、3つ目で折り返すことにしました。対岸に渡ると今度は土手下の芝地を探しながら歩くことにしました。すでに日は傾いていました。
ところが土手を下りてすぐにこんもりとした犬糞を見つけたのです。表面はすでに乾いていましたが昨日までの雨のせいか地面は濡れています。この大きさなら中はまだ・・・。ピンセットでコロンとひっくり返してみました。
 おうっ!!

いたいた。一目でターゲットとわかる斑紋つきの鞘翅が糞の中にうずくまっていたのでした。
とりあえず遠路はるばるやってきた甲斐があるというものです。この犬糞からはさらに1個体が見つかりました。おまけでコブマルエンマとタダマグソ。
もう少し追加が欲しいと先へ進みましたが、またまた犬糞に遭遇することがなくなりました。犬が糞をするところってどんなところでしょう。それに飼い主が犬の排泄を見て見ぬ振りをするようなところがいいのでしょうね。
その後やっと見つけた糞で追加個体を一つ見つけました。そこそこの大きさの糞があれば入っている確率は高いようでした。(しかし最後の個体は自分のミスで逃げられてしまいましたが)
犬糞の下にはいかにもなトンネルが垂直に掘られていてその先にも潜んでいそうなオーラを感じます。しかしピンセットしか持っていかなかったのが失敗でした。ピンセットでは上手く掘り起こせません。掘っては崩れて、また掘っては崩れての繰り返し。移植ゴテでも持って来るべきでした。しかし一旦萎えた気持ちがやっと安堵した後だったので十分です。

 犬糞は下草が少し剥げていて土の地面がちらほらと露出しているところに多く見られました。それは犬の習性なのか、ただ単に下草が少ないから見つけやすかっただけなのか?それでも糞のまわりは犬が掻きならしたような跡も見られたので今後は犬糞を探す手がかりは掴めたかもしれませんね。そんな採集はそうそう無いと思いますが。

 夕日に染まり始めた土手沿いを歩いていると犬の散歩をしている人にすれ違います。その手には柄杓が。私の目の前で運良く(?)その柴犬が糞をしはじめました。飼い主はその下に柄杓をそっと差し出し、地面に落とすことなく見事にキャッチ。

私は、「ああ・・・、それじゃダメなんだよなぁ・・・」と心の中でつぶやいたのでした。
それでも久しぶりの採集は楽しかったです。こういう時は苦行のような採集ではなくて初物でストレス発散するのが一番です。もう少しで苦行になりそうだったけど。
ミツコブエンマコガネ
うん、なかなか良い虫です。


おまけ

 10月は出張で数回、浜松に赴いていました。遊んでいる余裕はなかったのですが仕事前に中田島砂丘に行ってみたりしました。流木をひっくり返してもハサミムシばっかり。やっと甲虫が見られたとスナゴミムシダマシを摘んではみましたが、すぐに我に返りそっと戻してあげたのでした。夏ならカワラハンミョウでも見られたかもしれないと思い、「今日は下見だから」と自分にいいきかせたりしたのです。出張最終日は早く切り上げられるかもしれないと勝手に思い込んでいました。それなら帰りに某所に寄り道でもして糞虫採集でもと画策していたのですが、所詮客商売。思うようにはいかないのもいつものこと。「また虫採りできなかった・・・」と気落ちしながら京都に帰ったのでした。それがホントに悔しかったので今日のミツコブ強行軍とあいなりました。
Tags:# 
# by aile21 | 2011-11-02 00:16 | とうちゃん | Comments(22)

第61回宇治川水域採集展覧会

 今日は宇治市植物公園で開催されている『宇治川水域採集展覧会』を見に行ってきました。

と、その前にここ数ヶ月ブログの更新を停滞してきた事をお詫びしておこうと思います。きっと各方面にずいぶんご心配をかけてしまったのだろうと反省をしているところです。
とりまく諸事情としか説明できませんが、どうも虫採りに没頭出来ない状態でした。
そのため採集も殆どせず、『宇治虫』をひらく事さえ自粛してしまった夏でした。
当分はスローペースが続くとは思いますが、できるだけ早く以前のペースに戻れるよう努力していこうと思う次第です。虫友の皆さん、勝手ながら末長いおつきあいを宜しくお願い致します。

