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雪の大晦日

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 あっという間に今年も大晦日になってしまいました。
そろそろ『今年を振り返って』的な事を書こうかな、とも思ってはいました。しかしなんとも今年は不完全燃焼気味のまま過ごしてしまった感が続いていて、「まだまだ・・・」と気持ちだけはあったので最後にもう一篩い、あるいは一掘りはなんとかやっておきたかったです。大晦日の今日でもわずかの時間がとれれば・・・、なんて。

ところが朝から降り始めた雪がみるみる積もっていくではありませんか。

う〜ん・・・。

ま、踏ん切りがつくのでしょうがないですね。


 さて昆虫(甲虫)採集を始めた頃の貪るような、採集とは少々ベクトルに変化を感じる今日この頃。はまりだしたキッカケは『宇治川水域採集会』という小学校の企画で息子と採集に明け暮れたのがそもそもの始まりでした。その会の採集目標は読んで字の如く地元の昆虫相に大きく関わるものだったので、できるだけ地元で様々な虫を採集・記録するのが重要に感じていました。幸い京都南部に位置する宇治市は田園地帯あり、低山ながらもまだまだ豊かな自然が色濃く残る地域だと思います。当初は木々を見上げるだけで、石をめくるだけで、いくらでも新しい虫との出会いがあり飽きることはありませんでした。そんな過程で「この山には他にどんな虫がいるんだろう?」というのが楽しくて、色々と視点を変えての採集をしながら地元にこだわってきたように思います。

 ところが最近『宇治虫』の更新が減少している要因の一つとして、野山で出会う虫にずいぶんとお馴染みさんが増えてきたことが挙げられます。さすがに都市近郊の二次林で構成される低山地ではカミキリに行き詰まってきましたし、オサムシも分布がほぼ確立されている現在ではいるはずの場所に行って採るだけ。すでに地元のものは採ってしまったようです。採集意欲は相変わらず満ちているのですが、すれ違いザマに、はたまた偶然に初見の虫と出会うことがめっきり減りましたねぇ。そう、もっといろんなところを探さなくてはならなくなってきたようです。糞虫や腐肉に集まる虫をはじめたのもその流れです。また以前はオサムシ・マイマイカブリが目的の第一だったものも掘る環境にもっと変化をつけていこうと感じているところです。オサムシ狙いの倒木崩しは大きなオサばかり求めて材の割り方もぞんざいだったように思います。小さくて面白い虫に気づかず飛び散らかしてきたかもしれません。水物(水生甲虫)だってまだほとんど手をつけていないのも実感しています。

いろいろ考えることの多い最近ですが、実感としてわかったのはこれからはもっと丁寧に観察・採集をしていかなければならなくなったという事でした。それが今後の課題であり目標です。そのためにはまだまだ勉強が必要で気が引き締まる思いですね。

また、地元にこだわるとしても地元の定義を考え直す事も「あり」かなと考えています。今まではできれば宇治市、せめて京都府南部での採集が目標でした。ところが宇治市は東部の山地で滋賀県大津市に接しており、境界線を越えるかどうかが大きな問題でした。
また有名な採集地である三川合流地点はかろうじて京都府ですが、桂川、宇治川、木津川が集合して1本の淀川になったところから大阪府になってしまいます。そのため合流地より下流には足を向けたことがありません。こういう意固地な部分を改善したほうが良いのだろうと思っています。


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 29日には大阪北部の友人宅で餅つきに参加してきました。
我が家ではshowzineが頑張ってくれるので私はいつも眺めているばかりです。
腰痛持ちだしねぇ・・・。
四十肩はなんとか小康状態だけどねぇ・・・。

その後の宴会も美味しい御馳走に美味しいお酒。
久しぶりに飲んだなぁ。


 そんなわけで今年最後の更新は終わりですが、今年も多くの皆様からコメントをいただき深く感謝しております。本当にありがとうございました。
来年こそは「あっ」という虫を採ってまわりを驚かせたらいいなと思っています。(あくまで気持ちの上で)
来年もどうぞ暖かく見守っていただきたいと思います。(笑
これからも宜しくお願いいたします。

そうそう、もう一つの課題があります。
最近は日記が長文になりすぎる嫌いがあるのが気になってます。
ダラダラ書かずに簡潔にまとめるようにしたいなと。

それでは皆さん良いお年を。





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by aile21 | 2010-12-31 18:03 | とうちゃん

トンビが集まる理由

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 この師走は宇治市の隣、宇治田原町に頻繁に出向いています。ただでさえ宇治より数度は低い土地なのに今朝は真っ白に霜が下りていました。きっと土もカチカチに凍っていたでしょう。ホントに寒い日々が続いています。

 お昼に空を見上げて異様な光景に気づいたのでした。普段はひっそりとした静かな山間ですが、なんと無数のトンビが目の前で円を描いて飛び交っていたのです。30羽くらいは飛んでいるではないでしょうか。

一体何が起こっているのか?

