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更新さぼってました(笑

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 ここ数日の暑さはつらいです。とうとう我が家もエアコンをつけるようみなりました。

 またずいぶんと更新をさぼってしまいました。実際ほとんど虫採りしていないのですが、今はそんな感じです。
ジメジメした曇天ばかりだと思っていたら、昨日今日と入道雲が山の上に居座っていてなんとも盛夏の様相でした。幹線道路の電光掲示板では気温36℃を越えていたようです。目を疑いました。
かあちゃんは畑に行って帰ってきたら腕が真っ赤っか。痛そうなくらい日焼けして帰ってきました。


e0083097_22515288.jpg さてこの2週間ほどはさりとて目ぼしい虫もみていないのですが、今日は午後まだ日差しが厳しいうちに宇治の定点をのぞきにいってみました。案の定クマノミズキがそこかしこで満開です。
しかし時間帯が悪いせいか、これまた目ぼしい甲虫は入りません。ヒメトラハナムグリやヒメアシナガコガネ、ケシジョウカイモドキの仲間だったりコアオハナムグリだったり・・・。
e0083097_22575436.jpg アカシジミがよく網に入るようになりましたが、一つだけカッコいいシジミチョウに目を奪われました。

ウラナミアカシジミというそうです。
普段、「蝶は採らない」と言っているわりには見るのは好きなんです。
たまにはいいかな、と持ち帰ってしまったのは酔狂かもしれません。
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 そういえば1週間ほど前にはこんなセイボウも採っていたりします。
ハチは気に入ったものなら時々採りますが、整姿がなかなか厄介なので苦労します。3次元というかなんというか・・・。
やっぱり甲虫が楽でいいなあと実感。それでもセイボウは機会があったらもっと採っておこうとは思いますね。やっぱり奇麗。
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 前回の記事で羽化直後のフェモラータをそのまま絞めたら緑色が残るのか試してみましたが、その後どんどん色が青黒く進行してしまいました。通常、これから赤くなっていく前段階で収束した模様。
死んでも色の進行がすぐ止まらないという点では、たとえば『酸化』みたいな作用も起こっているのかなあなどと不思議に思ったりしました。

羽化直後で体が硬化する前だったせいか、ピンセットで後肢をつまんだらポキっと折れてしまいました。なんとも脆い感じです。

そんなフェモラータの羽化脱出祭りもそろそろ終焉。40exs.以上は出ています。
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 面白かったのはフェモラータの材からコブスジサビカミキリが出ていたことです。

このカミキリ、小枝も小枝、そんな小さななりで小枝になりきらなくてもいいんじゃない?というくらい小枝です。そこがまたどうにも可愛らしいところなのですが、今までは適当にブッシュをビーティングしていたら採れるというカミキリだったので、あまりホストを気にしたことがありませんでした。
しかし蔓が絡み合ったブッシュを叩いて採れることからやはりクズやフジなどの豆科あたりなんだと実感したのでした。

そんなところがここ2週間の虫でした。
ま、ぼちぼちやっていきます。
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by aile21 | 2011-06-25 23:30 | とうちゃん

フェモラータの体色変化

 3月に採集してきたフェモラータオオモモブトハムシの幼虫がぼちぼち羽化してきました。他の虫屋さんではすでに羽化のピークは過ぎているようですが我が家ではこれからのようです。それは材箱の保管場所を冷涼な玄関内にした事が大きな要因かと思います。
実は1週間ほど前に羽化第1号がいたのですが蛹の段階でいじくりすぎて羽化不良を起こして息絶えてしまいました。それはもうおぞましい姿に変わり果て悲しくなりました。そのため観察をやり直したのでした。

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 鮮やかなメタリックピンクのフェモラータですが蛹から成虫になる過程でどのようにあの色彩が発現するのか興味が湧きました。繭を解体して蛹を取り出しその様子を経過観察していきます。

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 淡黄色の蛹はやがて脚や頭部の末端からうっすらと赤褐色に色づいていきます。また腹部や鞘翅は半透明なものが光沢を帯びていきラメ調の緑色がかすかに見え始めます。関節は特に変化がはやくみるみるうちに黒くなってきました。時間経過とともに発色は広がっていき伸びた腹部を残してほぼ全体が濃く鮮やかな緑色に染まったのでした。後半では頻繁に脚がモゾモゾと動き出します。ほぼ羽化は終わっているように見えます。この過程でふと疑問に思いましたが、蛹から羽化する時に一枚皮を脱いで採集的な形態変化をすると思っていたのです。しかし幼虫・前蛹から蛹に変化する時のような目につく脱ぎ跡が見当たりません。まるで姿形を変えずにいつのまにか成虫になっていたような印象です。
「蛹ってそんなものだったかな・・・」
そんな腑に落ちない感を抱きながら観察していたのですが、やはり一枚脱いでいた事がわかりました。それは極薄い膜です。一見、ゴミか排泄物のように見えますが腹部末端におしやりクチャクチャに押し畳まれるのでわかりづらかったです。また繭の中での羽化は余分な水分を排泄しているのか底の方にドロリとした液体が溜まっています。この水分に浸かるとさらに排泄物様に見えるのでした。(下段中央の蛹では後肢に絡み付いているのがわかります)
羽化不良を起こした個体はこの薄皮を脱げきれずに息絶えました。もしかしたらこの皮をスムーズに脱ぐにはそこそこの水分あるいは湿度が必要なのかもしれません。観察用に繭から摘出した蛹でも無事羽化したものがいるので妥当かどうかはわかりません。