 さて、記録的な豪雨を紀伊半島にもたらした台風が去ってから厳しい残暑が戻ってきています。それは真夏の「包み込む」ような暑さではなく、「刺す」ような日差しを浴びせかけてきて、やはり季節の進行を感じざるをえないものではあります。
そんな暑さの中、今年の小学生達の標本群を楽しく拝見してきました。
年々、出品数が減少してきたような不安な思いをしていましたが、今年は少し盛り返してきたかなとの印象でした。我が家も地元の虫を採り続けてきたので、特に希少な虫が出品されていて驚嘆するような事はありませんでした。小学生の標本箱にルリモンハナバチを見つけて「いいなあ・・・」と思たりしましたけど。
『宇治川水域採集展覧会』をかれこれ9年間欠かさず見てきました。毎年『昆虫の部』を見ていると特に熱心に頑張っている生徒は記憶に残っていきます。やはり数年間続けている生徒の標本群は年々洗練されてくるのがよくわかります。今年『会長賞』に選ばれた生徒も安定感のある文句なしの受賞でした。そういう流れを見ていると、努力賞などの下位受賞者たちにも続けて欲しいと切実に思います。嬉しかったのは生徒の出品している研究資料(レポート)の中に当ブログ『宇治虫』がプリントされていたことです。ああ、見てくれているんだなぁ、少しは役に立てているいいだなぁと感慨深く思いました。そのためにまだまだこちらも頑張らねばと、後押しを受けたような思いのする展覧会でした。

そこで提案。小学生の諸君、これからの採集では是非ムネアカセンチコガネを探してみませんか?
私はなかなか見つけられずにいます。芝地に生息するらしいから太陽が丘あたりいるんじゃないかと踏んでいます。ほかにはゴルフ場ですね。宇治市東部にはいくつかのゴルフ場があるのでこちらも狙い目かと思います。
あとはヒラズゲンセイなんかどうでしょう。伏見では見つかっていますが宇治ではまだではないかと思います。クマバチの巣に寄生するというのを参考に探してみてください。真っ赤で大顎をもったカッコいい甲虫ですよ。
これらの虫が今後の『採集展』に出品されるのを楽しみにしています。

# by aile21 | 2011-09-11 23:15 | とうちゃん | Comments(7)

更新さぼってました(笑

 ここ数日の暑さはつらいです。とうとう我が家もエアコンをつけるようみなりました。

 またずいぶんと更新をさぼってしまいました。実際ほとんど虫採りしていないのですが、今はそんな感じです。
ジメジメした曇天ばかりだと思っていたら、昨日今日と入道雲が山の上に居座っていてなんとも盛夏の様相でした。幹線道路の電光掲示板では気温36℃を越えていたようです。目を疑いました。
かあちゃんは畑に行って帰ってきたら腕が真っ赤っか。痛そうなくらい日焼けして帰ってきました。


 さてこの2週間ほどはさりとて目ぼしい虫もみていないのですが、今日は午後まだ日差しが厳しいうちに宇治の定点をのぞきにいってみました。案の定クマノミズキがそこかしこで満開です。
しかし時間帯が悪いせいか、これまた目ぼしい甲虫は入りません。ヒメトラハナムグリやヒメアシナガコガネ、ケシジョウカイモドキの仲間だったりコアオハナムグリだったり・・・。
 アカシジミがよく網に入るようになりましたが、一つだけカッコいいシジミチョウに目を奪われました。

ウラナミアカシジミというそうです。
普段、「蝶は採らない」と言っているわりには見るのは好きなんです。
たまにはいいかな、と持ち帰ってしまったのは酔狂かもしれません。

 そういえば1週間ほど前にはこんなセイボウも採っていたりします。
ハチは気に入ったものなら時々採りますが、整姿がなかなか厄介なので苦労します。3次元というかなんというか・・・。
やっぱり甲虫が楽でいいなあと実感。それでもセイボウは機会があったらもっと採っておこうとは思いますね。やっぱり奇麗。

 前回の記事で羽化直後のフェモラータをそのまま絞めたら緑色が残るのか試してみましたが、その後どんどん色が青黒く進行してしまいました。通常、これから赤くなっていく前段階で収束した模様。
死んでも色の進行がすぐ止まらないという点では、たとえば『酸化』みたいな作用も起こっているのかなあなどと不思議に思ったりしました。

羽化直後で体が硬化する前だったせいか、ピンセットで後肢をつまんだらポキっと折れてしまいました。なんとも脆い感じです。

そんなフェモラータの羽化脱出祭りもそろそろ終焉。40exs.以上は出ています。

 面白かったのはフェモラータの材からコブスジサビカミキリが出ていたことです。

このカミキリ、小枝も小枝、そんな小さななりで小枝になりきらなくてもいいんじゃない?というくらい小枝です。そこがまたどうにも可愛らしいところなのですが、今までは適当にブッシュをビーティングしていたら採れるというカミキリだったので、あまりホストを気にしたことがありませんでした。
しかし蔓が絡み合ったブッシュを叩いて採れることからやはりクズやフジなどの豆科あたりなんだと実感したのでした。