壮大な光景に唖然としながらも感動していたら、地元の仕事先さんが説明してくれました。

『解体してるわ。間違いない。』

どうやらハンターが仕留めた鹿か猪を解体しているらしい。そういった時には必ずトンビやカラスが集まってくるそうです。

この時期はホントにハンターが多く、土日には数匹の猟犬を連れライフルを背負った姿をよく見かけます。出会い頭に出会うと一瞬体が凍りつきますよ。
仕事帰りに真っ暗な田んぼ道を走っていると大きな鹿が慌てて逃げていく姿も度々。

最近の猟犬はロボットみたいに首からアンテナがのびています。なんと首輪に発信機をつけているのだそうです。ハンターは端末を見ながら猟をするとのこと。ハイテクはこんなところにも利用されていたのでした。

 それにしても解体現場は見たかったなぁ…。
骨でも皮でもいいから余りモノが欲しかったりして。
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by aile21 | 2010-12-27 23:17 | とうちゃん

勇気をだして

 そう 意地になっていたんだ

 何かが変わってきたことにはずいぶん前から気がついていたよ。

 でもそれを認めたくなくて

 
 知ってるよ

 わかってる

 たいした問題じゃないさ


 ホントはいつでもまっすぐ君を見つめたかった

 もっと近くで見つめ合いたかったのに

 いつも遠巻きに眺めてばかり

 
 青い空を流れる雲

 季節の移ろいを映すように色づく山肌

 寄せてはくだける波

 どれも眺めているだけで幸せだった

 でももう限界だ

 ゆったり構えてカッコつけるなんてもうできない


 今まで素直になれなくてゴメン

 でもやっと素直になれる

 いつでもそばにいるよ

 ほら こんなに近づく事だってできるんだ

 もっと早く勇気を出せばよかった

 ・・・・・・・

 ・・・・・

 ・・・


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  とうとう老眼鏡を買いましたが、なにか?














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by aile21 | 2010-12-22 23:10 | とうちゃん

遺跡の住人・生存者

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 コガタスズメバチの巣を開いてみました。

巣に居残っていたハチが見当たらないので中に潜んでいるようです。ソーッと持ち上げ、あちこちに空いた穴から中の様子を伺うと、やがてノソノソと這い出てきました。
分解作業の邪魔になるので小瓶に移して作業開始。

巣を持ち帰った衣装ケースの蓋を空けた途端に漂う腐敗臭。
中の様子に不安を抱きながらパリパリと脆く崩れやすい外殻をハサミで切りながら取り除いていきました。すると中には育房室の並んだ房が4段ありました。

なかなかかっこいい。


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 外から覗いたかぎりでは空っぽの育房ばかりが見えていました。しかし再下段にはまだ数匹の幼虫がジッとその身を潜めていたのでした。
明るく白っぽい幼虫はゆっくりと動きます。
それより少しくすんだ幼虫は生きてるのか死んでるのか?
そして真っ黒に変色したのは死んでいるようです。

この黒い死骸、中には腐敗が進んで溶け出しているものもあります。育房から抜け落ちて外殻の内側に落ちて溶けているのもありました。これが猛烈に臭い。

4段目だけに生存者が残っているのは、営巣の順序を考えると最下層がシーズン終盤に産卵されたものだと容易に理解出来ます。

他に蠢くものはいないのかとあちこち覗きますが遺跡の中は静かなものでした。
巣の底には黄色い花粉のようなものが落ちています。幼虫の糞など排泄物もあるのかもしれません。そんな堆積物あたりなんか面白いかと思いましたが甘かったかな。

やがて大きな段の裏に成虫の姿を見つけました。すぐに死骸とわかりましたがもう1匹残っていたのですね。油断していたので一瞬キモを冷やしました。
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 上段は巣の外殻にしがみついて死んでいたハチ。