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 全身が緑色に染まると活動も活発になりほぼ羽化完了です。まだ腹部の膨らみが縮みきっていませんが。しかし実はこの状態、本来まだ繭の中なのです。当初この状態を目にした時には「フェモラータも個体ごとに体色変異があるのか」と感じましたがそれは間違いだったようです。ここから更に劇的変化を遂げていくのでした。
ちなみにこの個体はこの状態で絞めました。野外で採集をしていると時々テネラル(羽化直後)の虫を目にします。大概の場合、色づきが甘く褐色あるいは飴色だったりします。それを絞めて標本にするとその状態のまま残ります。今回の緑色が絞めたあとでも残るのかどうか気になったのです。本来なら同じ個体を通して観察していくべきでしょう。しかし材箱の中の繭を6〜7個開封して調べてみましたがすでに皆赤くなっていました。全ての繭を開封するのは諦めて経過観察は同時に見ていた別の摘出個体で続ける事にしました。

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 鮮やかな緑色だった体色はやがて青黒く沈んだ色調になっていきます。黄色味が抜けて青紫になるとやがて鞘翅の縁から赤味が発現してきます。その状態では遠目に見るとかなり黒ずんだ姿にみえるのでした。やがてジワジワと赤味が広がっていき全体を覆っていきます。最終的には緑から青への過程が嘘のように発色の良いピンク色に染まるのでした。また光の角度によっては蛍光色の黄色のような反射をするようにもなりました。
繭から自力で這い出してくる成虫達はみなこの赤い状態になってから出てくるようです。採集時に繭を傷付けたりして脱出しやすくなるとまだ緑色の残った状態でも出てきてしまうことがあるようですが。

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 こうしてフェモラータオオモモブトハムシの羽化が完了です。(この後、活動していくためにあるいは生殖機能を成熟させるために後食が必要なのかどうかはわかりません。)

それにしてもなんとも目の覚めるような色彩です。きらびやかな発色をなんとか写したいと蛍光灯の間近まで近づけて撮影してみたら、反射が激しいせいかハレーションをおこしてしまいなんだか嘘臭い程の発色になってしまいました。ピントも合いにくいです。しかし貫禄十分、満足しました。

 分布拡大が危惧される外来昆虫ですが、ハムシにしては大きいもので20mmに達するほどの大きさと誰もが目を見張る美しさを持ち合わせるフェモラータは観察にはうってつけでした。
しかしまたこういう記事が『フェモラータ礼讃』を煽るものではない事だけ付け加えておきたいと思います。少し不安ですが。
おそらく材箱からは30頭くらい出るのではないかと思いますが、気を抜かず残材は自ら焼却処分するのを忘れないようにしたいと思います。

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彼らのお気に入りのポーズ。この姿であちこちに静止しているとなにやら滑稽で和みます。
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by aile21 | 2011-06-11 11:31 | とうちゃん

おやすみ前にアリヅカムシ

 この一週間は夜間対応の仕事のため昼夜逆転の生活をしておりました。朦朧とした状態で家に帰って来て空を仰ぎ見た時に梅雨の晴れ間の青空が輝いていたりすると後ろ髪を引かれます。

寝なくちゃいけないんだけどなあ・・・

でも、もったいないよなあ・・・・

・・・・・

6月6日
 一度だけ帰宅してから短時間と決めて地元定点に行ってみました。
アオカミキリいないかなあ、キョウトアオハナムグリもいいなあ、アオマダラタマムシなんか偶然飛んできちゃったりして・・・。「アオ」ばっかり。
なんて妄想夢想に耽りながら。(笑

宇治の山はウツギが満開。しかしこれは甲虫の集まらない残念な花。エゴノキも満開。風に揺られてハラハラと白い花が散り続けていました。
ブラブラと歩いていると道ばたに赤松の倒木が落ちていました。朽ちかけていて樹皮が剥げかけています。その隙間を見るとオガクズがたくさん詰まっているのが目に入りました。
「赤松だからなぁ・・・」特段期待もせずにペリっと剥がしてみました。
無数に動く黒い点、アリの巣でした。