そんなところがここ2週間の虫でした。
ま、ぼちぼちやっていきます。
# by aile21 | 2011-06-25 23:30 | とうちゃん | Comments(9)

フェモラータの体色変化

 3月に採集してきたフェモラータオオモモブトハムシの幼虫がぼちぼち羽化してきました。他の虫屋さんではすでに羽化のピークは過ぎているようですが我が家ではこれからのようです。それは材箱の保管場所を冷涼な玄関内にした事が大きな要因かと思います。
実は1週間ほど前に羽化第1号がいたのですが蛹の段階でいじくりすぎて羽化不良を起こして息絶えてしまいました。それはもうおぞましい姿に変わり果て悲しくなりました。そのため観察をやり直したのでした。



 鮮やかなメタリックピンクのフェモラータですが蛹から成虫になる過程でどのようにあの色彩が発現するのか興味が湧きました。繭を解体して蛹を取り出しその様子を経過観察していきます。



 淡黄色の蛹はやがて脚や頭部の末端からうっすらと赤褐色に色づいていきます。また腹部や鞘翅は半透明なものが光沢を帯びていきラメ調の緑色がかすかに見え始めます。関節は特に変化がはやくみるみるうちに黒くなってきました。時間経過とともに発色は広がっていき伸びた腹部を残してほぼ全体が濃く鮮やかな緑色に染まったのでした。後半では頻繁に脚がモゾモゾと動き出します。ほぼ羽化は終わっているように見えます。この過程でふと疑問に思いましたが、蛹から羽化する時に一枚皮を脱いで採集的な形態変化をすると思っていたのです。しかし幼虫・前蛹から蛹に変化する時のような目につく脱ぎ跡が見当たりません。まるで姿形を変えずにいつのまにか成虫になっていたような印象です。
「蛹ってそんなものだったかな・・・」
そんな腑に落ちない感を抱きながら観察していたのですが、やはり一枚脱いでいた事がわかりました。それは極薄い膜です。一見、ゴミか排泄物のように見えますが腹部末端におしやりクチャクチャに押し畳まれるのでわかりづらかったです。また繭の中での羽化は余分な水分を排泄しているのか底の方にドロリとした液体が溜まっています。この水分に浸かるとさらに排泄物様に見えるのでした。(下段中央の蛹では後肢に絡み付いているのがわかります)
羽化不良を起こした個体はこの薄皮を脱げきれずに息絶えました。もしかしたらこの皮をスムーズに脱ぐにはそこそこの水分あるいは湿度が必要なのかもしれません。観察用に繭から摘出した蛹でも無事羽化したものがいるので妥当かどうかはわかりません。



 全身が緑色に染まると活動も活発になりほぼ羽化完了です。まだ腹部の膨らみが縮みきっていませんが。しかし実はこの状態、本来まだ繭の中なのです。当初この状態を目にした時には「フェモラータも個体ごとに体色変異があるのか」と感じましたがそれは間違いだったようです。ここから更に劇的変化を遂げていくのでした。
ちなみにこの個体はこの状態で絞めました。野外で採集をしていると時々テネラル(羽化直後)の虫を目にします。大概の場合、色づきが甘く褐色あるいは飴色だったりします。それを絞めて標本にするとその状態のまま残ります。今回の緑色が絞めたあとでも残るのかどうか気になったのです。本来なら同じ個体を通して観察していくべきでしょう。しかし材箱の中の繭を6〜7個開封して調べてみましたがすでに皆赤くなっていました。全ての繭を開封するのは諦めて経過観察は同時に見ていた別の摘出個体で続ける事にしました。



 鮮やかな緑色だった体色はやがて青黒く沈んだ色調になっていきます。黄色味が抜けて青紫になるとやがて鞘翅の縁から赤味が発現してきます。その状態では遠目に見るとかなり黒ずんだ姿にみえるのでした。やがてジワジワと赤味が広がっていき全体を覆っていきます。最終的には緑から青への過程が嘘のように発色の良いピンク色に染まるのでした。また光の角度によっては蛍光色の黄色のような反射をするようにもなりました。
繭から自力で這い出してくる成虫達はみなこの赤い状態になってから出てくるようです。採集時に繭を傷付けたりして脱出しやすくなるとまだ緑色の残った状態でも出てきてしまうことがあるようですが。



