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世界に広がる死の番人

 あれはたしか・・・・、昨年の暮れあたりだったかな。

 我が家の台所にはお菓子用の箱があります。小腹が空いた時のためにせんべいやスナック菓子など、なにかしら常備してあってなくなればまたかあちゃんが適度に補充してくれます。

ある日、私がガサゴソとお菓子を漁っていると箱の底の方に封のあいたチョコレートをみつけました。小さなブロック状のチョコが一つずつセロファンで包んであるものです。
一つ摘もうとなにげにセロファンを開いてみてビックリしました。

「ひえ〜っ!! 虫がくってる〜!!」

 チョコの中に潜り込んだ小さな小さな白い幼虫が数匹見つかったのでした。乾物にカツオブシムシなどが湧くことはなにもショックではありませんが、まさかチョコレートを食べるとは。
「おそらくカツオブシムシあたりだな」と思いながらも、せっかくなので小さな容器に入れて保管しておきました。

しかしモノがものなだけにワクワクするような高揚感もなく、すっかりその存在を忘れていました。・・・・・・先週まで。

 そろそろ季節もひとめぐりしようといいう頃、何気なく手に取ってみました。


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 「うわ〜、湧いてるワイテル〜!!」
チョコを詰めた容器の中に蠢く無数の影。一目で100匹は優に越えていそう。これはまたエライことになってるなあ。
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 ソオ〜っと覗いてみます。正体がわからなくてもありがたくない虫には間違いないので、蓋を開けるのも躊躇します。逃走されたら何が被害にあうかわかりませんから。
赤茶色の小さな甲虫です。

 タバコシバンムシ
Lasioderma serricorne
(Fabricius, 1792)
cigarette beetle
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 シバンムシもカツオブシムシと並んで大事な標本を食い荒らす嫌われ者。
山の中で微小甲虫を見つけると喜んで持ち帰り、顕微鏡を覗いて楽しんだりしているのに、この手の虫(生活圏内の害虫)はついおざなりになっています。
保育社の図鑑によると、
『・・・貯蔵たばこ葉の大害虫だけでなく、ほとんどすべての乾燥動植物を害する。日本全土;世界各地』
グローバルというか、ワールドワイドというか・・・。よくSFじみた話で「ヒトが絶滅してもゴキブリは生き残る」ような事を言われてきましたが、これこそ最強な虫なのではないだろうか。世界中に適応してるんだもん。これはこれで凄い虫だな。


 ところでシバンムシのシバンって一体なんでしょう。Wikipediaで面白い記述がありました。以下引用

『  名前の由来
シバンムシのシバンとは死番、つまり死の番人を意味するが、これは英名の death-watch beetle に由来する。ヨーロッパ産の木材食のマダラシバンムシの成虫は、頭部を家屋の建材の柱などに打ち付けて「カチ・カチ・カチ……」と発音して雌雄間の交信を行うが、これを死神が持つ死の秒読みの時計、すなわち death-watch の音とする迷信があり、先述の英名の由来となった。』

・・・・死神、(ずいぶん強大な言いよう。)

・・・・death-watch、(死の時計って・・・ププッ)

・・・。

やっぱり世界中で嫌われてる〜。(笑

シバンムシ. (2008, 10月 12). Wikipedia, . Retrieved 02:19, 10月 26, 2008 from
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%B7%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%A0%E3%82%B7&oldid=22287590.

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by aile21 | 2008-10-26 02:20 | とうちゃん

怪奇・魚の餌

 先日の釣りはずいぶんとたくさんアジが釣れて楽しかったのですが、その釣果を眺めていたらなにやら気になるモノが目につきました。

それはトロ箱にぎっしり詰まったアジの口から顔を覗かせていました。

ええ〜っ? なになに?