アリの巣に紛れ込んでいる好蟻性昆虫を見てみたいと常々思っていましたから、最近はアリの巣を見つけた時には数分は観察するようにしています。しかしなかなか目ぼしいものに出会えない事が続いています。たいがいは小さなハネカクシくらい。おそらく私に根気が足りないせいでしょうけど。
しかし今回は樹皮の下、材部に掘られた溝状の通路に赤褐色のアリヅカムシを発見できました。老眼と戦いながらもその独特な姿からコヤマヒゲブトハネカクシコヤマトヒゲブトハネカクシである事はわかりました。
ああ、やっぱりアリの巣にいるんだ。
コヤマトヒゲブトは数回採集していますが全て落ち葉篩いからでした。好蟻性である以上はアリの巣から取り出したいですよ。(笑
さらに観察するとそこかしこにコヤマトヒゲブトが見つかりました。それならば採れる時に採っておこうと倒木をアスファルトの上に持っていき崩してみました。倒木といっても150mm径、長さ500mmくらいのもの。住処を突然現れた巨人に荒らされ、あたりは阿鼻叫喚のようにパニックを起こすアリ達が四散しています。それでもこぼれた幼虫を必死に運び出す姿は健気です。
あっという間に10匹のコヤマトヒゲブトアリヅカムシが採れました。
アリさんたちごめんね。

 その際気付いたのですが、好蟻性の甲虫を探すならアリの種類くらいあるていどわかってないとまずいだろうということです。ベテランの方達はアリを見て「○○アリ」「△△アリ」と判別できるという事に常々感心していました。自分はやっとクサアリの仲間がどんなものかくらいしかわかりません。(トゲアリだけはカッコいいので標本にしてありますが)
ということでそのアリも一緒に採って記録していけば覚えやすいだろう。うん、それがいい。
それならうろちょろしているアリヅカコオロギも一緒に吸い込んでおけ。エイッ!
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 その後道路の反対側にあるクサアリの巣を覗いてみました。しゃがみこんで眺めていましたがアリヤドリっぽい小さなハネカクシとオオズハイイロハネカクシ、クロツヤクサアリハネカクシっぽいのがちょろっと採れただけでした。エンマムシが採りたいんだけどなあ。好蟻性の。この巣穴は度々訪ねているんだけど眺めているだけではなかなかであえませんね。
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 エゴノキの樹上ではキンイロジョウカイがアオハムシダマシを捕食していました。今年見るアオハムシダマシは赤いのばかり。今季はすでに50匹以上みているのにほぼすべて赤いタイプ。これはこれで気になります。緑タイプが過半数のつもりでいましたが年によって傾向が変わるのですかね。う〜ん気になる。「気になるならたくさんサンプルを採ってデータをとればいいじゃないか」と心の中の悪魔がささやきました。しかし「そんな事考えてないでさっさと帰って寝なさいよ。疲れてるんでしょ。」と天使がなだめてくれたので思いとどまったのでした。(爆
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by aile21 | 2011-06-09 23:32 | とうちゃん

正体見たり?

 コメツキムシといえば、ひっくり返すとパッチンパッチンと小気味良い音をあげながら体を弾き飛び上がる愛嬌のある虫として有名ですが、しかしその実、獰猛なプレデター(捕食者)として知られています。特にコメツキの幼虫は木材の中の昆虫を食い進むためカミキリ愛好家には特に忌み嫌われています。目当てのカミキリが出て来ることを期待して木材を拾ってきても、そこから出てきたのはコメツキだったなんて歯ぎしりするほど悔しいでしょう。

しかし私は実際にはコメツキが他の虫を捕食しているところを目にしたことがありませんでした。コメツキの採餌シーンというと春にミズキやヤブデマリの花で無心に花粉を食べている小さなコメツキのイメージが大きかったのです。しかしとうとう見てしまいました。
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 ヤマグワの樹上でオオヒラタシデムシを食べるコメツキムシ。夢中で貪っていました。
カワイイ姿をしていながら・・・、ああ、怖い。
シデムシの大きさから考えると自ら捕えて食べているとは思えません。おそらく死体か死にかけのものを見つけて食べていたのだろうと思います。

「ということはプレデター(捕食者)ではなくスカベンジャー(腐肉食)なのかな?」

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 などと考えていたら、すぐ脇の枝では熟れた桑の実に群がる連中も。

こういうのはなんと言うのだろう。ベジタリアンでいいのかな。
それにしても好き嫌いなさすぎ。

この枝で4種のコメツキを見つけましたが厄介なのは同定ができないこと。
クロツヤクシコメツキっぽいのがいるけど・・・。確実にわかったのはホソサビキコリだけっていうのがなんとも・・・。コメツキボックスは「?コメツキ」がずいぶん増えてきました。

これでは『正体見たり』なんて言えないと今気付きました。ああ・・。
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by aile21 | 2011-06-02 00:42 | とうちゃん


京都南部の野山で宇治虫親子が発見した生き物の記録  出演 とうちゃん(aile21)・かあちゃん・ちび宇治虫(showzine)


by aile21

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