 こうしてフェモラータオオモモブトハムシの羽化が完了です。(この後、活動していくためにあるいは生殖機能を成熟させるために後食が必要なのかどうかはわかりません。)

それにしてもなんとも目の覚めるような色彩です。きらびやかな発色をなんとか写したいと蛍光灯の間近まで近づけて撮影してみたら、反射が激しいせいかハレーションをおこしてしまいなんだか嘘臭い程の発色になってしまいました。ピントも合いにくいです。しかし貫禄十分、満足しました。

 分布拡大が危惧される外来昆虫ですが、ハムシにしては大きいもので20mmに達するほどの大きさと誰もが目を見張る美しさを持ち合わせるフェモラータは観察にはうってつけでした。
しかしまたこういう記事が『フェモラータ礼讃』を煽るものではない事だけ付け加えておきたいと思います。少し不安ですが。
おそらく材箱からは30頭くらい出るのではないかと思いますが、気を抜かず残材は自ら焼却処分するのを忘れないようにしたいと思います。


 
彼らのお気に入りのポーズ。この姿であちこちに静止しているとなにやら滑稽で和みます。
# by aile21 | 2011-06-11 11:31 | とうちゃん | Comments(12)

おやすみ前にアリヅカムシ

 この一週間は夜間対応の仕事のため昼夜逆転の生活をしておりました。朦朧とした状態で家に帰って来て空を仰ぎ見た時に梅雨の晴れ間の青空が輝いていたりすると後ろ髪を引かれます。

寝なくちゃいけないんだけどなあ・・・

でも、もったいないよなあ・・・・

・・・・・

6月6日
 一度だけ帰宅してから短時間と決めて地元定点に行ってみました。
アオカミキリいないかなあ、キョウトアオハナムグリもいいなあ、アオマダラタマムシなんか偶然飛んできちゃったりして・・・。「アオ」ばっかり。
なんて妄想夢想に耽りながら。(笑

宇治の山はウツギが満開。しかしこれは甲虫の集まらない残念な花。エゴノキも満開。風に揺られてハラハラと白い花が散り続けていました。
ブラブラと歩いていると道ばたに赤松の倒木が落ちていました。朽ちかけていて樹皮が剥げかけています。その隙間を見るとオガクズがたくさん詰まっているのが目に入りました。
「赤松だからなぁ・・・」特段期待もせずにペリっと剥がしてみました。
無数に動く黒い点、アリの巣でした。

アリの巣に紛れ込んでいる好蟻性昆虫を見てみたいと常々思っていましたから、最近はアリの巣を見つけた時には数分は観察するようにしています。しかしなかなか目ぼしいものに出会えない事が続いています。たいがいは小さなハネカクシくらい。おそらく私に根気が足りないせいでしょうけど。
しかし今回は樹皮の下、材部に掘られた溝状の通路に赤褐色のアリヅカムシを発見できました。老眼と戦いながらもその独特な姿からコヤマヒゲブトハネカクシコヤマトヒゲブトハネカクシである事はわかりました。
ああ、やっぱりアリの巣にいるんだ。
コヤマトヒゲブトは数回採集していますが全て落ち葉篩いからでした。好蟻性である以上はアリの巣から取り出したいですよ。(笑
さらに観察するとそこかしこにコヤマトヒゲブトが見つかりました。それならば採れる時に採っておこうと倒木をアスファルトの上に持っていき崩してみました。倒木といっても150mm径、長さ500mmくらいのもの。住処を突然現れた巨人に荒らされ、あたりは阿鼻叫喚のようにパニックを起こすアリ達が四散しています。それでもこぼれた幼虫を必死に運び出す姿は健気です。
あっという間に10匹のコヤマトヒゲブトアリヅカムシが採れました。
アリさんたちごめんね。

 その際気付いたのですが、好蟻性の甲虫を探すならアリの種類くらいあるていどわかってないとまずいだろうということです。ベテランの方達はアリを見て「○○アリ」「△△アリ」と判別できるという事に常々感心していました。自分はやっとクサアリの仲間がどんなものかくらいしかわかりません。(トゲアリだけはカッコいいので標本にしてありますが)
ということでそのアリも一緒に採って記録していけば覚えやすいだろう。うん、それがいい。
それならうろちょろしているアリヅカコオロギも一緒に吸い込んでおけ。エイッ!