フナムシの仲間のようにも見えます。尻尾はシャコにも似ています。どうやら甲殻類のようです。

気がつくとあちこちのアジの口からノソノソと這い出しています。
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 こんなのがあちこちのアジの口から這い出してくるんですよ。ゾゾゾ・・・
まわりの釣り人も集まってきていったいなんだろうと話題になりました。はじめ、アジに食べられた生き物が逃げ出してきたのかとも思いましたが、アジがみんな死んでいるのに彼らはみな生きているのが不思議に思えてきました。

・・・・・・・嫌な予感。

・・・・・

・・・


そうこれは寄生虫だったのです。
ひえ〜〜〜っ!!

どんだけ大きな寄生虫が口の中にいるんだよっ!
甲殻綱・等脚目・ウオノエ科・ウオノエというらしい。やっぱりフナムシの仲間ですね。

「新鮮な魚は生に限る」なんて思っていてもこれを見るとちょっとね〜。
まあ、食べても害はなさそうですが、精神衛生上よろしくないことこのうえなしっ!

ネットで調べてみると気分が悪くなる人もいるかもしれません。お気をつけて。
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by aile21 | 2008-10-21 19:50 | とうちゃん

京大オープンキャンパス

 昼過ぎまで昨日の魚の下ごしらえをしてから、おでかけ。京都大学のオープンキャンパス(宇治キャンパス)に行ってきました。


e0083097_034484.jpg 家を出る時、車の横の植え込みに気になる蝶をかあちゃんが見つけました。
どうせヤマトシジミかなんかだろうとタカをくくっていたのに、なんとクロマダラソテツシジミでした。なんだ我が家にもいるんだ。
 京大に着いたのは午後2時をまわった頃。さあ、どこから見ていこうか。たまたま駐車場の誘導係をされていた学生さん(研究生さんかな?)に伺ったら「樹木観察会」がお勧めとのこと。パンフレットを見ても「宇宙総合研究」「エネルギー理工学」「化学研究」とかかっこいいけど正直ちんぷんかんぷんで高度な世界ばかり。最近日本の学者がノーベル賞を3つ(4つ?)受賞していましたが「素粒子って・・・・??」そんなレベルの私には住む世界が違うなあ。

 そんな時に目の前を移動する集団が。運良く「樹木観察会」にくっついて行きました。宇治の住宅街の中にある大学はこんなにたくさんの木が植えられていたのですね。京都ではここが記録のカミキリも多いのもわかります。
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ザクロの木にはキイロスズメバチ(コガタスズメバチに訂正)の巣があってびっくりしました。
 さて次におもしろかったのは「生存圏研究所」の「居住圏劣化生物飼育棟」です。内容はシロアリ実験の紹介。様々な展示もさることながら楽しかったのがシロアリ分別ゲーム。showzineが挑戦しました。その時のピンセットがまた私たちには衝撃でした。小さくてペラペラなのに、柔らかくて摘んだ虫を潰さないソフトな感触がカルチャーショックでした。「S・H・・・?」最後はなんだっけかな。「F」だっけ?ドイツ製のピンセットでした。それに私が気になったのは研究室の脇にあった扉です。木材の害虫を飼育している部屋だそうです。カミキリやキクイムシなどがたくさん飼育されているのだろうと勝手に妄想していました。(笑

 電子顕微鏡を見学したり、京大のスーパーコンピューターを見学したりなかなか楽しかったです。もっと早い時間から行けば良かった。来年も行こうっと。

 晩ご飯はそう、魚づくし。(笑
 
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っていうより魚のみ。でも食べきれません。一番美味しかったのはタカベの塩焼きでした。かあちゃんおつかれさまでした。
昨日釣ってきた魚の内訳は
 アジ145・タカベ8・イシダイ(小)1・アイゴ3・ガシラ(カサゴ)1・チャリコ(マダイの子)3・ササノハベラ2・ムギメシ(クロサギ)1・オオスジイシモチ9・クロイシモチ1・スズメダイ1でした。これら全て消化。アジは数日続くもよう。
ニセカンランハギという派手ハデな魚も釣れたけど食べるのはちょっと・・・。
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by aile21 | 2008-10-20 01:24 | とうちゃん

久しぶりに海

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 和歌山の波止でファミリーフィッシング。
さっき(夜明け前)までサビキのアジがいれぐいでした。

あまり簡単に釣れると飽きます。
帰ってからの調理も大変だしね。



と、夜明け前は考えていました。



車で寝ていたshowzine、かあちゃんとバトンタッチ。
そろそろ時合いも終わったようなので昼まで車で休憩、仮眠しました。

釣り場に戻ってみると・・・・!!