下段は内部で見つけたハチの死骸。
こちらは前者より一回り大きいです。腹部の様子(第2節あたり)を見ても明らかに違います。

もしかして女王かもしれないと思いました。ネットでコガタスズメバチの女王を検索してみましたが働き蜂(ワーカー)との相違をわかりやすく説明してあるものに出会えなかったので確信もてませんが。
この巣の主だった女王が我が家で寿命を全うしてのでしょうか。あるいは新女王が越冬態勢に入れないまましんでしまったのか。
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 そして先に移した唯一生き残った成虫。

一人でこの荒れ果てた巣を守っていたのでしょうか。巣に残された幼虫たちのために餌を運んでいたのでしょうか。

調べてみるとスズメバチは新女王以外は越冬できないようです。この働き蜂も最後に残った幼虫たちもやがて来る寒さと飢えのため死んでしまう運命なようです。

なんだかせつないですね。

 この巣はこのまま保管して幼虫たちの最後を確認してみようと思います。死んでしまうなら仕方がありません。餌をくれる成虫もいないのではこれ以上成長できないでしょうけれど。
ホントにただの遺跡になりそうだけど、まあいいか。

居候を探すにはシーズン中がいいのかなぁ・・・。
そんなこと怖くてできませんよ。














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by aile21 | 2010-12-20 00:01 | とうちゃん

遺跡の住人

 大阪からの帰り、1号線を走りながら考えてました。

 先日持ち帰ってきたコガタスズメバチの巣。ほどなく1匹のスズメバチが出てきて衣装ケースの中をうろついたり、また中へ入って姿を消したり、またあるときは巣の外壁にジッと張り付いたまま動かなかったりしています。

昨日、ふと見るとケース内の壁を1匹の虫が歩いていました。
それはまるでアリジゴクのような姿をしていました。1cm弱の大きさで、芋虫のように細かいくびれ(?)が輪っかのように連なっています。体は柔らかそうで形は芋虫ほど胴長ではありませんでした。どちらかというと菱形という感じで体の側編中央が広がっていました。
なにより目を惹いたのが口から延びる大きく長い牙(大顎)でした。そのためアリジゴク、またはカゲロウの仲間だろうと考えたのでした。

さて、この虫はなぜここにいるのか?
このケースにはスズメバチの巣以外は何も入っていないはず。とすれば、やはりスズメバチの巣から出てきたものと考えて良さそうです。
それは期待していた『寄生』によるものなのか、それともほとんど住人のいなくなったハチの巣に越冬場所を求めてたまたま入り込んだ虫なのか?
トンボやカゲロウの仲間で寄生生活をするものなんているのかなぁ?

 目の前に延々と連なる車のヘッドランプを見ながら冷え込む夜道を走ります。

よくよく考えてみると甲虫ばかり追っていますがその幼虫の事はほとんど知らない事に気づくのでした。甲虫の幼虫といえばコガネムシ科のような白くてイモイモしているイメージがありますが、ハムシやテントウムシのようにグロテスクなものもいますし、コメツキやゴミダマのように褐色で細長いのもいますね。
甲虫図鑑を頻繁に眺めているおかげで成虫たちの姿はだいたいイメージしているつもりですが
、それらの幼虫がどんな姿をしているのか、ほとんど知りません。
もしかしたらこのアリジゴクのような幼虫も甲虫の何かなのかもなぁ・・・。
ただ、何の仲間なのかもわからないと「飼う」というわけにもいかないし、柔らかそうで乾燥標本にしてもクシャクシャになりそう。液浸してまで残すかどうか・・・。

そうそう、幼虫の形態の事を考えていたときに思ったこと。甲虫図鑑にはそれぞれ近しい科の順に掲載されているそうですが、2巻のコガネムシ科と4巻のゾウムシ科、それらの幼虫が似ていると思えるのが不思議です。あの白い芋虫。その間には3巻のテントウムシや4巻のハムシなど全く形の違うグループが挟まっていたりするのに。いやいや似ていると思うのは外見だけなのだろうか。

 久御山まで帰って来ると幹線道路沿いの気温は4℃だった。とうとう冬本番なようで今日一日すこぶる寒かった。そろそろパッチ(モモヒキ)を出さないと外で活動できないです。
明日はより一層冷え込むようで明朝の予想最低気温がとうとう-1℃となっています。寒いのやだなあ・・・。