 その後道路の反対側にあるクサアリの巣を覗いてみました。しゃがみこんで眺めていましたがアリヤドリっぽい小さなハネカクシとオオズハイイロハネカクシ、クロツヤクサアリハネカクシっぽいのがちょろっと採れただけでした。エンマムシが採りたいんだけどなあ。好蟻性の。この巣穴は度々訪ねているんだけど眺めているだけではなかなかであえませんね。



 エゴノキの樹上ではキンイロジョウカイがアオハムシダマシを捕食していました。今年見るアオハムシダマシは赤いのばかり。今季はすでに50匹以上みているのにほぼすべて赤いタイプ。これはこれで気になります。緑タイプが過半数のつもりでいましたが年によって傾向が変わるのですかね。う〜ん気になる。「気になるならたくさんサンプルを採ってデータをとればいいじゃないか」と心の中の悪魔がささやきました。しかし「そんな事考えてないでさっさと帰って寝なさいよ。疲れてるんでしょ。」と天使がなだめてくれたので思いとどまったのでした。(爆


# by aile21 | 2011-06-09 23:32 | とうちゃん | Comments(8)

正体見たり?

 コメツキムシといえば、ひっくり返すとパッチンパッチンと小気味良い音をあげながら体を弾き飛び上がる愛嬌のある虫として有名ですが、しかしその実、獰猛なプレデター(捕食者)として知られています。特にコメツキの幼虫は木材の中の昆虫を食い進むためカミキリ愛好家には特に忌み嫌われています。目当てのカミキリが出て来ることを期待して木材を拾ってきても、そこから出てきたのはコメツキだったなんて歯ぎしりするほど悔しいでしょう。

しかし私は実際にはコメツキが他の虫を捕食しているところを目にしたことがありませんでした。コメツキの採餌シーンというと春にミズキやヤブデマリの花で無心に花粉を食べている小さなコメツキのイメージが大きかったのです。しかしとうとう見てしまいました。

 ヤマグワの樹上でオオヒラタシデムシを食べるコメツキムシ。夢中で貪っていました。
カワイイ姿をしていながら・・・、ああ、怖い。
シデムシの大きさから考えると自ら捕えて食べているとは思えません。おそらく死体か死にかけのものを見つけて食べていたのだろうと思います。

「ということはプレデター(捕食者)ではなくスカベンジャー(腐肉食)なのかな?」


 などと考えていたら、すぐ脇の枝では熟れた桑の実に群がる連中も。

こういうのはなんと言うのだろう。ベジタリアンでいいのかな。
それにしても好き嫌いなさすぎ。

この枝で4種のコメツキを見つけましたが厄介なのは同定ができないこと。
クロツヤクシコメツキっぽいのがいるけど・・・。確実にわかったのはホソサビキコリだけっていうのがなんとも・・・。コメツキボックスは「?コメツキ」がずいぶん増えてきました。

これでは『正体見たり』なんて言えないと今気付きました。ああ・・。


# by aile21 | 2011-06-02 00:42 | とうちゃん | Comments(12)
< 前のページ 次のページ >


京都南部の野山で宇治虫親子が発見した生き物の記録  出演 とうちゃん(aile21)・かあちゃん・ちび宇治虫(showzine)


by aile21

以前の記事

2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
more...

最新のコメント

●しまちゃんさん  そ..
by aile21 at 08:28
あっ、そっか… 呑むか..
by しまちゃん at 18:33
●Harpaliniさん..
by aile21 at 16:41
●しまちゃんさん  ソ..
by aile21 at 11:53
そんじゃ、ソボリンゴ+ビ..
by しまちゃん at 11:09
●しまちゃんさん  土..
by aile21 at 05:50
土曜日がいいのでしょうか?
by しまちゃん at 16:41
●鎮・寛・仁さん  キ..
by aile21 at 06:13
「目が、目がぁ・・・・!..
by 鎮・寛・仁 at 22:19
●しまちゃんさん  さ..
by aile21 at 14:26
あの産地は九州の方が欲し..
by しまちゃん at 13:15
●しまちゃんさん  あ..
by aile21 at 11:58

リンク

お気に入りブログ

カテゴリ

全体
とうちゃん
ちび宇治虫
かあちゃん
こんなものみつけた
ちびがみつけたもの
カエル
関東編
東北編
中部編
沖縄編
中国編
四国編
東海編
北陸編
九州編
未分類

タグ

(184)
(158)
(100)
(75)
(71)
(54)
(50)
(37)
(29)
(25)
(20)
(19)
(19)
(18)
(14)
(11)
(10)
(10)
(5)
(3)

ライフログ


京都の昆虫


小さな骨の動物園


生き物屋図鑑


へなちょこカミキリロード―初心者のためのカミキリムシ入門


昆虫コレクション―集めて楽しむ (森の休日)


森と水辺の甲虫誌

検索

ファン

XML | ATOM

skin by excite