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石見の灯

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 先日、島根県隠岐島がユネスコのジオパークに指定されました。確かに山陰の海岸線はむき出しの地層が特異で面白いところが多そうです。
宿のすぐそばにこんな景勝地があったなんて・・・。

 昨晩は夕食後にブラブラと散歩(虫探し)をしました。間近の海岸は背後の草地がないのでちょっと面白くないかなと、内陸方面に歩いてみました。住宅がちらほら点在する中、緩やかな坂を登っていきます。畑や藪の際にまで砂だらけ。この辺りの海岸線は飛び砂がキツそうであちこちに「滞砂注意」の立て看板が見受けられます。冬の季節風の強さが伺えますね。

 そんなわけで見つかる虫は砂系のゴミダマばかり。
オオスナ、コスナ・・・?初見と思われる丸っこいスナが見つかったのでまだ良かったのですが。
集落を抜けて開けた丘の上にでたら一面のクズ原でした。懐中電灯だけではこれ以上無理と振り返ると遠くに漁火が見えます。面白いのは点在する民家の灯や街灯より遠く海の漁火のほうが煌々と明るいのです。
すごいな、漁船て。

 来た道を引き戻し、途中から民家の合間を縫うように歩いて街灯廻りをしながら帰りました。
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オサムシモドキ 砂地の定番。
アスファルトにこびりついている何かを必死に齧りとろうとしていました。
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スズムシ
他にクツワムシも歩いていました。クツワムシってほとんど見たことないような・・・。
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オオヒョウタンゴミムシ(死骸)

・・・いるねぇ~。

「できれば」と考えていましたがいることはいるんだなぁ・・・。しかしここは砂まみれとはいえ海岸線から1kmほど内陸の丘の上。海岸の虫と認識していたけど砂さえあれば生息範囲はまだまだ広いのかも。
内陸の京都盆地にも記録があるくらいだからなぁ。
それからちょっとした芝地などもいちいちチェックしながら丘を下りましたが結局オオヒョウタンには出会えずじまいでした。

結局海岸まで戻り、街灯下や自販機前を覗きながらブラブラしました。
集落の奥、漁港の波止にポツンと明るい灯りがあったのでそこまで行ってみると、灯りの下で大きな黒い虫がひっくり返ってジタバタしています。
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おっ!! なんや、見つけてもうたか?
大きさ的に・・・・、
色的に・・・・、

ん?

ちょっと牙が長いかな?

・・・・・・・
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なんだ、クワガタか。
それにしても9月の中旬でノコギリクワガタとはね。
夏の漁港ではミヤマクワガタを灯下で見かけることはよくありますが、ノコは初めてだなぁ・・・・。

帰りがけにやっと見つけたのは流木の下で(タダ)ヒョウタンゴミムシ。随分ちっちゃくなっちゃった。
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昨夜はこんな事をしていて寝不足。ちょっと後悔。
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by aile21 | 2013-09-13 22:29 | 中国編

灼熱

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 いやいや・・・、42℃って・・・。

 樹液を見て回ってもカナブン一匹いやしない。ブッシュを少し叩いて雑甲虫を少し摘むくらいしかできませんでした。

夕方になってやっとカナブンやシロテン、シラホシの姿が拝めたくらいです。

それにしてもカシノナガキクイムシ。噂は聞いてたけれど、かなり侵攻されてますね。あちこちのコナラやクヌギ、アラカシが穴だらけ。根元は噴出したオガクズが雪のように積もっていました。
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森の今後が心配です。
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by aile21 | 2013-08-11 22:45 | とうちゃん

赤松の下見

(8月7日)
 夕方ではあったが地元の山に行ってみた。定点はまだ入れないので気分を変えて滋賀県境になる奥まで行ってみることにしました。気になってはいたけどやはり時間がかかるのと、乾燥気味なイメージを勝手にもっていたのでなかなか芦を運ばなかったエリアです。