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 とろ箱がアジで満杯になっていました。

ああ・・・・。

帰ってからは調理のためにアジとの格闘が待っています。アジづくしを堪能できるのはそのあと。

それにしても秋晴れの良い天気でした。みんな日焼けでヒリヒリしてます。
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by aile21 | 2008-10-18 07:28 | とうちゃん

クロマダラソテツシジミ

 先週は寒かったのに今週は日差しが強く暑い日が続きました。これくらい暖かければ・・・。

 昨日は御香宮にクロマダラソテツシジミを見に行ってきました。なんとか見つけて写真を撮ったのに、帰ってから気がつくとカメラの中に画像がない・・・。
 えええ〜〜〜っ?

という事件があったので今日もう一度showzineと御香宮まで行ってきました。今朝は雨が降っていたので気温も低く、今日は無理かなと思っていたけど昼頃から日も差してきて気温も上がってきました。少し風が強いけど。(前置き長いな)
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 京都市伏見区にある御香宮は丁度、秋の祭りのピークでした。ものすごい人出。
「こんなに人ごみの中では難しいかな・・・。」
縁日の喧噪とソースの匂い漂う参道を進みます。
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 社の両脇に植えられたソテツは京都市登録の天然記念物だそうです。ほどなく幹のまわりをヒラヒラ飛んでいる姿を見つけました。昨日はソテツのまわりを飛んでいる姿を目の当たりにしても「ホントにこれがクロマダラソテツシジミなのか?」確信が持てませんでした。そもそもなかなか留まってくれないので羽の模様を確認するのに苦労しました。

なんとかカメラに収めようと追いかけていると、「お父さん、柵の中に入ってる!」と咎められてしまいました。ちぇっ・・・。
大きいソテツのほうは日陰になりつつあったので、もう片方の日当たりの良い株を見にいきました。こちらはあたりが少し開けていて太陽を十分に浴びた石碑や庭石がすぐ脇にあります。昨日はここで日光浴をしているクロマダラを見つけました。予想通り今日も日光浴のクロマダラがヒラヒラ。
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                            (showzine撮影)
私が日陰で地味な写真を撮っていたらウズウズしていたらしく「カメラ貸して」と言って葉上に止まったところを粘って撮っていました。彼曰く「虫の写真は顔にピントを合わせるのが大事」だそうです。当たり前のようだけど、私の写真は羽の模様ばかりにピントが合っていました。(ほとんどがピンぼけですけど)
虫を見る時の視点ってそれぞれなんだなあ。
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 クロマダラソテツシジミは現在、ソテツをたよりに西日本から東へ分布を広げているようです。これから関西を抜け東海地方ですかね。もともと南国の蝶なので冬はどうするのかな。
だいたいソテツってそんなにあちこち植わってないと思います。昔のお屋敷とか大きな公園にあるイメージです。そんなソテツを伝って分布を広げるなんて大変な冒険をしてますね。西日本はともかくこれからの東日本は厳しいよ〜。野生のソテツなんて生えてないから全て害虫扱いだしね。

 帰ってみたら昨日の写真が復活してた。メモリーカードの接触不良なだけでした。ちゃんちゃん〜♪
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by aile21 | 2008-10-11 18:30 | とうちゃん

まだらねこ

 ブログを始めてから様々な虫屋さん達と知り合う機会に恵まれてきました。そんな虫屋世界の諸先輩から我が家ではなかなか手にする事の難しい虫を送っていただいたりお土産でいただくことも度々あります。

