ヌバタマ

 先月末、霊仙山の麓で見つけたイノシシ糞から見つけたマグソコガネ。一つはトゲクロツヤマグソコガネでした。この虫はどうもゴールデンウィークに縁があるようです。
同時にそれよりはるかに小さいマグソコガネがたくさん潜んでいました。

e0083097_234775.jpg
ヌバタママグソコガネ
 
 名前は知っていたけど初採集。そもそも『ぬばたま』というのが気になります。
なんだ? 『ぬばたま』って??

どこかで聞いた事があるけどなんだっけ? そんなモヤモヤ感があります。

「ぬばたま・・・、ぬばたま・・・

・・・・ぬばたまの・・・」

そう、歌に出て来る言葉です。

 「ぬばたまの 夜の更けゆけば 久木生ふる
清き川原に 千鳥しば鳴く」
    山部赤人 万葉集

そんな感じで遥か昔に古典の授業で耳にしていたのが記憶のどこかにこびりついていたのでしょう。いわゆる枕詞。『ぬばたま』は黒をイメージして「夜」や「髪」にかかる言葉らしい。実際にはヒオウギという花の種がぬばたまと呼ばれるらしい。その種は艶があって真っ黒な丸い粒。
そこまで知るとなるほどと頷いてしまいました。
このヌバタママグソコガネ、小さいながらもくすみのない奇麗な黒色をしています。また体高も盛り上がり気味で丸々とした姿。

ああ、いい和名をつけたなあと感心しました。虫の和名には「ニセ」「モドキ」などが多く見受けられ、時に不評を買うことも多いですが、時にはこういう美しい命名をされている虫もいたりします。学術的には「和名」は殆ど価値がなさそうに言われる事も多いようですが、いやいや、こういう言葉で楽しむ感覚は好きですねぇ。

・・・ただ、マルマグソマルツヤマグソの立場がないなあと思いますが。

e0083097_23384414.jpg

 宇治川を挟む山はシイ・カシの木の花で真っ黄色。今日はグングン気温も上がり日差しが痛いほどでした。
僅かな時間でしたがミズキの花を掬ってきました。
トゲヒゲトラやヒナルリハナ、キバネニセハムシハナ、ツヤケシハナに混じって今回もあのカミキリが採れました。普通に3つも・・・。
過去に何度も掬ってきたせいか顔なじみばかりであろうと期待はしていなかったのに狐につままれたような感じです。
なんか今年はおかしいのかなぁ。
定点調査は根気よく続けていかないとどんな結果がでるかわからないものだと実感するのでした。







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by aile21 | 2011-05-18 23:49 | とうちゃん


京都南部の野山で宇治虫親子が発見した生き物の記録  出演 とうちゃん(aile21)・かあちゃん・ちび宇治虫(showzine)


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