 車を停めて荒れた林道を歩いていくと不法投棄されたゴミの山がめにつきます。車も数台捨てられています。ひどい。

林道筋はクヌギやコナラ、リョウブやソヨゴなど他の山と同様の樹木も目には入りますが、赤松が圧倒的に多い。猛暑で森もくたびれた感があるのと、夕方の西日のせいかあまりワクワクするような高揚はありません。

今年こそはノトリナを見つけたいので下見のつもりで赤松の肌を観察してみました。樹勢の落ちた衰弱木や立ち枯れにはうろこ状にめくれあがった樹皮に大小、様々な穴があいています。小さな穴をみても、さてこれはノトリナなのか?どうなのか・・・。松も害虫多いからよくわかりません。

そんな感じで赤松の樹皮を観察していたら、サビカミキリが潜んでいました。
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カミキリの中ではかなり「嬉しくない」部類に入る残念、気の毒なカミキリ。しかしこの仲間って体がもろいのかあまり綺麗な標本がないので久しぶりに摘んでみました。それにこの仲間は基本、夜間の灯下でしか目にしたことがないことに気づきました。夜行性だし昼間はこんなところに隠れてるんですね。木のうらにはもう1匹隠れてました。
それよりオオコクヌストの方が多く徘徊していましたが。
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オオナガコメツキも潜んでいます。赤松ってなんだか夜行性の虫の隠れ家みたいになっていますね。
巨大なマダラカマドウマも捲れた樹皮の中からこちらを睨んでいます。やれやれ。
そんな中、松の根元を元気に動き回るコメツキを見つけました。艶のある体にわずかな青みを感じた時、ちょっと高揚しました。
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ルリツヤハダコメツキ!!
これは嬉しいです。我が家の標本箱には昔showzineが箱根で採ってきた個体が一つありますが、私が手にするのは初めてです。それよりは青みも暗く地味な感じです。それでもなかなか美しいコメツキだと思います。
パッチンパッチン暴れまくるのでその場で上手く写真に収められなかったのが残念。

 林道を進むとホオノキがかなり多く生えていることに気づきました。これもまた頭に残しておくことにしよう。
稜線に出るとやはり乾燥が強くなっているようです。また林道も荒れ放題。オフローダーの遊び場になっているようです。名残のリョウブでクスベニカミキリ。
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 特に目的のない低地の山では、普段ほとんど目もかけない赤松の観察もなかなか面白いのかもしれないと思ったのでした。。 
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by aile21 | 2013-08-08 20:57 | とうちゃん

炎天下のスカイライン

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(8月3日)
 前回「新規開拓は難しい」で準備不足と道に迷ったので惨敗だった山域に再挑戦してきました。
しかしやはり途中の登山道は消失していたようで同じ場所で立ち往生です。やはりこれでは同じ轍を踏む危険を感じ、少し後退。直登の登山道を諦め、かなり遠回りになるけど林道をテクテク歩くことにしました。
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 誰もいない山の中をはあ、はあ、と大声で喘ぎながら稜線に出ると広く景色を一望できるスカイラインが伸びていました。ミズナラやモミ、ブナ、各種カエデと低地ではなかなか見られない樹種に囲まれた良い森でした。

しかし、いかんせん乾燥しすぎ。カラッカラです。稜線沿いに伸びる林道のせいかもしれませんが、ブナの森でこんなに林床が乾燥しているとは思いませんでした。

林道沿いはちょうどリョウブが満開。今季の花掬いもあと何回できるかと考えると覗かないわけには行きません。ノリウツギほどではありませんがちらほらと虫が飛び交っているのが見えるので近づいてみると、それは相変わらずのヨツスジ、コウヤホソ、マルガタたちでした。この夏はホントに飽きるほど見たなぁ。
それに加えてオオヨツスジも随分増えたようです。網を差し出すことも少なく、ただ花を眺めてばかりでした。

時々、林道脇の森に入り立ち枯れや倒木を調べましたが、ウスイロトラやクロダンダラカッコウムシなどおなじみの虫ばかりで新鮮味がありません。

そういえば林道を登ってくる途中に気づいたのですが、セミは木の幹に止まっているものとばかり思っていましたが、杉植林地で足元から無数に飛び上がるヒグラシには驚きました。杉の落ち葉の間に潜んでいるセミたちがいるとは。
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稜線で見つけたエゾゼミ。