家に着くなり駆け込むように玄関に飛び込んだのでした。

件の幼虫、なかなかかっこ良かったのでこの記事に載せようと写真を撮っておきました。しかし昨晩にうっかり削除してしまいました。
しょうがないな、ともう一度撮り直そうと覗きにいくと・・・

あれっ!? あれれ〜?
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チャック袋に容れていたのですが幼虫の姿がありません。
目にしたのは白いお団子のような繭一つ。

蛹化したようです。綿飴のような白い糸でくるまれていて、中の虫がかすかに黒く見えていました。

さすがに甲虫じゃ繭はないよな。でもカゲロウって繭つくるかぁ〜?
なんだかよくわからなくなってきました。しかしこれなら無事越冬してくれそうなので、春には正体もわかるかもしれません。






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by aile21 | 2010-12-15 23:58 | とうちゃん

砂上の楼閣

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 週明けの仕事で必要な物資を買いにとあるホームセンターまで行くことになりました。
それは木津川を渡った向こう側。橋を渡れば自然とが目にはいります。

 もちろん寄り道です。(笑

 ずいぶん寒くなってきましたが日差しがあればまだ十分ぬくもりを感じる師走です。まだ今日まで霜や氷は目にしていません。子供の頃と違って12月はまだ冬とは呼べない時代なのでしょうか。


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 朝晩は夜露でぐっしょり濡れますが砂質の河原はやはり乾燥が早いようです。

シャリシャリと音を立てて崩れる砂の凹凸を踏みしめながら川べりに向かって進みました。増水時には中州になってとりのこされてしまうような河畔林。その林縁を枯れ草を踏みながら進んでいくと目前に気になるものを見つけました。
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 ほとんど葉を落とした灌木(アキニレ)にぶら下がるボールのようなもの。
増水時に引っかかったゴミかと思いましたが、近づくにつれその形が見覚えのあるものだとわかってきたのです。

スズメバチの巣だあ・・・。

 ハチが飛んでいないか辺りをグルリと見回し、羽音に耳を澄ませます。さすがにもういないかと安心しながらも恐る恐る近づいてみました。
間近で観察するとボール状の巣はあちこち崩れていて中が見える穴があちこちに空いていました。

「これはどういうことなのか?」
住民のいなくなった巣は風雨に曝されて崩れてしまうものなのでしょうか。そんなに脆いのか?
それとも他の動物に襲われたのだろうか?
しかしスズメバチの巣を襲うなんて考えられません。そんな事ができるのは・・・人間くらいか。

スズメバチの残党が襲ってこないか時々辺りに注意を払いながらソォーッと横、裏、下面と覗いてみました。
と、巣がぶら下がっている枝との接点に1匹のスズメバチが留っているのを発見。

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 まだ居残り組がいたのか・・・。緩んだ気持ちがにわかに緊張します。
寒さで動けないのかカメラを近づけてもぴくりともしません。

こんなに動かないのなら突然飛びかかって来ることもないだろうと小枝でつついてみましたがまったく動く気配はなし。まさか・・・・、


そう、このハチは巣にしがみついたままこと切れていたのでした。
この姿を見てやはりコガタスズメバチだとわかりました。

それにしても壮絶な死だなと感慨に耽っているとなにやら視線を感じました。

あっ!!

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 いたっ!!



壊れた巣の隙間からこちらを伺う瞳。

師走になって、他のハチたちも見当たらないこんな時期に巣に残っているハチがいるんだ。

 冬場にオサムシを探して倒木を割っていると越冬中のスズメバチをよく目にします。それらはたしか女王蜂のはず。女王以外は越冬できないとするとこのハチはなんのために巣に残っているのでしょうか。新女王たちはすでに引っ越しているはず。巣穴の中にも幼虫や蛹もいないでしょう。
ここでただ寿命を待っているのでしょうか。

 さて、このまま崩れさるのを見過ごすのももったいないと持ち帰る事にしました。外側からいろいろと角度を変えて中を覗き込んでみましたが他に虫影もみあたりません。奥の方に数匹いたとしても動きが鈍いだろうとふんで採取。
仕事の道具を詰めようと考え車に乗せておいた衣装ケースに格納したのでした。

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これは純粋に分解してみたいっ!!という好奇心です。
あわよくば蜂の巣やアリの巣に居候する何か、はたまた寄生する何か、そんなものが見つかるといいなとの期待です。
捨てられた巣では期待薄でしょうが、まあ観察してみようと思います。













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by aile21 | 2010-12-12 23:41 | とうちゃん