 今日も嬉しい虫をいただきました。
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 ムシムシQさんからルイスハンミョウが送られてきたのです。夏の終わりに出張の合間をぬって採集を試みたハンミョウ。結局自力では姿さえ見つける事ができなかったけど。
やはり美しい!白黒のコントラストが絶妙です。ハンミョウといえばきらびやかなイメージが強いけど、シックで上品なものも多いです。ムシムシQさんには他にも珍しい虫をいただいております。いつもありがとうございます。

やっぱりハンミョウもいいなあ、とそこで我が家の標本を探ってみました。
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 左から
 イカリモンハンミョウ       写真は悪いけどルイスと並んで絶品。
 リュウキュウシロヘリハンミョウ  我が家にある唯一のシロヘリ。
                  この2つもムシムシQさんからの頂き物です。
 エリザハンミョウ         京都府北部産。この紋様も捨てがたい。
                  実は三川合流地点でも採っているけど紋のコン                  トラストが弱いのでこちらを載せました。
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 左から
 トウキョウヒメハンミョウ     千葉県産。出張ついでに採ってきました。
                  市街地に普通にいるみたい。
                  ただ小さいのでハチやハエと見間違うかも。
 コハンミョウ           宇治市産。観光地の砂利敷きの駐車場で。
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 左から
 ハンミョウ            子供の頃、関東に住んでた時は目にしたことが                  なかったけど、いまではワリとよく見るポピュ                  ラーなハンミョウ。奈良県川上村産。
                  しかし宇治にもたくさんいる。
 ニワハンミョウ          宇治市産。
                  宇治の山には(ナミ)ハンミョウとこのニワハ                  ンミョウばかり。緑っぽいのもたまにいるらし                  い。でも我が家のはどれも茶色。
                  北海道のは黒いらしい。

 ミヤマハンミョウ     滋賀県高島市産。
                  ・・・・!
2年前に採集していたこの個体。標本箱の中でず〜っと『ミヤマハンミョウ』のラベルが付いていましたが今日、確認のため図鑑と照らし合わせてみたらどうやらミヤマではないようです。

こっ、これはアイヌハンミョウだっ!!たぶん。
その当時は保育社の図鑑も無かったので同定もあやふやでした(今でもそうだけど)が、上唇の形や翅端の紋からそうではないかと。確信はありませんが。もし違っていたら気づいた方は指摘して下さい。(←他力本願)
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 もしそうだとすればアイヌハンミョウを採っていたんだなあ〜、と感慨にひたってしまいます。
となればミヤマは?手持ちからなくなっちゃったので、来年はミヤマハンミョウを採らなければ!

 英語では 『Tiger Beetle』 で「虎」なのに、
 日本語では 『斑猫』    で「猫」になってしまうのが面白い。(笑
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by aile21 | 2008-10-08 23:16 | とうちゃん

定点のコスモス

 また雨です。平日はギラギラの太陽が秋風に乗って吹き付け、快適で過ごしやすい日々がめぐってくるのに週末はこんな感じ。
でもまあいいや。昨日も残業で帰宅が深夜だったので今日は一日寝てました。首と肩がこりまくり。夏の間に溜まった虫を軟化展足したりしてました。私の場合、展足よりデータ管理が問題。入力フォーマットが完成していないのでなんとかしないと。
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 宿題と格闘(してたのか怪しいけど)のshowzineを残して午後にはまたかあちゃんとお買物。電池切れの電池やコンセントタップを買って、最近流行の小さなパソコンを見たりしてきました。

 その後、これまた流行の本「O型の説明書」「B型の説明書」をとうとう買ってしまいました。我が家はこの2つでまかなえるのでそれぞれチェックして性格ネタで遊んでました。

 帰りに車で通った定点はあちこちにコスモスが咲き乱れていて、しっとりとした静かな秋の風情が漂っていました。雨に濡れた巨大なネコジャラシ(チカラシバかな?)にはクモヘリカメムシと思われる細長いカメムシが群れていました。

 今日も静かでのんびりした日曜日。
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by aile21 | 2008-10-05 23:31 | とうちゃん


京都南部の野山で宇治虫親子が発見した生き物の記録  出演 とうちゃん(aile21)・かあちゃん・ちび宇治虫(showzine)


by aile21

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