 結局歩いてばかりでこれといった虫もとれないまま、アップダウンを繰り返し山頂につきました。ここもリョウブが満開です。
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ヒゲジロハナカミキリがいました。そういえば京都産は持ってなかったのを思いだし、とりあえず採っておくか、ちょっとその前に生態写真でも・・・、と余計なことをしてる間に逃げられましたけど。

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山頂からの眺望。ハイカー一人いない静かな山頂でした。そりゃそうです。すでに16時を回っていますから。
登りで見失った道を帰りは上から下りて確かめてみようかと思いましたが、はっきりしない道で道に迷い日が暮れるのも危険と思い直し来た道を戻りました。登りで痛めたのか股間節がひどく痛み。トボトボと山を下りたのでした。

夕日に向かい歩きながら考えていました。もうこの山はいいや・・・、なんか相性が合わないかも。もし来るとしたら春に材採でも兼ねてメインルートのハイキングかな。それでも気になっていたところなので自分なりの結論が出たのならそれもいいかと。時期ま悪かったしね。

林道も谷底になり薄暗くなった道を歩いていた時です。砂利道の上を大きくて黒く丸い虫が歩いているのに気がつきました。なんかデカイな・・・。
いや、これは!
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なんと、ミヤマダイコク!!(♀だけど)
こんなのが歩いてるんだ。思いがけず最後の最後で今日一番の虫に出会えたのでした。家族は採集しているけど、私自信は初採集。
その後オオセンチやタダセンチも道端で見つけました。なんのために山頂まで行ったのやら。
道端の鹿糞ではゴホンダイコクも見つかりました。
これら糞虫のおかげでちょっとだけ気分も軽くなりました。駐車場にたどり着いたのはちょうど19時。とっぷりと暗くなっていました。

ちょっと物足りなさを感じたので山間の街灯を見ながら帰りました。カミキリはアオスジやホソカミキリばかり。面白くないので懲りずに吸虫管で微塵な虫を少し吸って帰ったのでした。
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とある街灯の下で見つけたシンジュサン。羽化したてなのかとても綺麗な個体でした。ヤママユやウスタビも好きだけどやはりシンジュサンの圧倒的な貫禄が一番好きかも。採ろうかどうしようか悩んだけどまたいつものコンプレックスに負けて諦めました。

持ち帰った虫で気になった虫はこの2種。(帰宅後撮影)
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左 当初、何の仲間なのか全くわかりませんでしたし、図鑑をパラパラと捲ってもこれだというものに当たりませんでした。これだけ顕著な紋様ならすぐ分かるとおもったのですが。結局図鑑を3往復くらいしてやっとたどりついたのが、ニセクビボソムシ科。どうやらマダラニセクビボソムシのようです。
ちょっといい虫? と期待していたのに日本全国どころかシベリアやヨーロッパまで分布しているらしい。残念。

右 立ち枯れの樹皮をめくったらちょこまか動いていたゴミムシ。これもエリトラの色彩が美しかったし色分けが気に入ったので同定を楽しみにしていました。
カタボシホナシゴミムシ。
これも日本全国及び台湾、ミャンマーだと。

ブナ帯まできてこういうものを採っているというのがなんとも・・・。
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by aile21 | 2013-08-04 21:51 | とうちゃん

ヒメドロムシ科3種

 昨晩の灯下めぐりは今季初のウスバカミキリやカブトムシに出会いましたが、これといって嬉しい虫は見当たりませんでした。そこで以前から気になっていた虫を探してみることにしました。

 地元宇治市であれこれいろいろな甲虫を採集してきましたが、標本箱を眺めてもまだ埋まらない「科」がいくつかあります。その一つが「ヒメドロムシ科」。
以前、若狭で灯下に集まったキスジミゾドロムシを採集したことがあるので、その要領で田んぼや小川近くの灯下で目を凝らして探してみました。
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ツヤドロムシ、キスジミゾドロムシ、イブシアシナガドロムシ。
2mm~3mmの微細な甲虫を見つけるのはなかなか大変でした。これはコンクリートなどの白っぽい色面の上でないとそうそう見つからないです。それでも慣れてくるとだんだんわかるようになりますが、脚を広げていると「ああ、虫だな。」とわかるくらい。ゴマ粒程なので老眼の進んだ肉眼ではキツイキツイ。
特にツヤドロムシは2mmあるかどうかというくらい小さいです。それなのに一番多い。