いも・いも・いも

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 ポカポカ陽気だったり、急な突風が吹いて嵐のような雨が吹き付けたりと天気の定まらない日々が続いた一週間でした。しかし今日は風もなく暖かな一日でした。

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 ダイコンにはダイコンハムシが群がり柔らかい葉を齧っています。

ナナホシテントウもそこかしこで日向ぼっこ。

モンシロチョウやアカタテハが飛び交い、とても12月とは思えない陽気です。

 今日は畑でサトイモの収穫です。実は我が家ではサトイモを植えてはいなかったのですが、この畑の前任者(?)が植えていたらしくこぼれた小芋からそこかしこにサトイモが生えてきました。圧巻は「残渣入れ」の中です。「残渣入れ」とは畑で出た野菜クズや捨て葉、刈り取った雑草などを放り込んで自然の分解に任せて肥料にするところです。ここにも捨てられたサトイモがたくさん混じっていたらしく夏場には巨大なサトイモがジャングルのように茂っていました。秋口にはセスジスズメの幼虫が元気にその葉を齧っていましたが旺盛な成長をするサトイモにはなんら影響が無かったようです。
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さて、地上部分を整理してとうとうサトイモの根元をくずしていきます。春から野菜の葉や茎のような植物質ばかり溜め込んできたのに中はホクホクの土になっていました。もっと繊維っぽい腐葉土のようになっていると思っていたのに普通に土です。「これは絶品の良い土だなあ」と感心しながらも掘り進めていくと土中にポッカリとトンネルが現れました。モグラのトンネルです。
「うわ〜っ!!・・・・、タイミング悪りぃ。」
モグラや地ネズミのトンネルに住むマルマグソコガネに興味があって、トラップを仕掛けたいと常々思っていました。今まさに好都合なトンネルが面前に出現したのに、この大きな土塊は崩さねばなりません。ああもったいない。

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 もちろん土を掘るとなれば中からわき出して来る虫達も忘れるわけにはいきません。この春からシーズンを通して見てきましたが、ここの常連さんはだいたいわかってきました。
常連その1 クロスジチャイロテントウ
 土を掘ったらたいがい出てきます。いつもいるけど一年に何回世帯交代しているのでしょう?
e0083097_21391255.jpg常連その2 マダラチビコメツキ 上に同じ。
常連その3 アオバアリガタハネカクシ まあ、当然といえば当然か。
マグソコガネくらい出て来るかと思ったんだけどなあ。いつもの面々ばかり。
気がつくとツチガエルが足元で跳ねていました。冬眠中を起こしてしまったのだろうか。
しかし一番多かったのはハサミムシとアリなんですけどね。

 ほぐした土を眺めているとノソノソと虫達が湧き出て来るので面白いのですが、それでは収穫作業がなかなか進まないのでサトイモを掘り続けます。
それはもう、隣の畑の人たちも感心するほどの立派なサトイモがゴロンゴロンと出てきます。我が家の畑の一段上は水田になっているのでその際は常に水が滲みています。そんな環境が良かったのでしょう。
 
一輪車に山盛り一杯穫れました。水で泥を荒い落としひげ根を取り去ればほうらこんな感じ。
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ゆうに30kg以上あるようでした。豊作、大豊作ぅ〜!!

実は10月に収穫した大量のサツマイモもまだ全然消化できていないのにどうしよう・・・。食べきれないでしょうねぇ。この秋はサツマイモを消化するためカレーにもクリームシチューにも、普段ジャガイモを使う料理全てにサツマイモを使っています。ああ、それなのにサトイモまで増えてしまって。そしてやがて・・・・

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 かあちゃんが試しにジャガイモを掘ってみたらこっちも既にコロコロと実っていました。
ああ、ジャガイモまで押し迫ってきます。

この冬は飢え死にしないですみそうです。(笑

 夕食にさっと茹でたサトイモを食べました。つるんと皮が剥けて非常に柔らかい。味もしっかりしていて美味かったです。シンプルに塩をつけるだけでむちゃくちゃ美味かった。皮が柔らかいうちにたくさん食べたほうが良さそうだと思いました。


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 サトイモ掘りの副産物はこんな感じ。

Amara(マルガタゴミムシ属)2種
セマルキスイの仲間、トビハムシの仲間、ハネカクシ数種、アリモドキ1種、
その他・・・・まだ確認してません。そのうちね。そのうち。
だって今日は虫採りじゃないもんね。(笑