街灯の下でいくつかサンプルが採れたので、ポイント移動。
天ヶ瀬ダムの方へ行ってみました。そこは水銀燈が点っているので期待大かもと・・・。
しかしここはすでに宇治市を出て、宇治田原町ですが。

予想通り吸虫管で吸い付くせない程のツヤドロムシがいました。結局ここもラインナップは同じ3種のヒメドロムシでした。この3種がこのあたりではポピュラーということらしい。
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コンクリートの地面に座り込んでヒメドロを吸い取っていたらバサバサと音を立ててモスラが2匹突進してきた。
うわっ!
もうヤママユがでてるのか。もう、邪魔せんといて!
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by aile21 | 2013-08-02 03:07 | とうちゃん

ノリウツギからリョウブへ

 本当はハイキングがてら山中を徘徊したかったのだけれど、最近どうも天気が不安定です。一日一回は夕立やゲリラ豪雨がやってくるので長時間山に入るのが躊躇われます。そんなわけでいつでも車に戻れるように街道沿いの楽チンポイントを見てきました。

 花背峠ではすでにノリウツギの花は黄ばんでほぼ終わり。さすがにあれだけいたヨツスジも殆ど見当たらなくなっていました。今夏もあまりいいのが採れなかったなぁ、としみじみ見て歩くとノリウツギと打って変わってリョウブが咲き始めていたのでした。
あんまりリョウブで良い思いをしたことがなかったけれど、それでもカミキリはそこそこ来るはず。
まだ咲き始めを少し掬ってみたけれど、やはりヨツスジが・・・。
なんだ、ノリウツギからこちらに引っ越しただけか。
林内の立ち枯れではウスイロトラカミキリが盛んに走り回っていました。
粗朶を叩くとガロアケシカミキリにアトモンマルケシ、ヒトオビアラゲカミキリ。

 峠を越えて次はS峠へ向かいました。途中、府道からそれた林道の脇にノリウツギが見えたので立ち寄ります。ここは相変わらず賑やかで、ヨツスジ、マルガタ、エグリトラが群がっていましたが、なんと久しぶりにジュウシチホシハナムグリ確保。これ、オオトラフに負けず劣らず好きなんだよなぁ。
とはいえカミキリはいつもの面々か、と思っていたら一際大きなペアが花の中に見えました。
♂の覆端をみた瞬間すぐ分かりました。オオヨツスジです。
そうか、もうオオヨツの季節になってしまったか・・・。
と、思ったらモミの倒木ではオオヨツの♀が産卵中。
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花でしか採ったことないけどホストは針葉樹なんだ・・・。
宇治でも採れるからモミだけってことは無いだろうけど。
やはりカミキリはホストの木と一緒に見つけるとちょっと嬉しい。

 再び峠を目指しながら時々、ノリウツギやリョウブを掬いながら進みました。オオトラフのペアやジュウシチホシの追加を得ながら峠に着いたらもう15時。
山に入る前に道路脇に放置された伐採木を覗きました。おそらくミズナラ。
するとそこにはなんとコバネカミキリの集団がいたのでした。
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 いやいや、
え~~っ?
こんなにいるの?
とは言っても十数匹だけど。1m程に切られた材が7~8本転がっているだけなのにブンブン飛び回っています。そーっと近づいて素手で捕まえていましたが、そんな時でも顔や頭にぶつかってくる始末。
5つくらい摘んで終わりにしようとした時、1匹のアリがコバネカミキリの足を咥えて材の上を必死に登っていました。よ~く観察してみたらどうやらまだ完品らしい。
「ゴメンよ・・・」
横取りしちゃいました。(笑)