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by aile21 | 2010-12-05 22:16 | とうちゃん

河川敷越冬態勢

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 夕方に河川敷に行ってきました。紅葉も散り始めてすでに梢はさみしくなりつつありましたが、まだまだ赤や黄のしっとりした景色が美しかったです。
とりあえず試してみたかったのは前回とは違うポイントでの芝篩いだったのですが、狙っていたポイントには数人のゴルファーが。『ゴルフの練習禁止』の立て札がこれでもかというくらい立っているのに。イライラしながらわざとその間を悠然と歩いて進みました。後ろから飛んできたら怖いなとか、いやいやさすがに人に向かっては打たないか?など思いつつグラウンドの隅まで行きました。結局これはというイメージが湧かなかったので芝地を抜けそのまま河畔林に入っていきました。

 このポイントは過去に冬の定番としてムクノキやアキニレの樹皮捲りで度々訪れてきました。久しぶりにやってみるか。ルイスチビヒラタタマムシをもう一度採りたいなとは思っていたのでそれを期待してペリペリと。しかしやはりというか当然というかヤノナミガタがこれでもかというくらい出てきます。ヤノナミガタとはしているけれど、実はこの唐金色のチビタマは苦手なんです。どうもあきらかな自信が持てないんだよなあ。ケヤキじゃないし・・・。
他にはヒシモンナガタマムシも久しぶりのお目見え。そんな中久しぶりにヒメケブカルリチョッキリが見つかりました。小さいけれど鮮やかな青色が赤茶色の晩秋に映えます。・・・しかしこれもとりあえずヒメとしてますがオオケブカやグミチョッキリなど候補があってう〜んな感じ。うちの標本たちもまだまだ検討の必要が盛りだくさんです。

 薄暗くなってきましたが白いキノコがびっしり生えた倒木がありました。良い物件を見つけたとときめきましたがすでにシーズンは終わっていたようで、傘の裏をつぶさに覗いていきましたがどこもさみしいものでした。
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 すぐ脇の倒木の樹皮を捲ってみると奇麗なゴミダマがうずくまっていました。油膜のような色彩が美しくて好きなグループなんだけどナガニジ、フトナガニジ、ホソナガニジ・・・、とこれまた一瞥ではなかなか覚えられない面々。しかし今回のは肌理の細かい紋様と複雑な色彩に「もしや?」の感。

帰ってから調べてみたらオオニジゴミムシダマシでした。採った事あるようなないような・・・な感じだったので我が家のゴミダマボックスを調べてみたら沖縄で採った近縁のヒメオオニジに似ていたのでした。

ということでオオニジ初採集に相成りました。予想外の一品。


e0083097_0125671.jpg すでに午後4時をまわっていて相当暗くなってきました。林内を歩きつつ時々目についた樹皮を捲っていたらなにやら黒い粒が目に入りました。
おおっ! クモゾウじゃん〜♪

 トゲハラヒラセクモゾウムシ

 シーズン中に山地の土場でいくつか摘んでいるけど冬期に樹皮捲りで見つかるとはおもいませんでした。クモゾウやノコギリゾウムシの仲間は複眼がくっついていたりして独特な顔をしていて面白い奴らです。その木では5つほど見つかりました。さてまた弱気になって「過去の採集品と一緒かなぁ〜?」と摘んで帰りましたがやはり同じだったようです。ヒラセクモゾウと混同してしまいますがこちらは九州が産地となっているのでやはりトゲハラということで・・・。(笑
 なんだか過去の宿題を再認識するような採集になってしまいました。そうそう、「おっ! 初見のヒゲナガゾウか?」とこれまた期待したものも実は既採集もののコモンヒメだったりと、まだまだ自分的には解決しなければならない問題がフィールドにも標本箱にも満載のようです。ふぅ〜・・・。

明日から師走ということで元気に活動している虫はいないと思いきや、キイロテントウだけが葉上をウロウロしていました。それと対照的に倒木の樹皮下にはボーベリアにやられて真っ白になったトホシクビボソハムシの遺骸が多く見つかったのが印象的でした。


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 そしておまけのヤコンオサムシ。

 こいつだけは鉄板。(笑













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by aile21 | 2010-12-01 00:37 | とうちゃん


京都南部の野山で宇治虫親子が発見した生き物の記録  出演 とうちゃん(aile21)・かあちゃん・ちび宇治虫(showzine)


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