そんなことをしていたらますます時間がなくなってしまい、峠ではブナの倒木を観察するくらいしかできませんでした。それでもハナノミやコメダマ数種、その他雑甲虫を摘むことができたのでした。

今回もあまり良い出会いはなかったのですが、久しぶりに好きな虫達に会えたのでまずまずでした。
ミズナラの倒木の樹皮を剥がしたら大きなゾウムシが採れたのですが、どうも記憶にありません。
もしかしたらそれが今回のちょっといい虫になるかも。?
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 峠を降り始めたら早速降り始めました。
帰りに通った花背峠では21℃まで気温が下がっていました。
こんな数字久しぶりに見ましたよ。
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by aile21 | 2013-07-29 00:18 | とうちゃん

雨の峠道

 天気予報では70%だった。それでも出発したのは朝の連ドラを見たあとすぐ。
高速の入り口にはすでに渋滞情報がズラズラとならんでいる。
ETCカードをセットしていたのだが、そのまま高速の入り口を横目に通り過ぎたのだった。

連日の猛暑から逃げるべく避暑を兼ねての予定だったのにこの不意打ち。

そろそろノリウツギがあちこちで咲き始めたのがわかったので、川遊びと虫採りを目指して家族でやってきたのは鈴鹿のとある峠。
車で国道を登りつつ山肌を見ているとアカメガシワはそこそこ咲いているもののまだまだノリウツギは見当たらず。あれ?この道はハズレかなと不安になっているとまもなくトンネルまで来てしまった。
う~ん・・・。
それならばと、旧道の峠道を進んでみた。
カーブをいくつか回ってみると目の前に飛び込んでくる白い塊。今にも降りだしそうな暗い景色の中に光り輝くノリウツギの花だった。
ここかぁ・・・。
さっそく掬ってみるとお約束のヨツスジハナやアオハナムグリに混じって真っ黒なカミキリを網の中に見つけた。ヒゲジロハナカミキリだ。一瞬ツヤケシハナを思わせるが触角の一部が白いのですぐにそれとわかる。昔、山梨で採ってから随分ひさしぶり。他にホソトラも入った。これもいくつか採ってるけど良く出会うというわけではない。そんなことをしているとポツポツと降り出した。
うわっ・・・、やっとノリウツギのポイントにたどり着いたというのに。
ふと谷をはさんだ対面のに目をやると深緑をバックに白い雨粒がレースのカーテンのように大量に見える。
んん・・・、そんなに降ってるか?肩を濡らす雨はポツンポツンと小雨程度。変だなと思った瞬間、もしや!!
気づいたと同時にバチバチバチッと叩きつけるような雨が襲ってきた。
うへぇ~・・・。

これでノリウツギの花もびしょ濡れ。もう・・・。

それでも降ったり止んだりの中、ノリウツギの花を覗きながら進んでいく。
たまに掬えばヨツスジばかりが網の中に入ってくる。これ漢方薬かなんかで高く売れたらいいのに・・・。
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道路脇に放置された伐採木を眺めていたらまたすぐ降ってくるし。ビショビショの材の上をニイジマトラが歩いていた。

登るにつれノリウツギも萼は開いていても肝心の花がまだ開いていない状態になってきた。
それ以前に虫の飛んでいる姿が殆ど見られない。
・・・のに、ヨツスジとハナムグリは群がっているんだから不思議。
とある花を覗き込んでいたら、青くないハナムグリを発見。

おお・・・!

ニコニコしながら車に戻りびしょ濡れの網を取り出した。
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オオトラフコガネやっ!
これは嬉しい。生涯2匹目。これもずいぶん久しぶりだ。
地域変異だか亜種だかいろいろあるようだが、今のところなんともいえないけど。ちょっと気分が良くなった。
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 峠近くになったら雨雲も薄れてきてもしやこれから回復するのか?と淡い期待もあったのだが、そんなことはなかった。雷も近くでゴロゴロ鳴り出した。

峠につくとハイカーの車が数台止まっていた。気温は23℃くらいだろうか。
「涼しいね~」
「気持ちいいね~」と家族で強がってみるものの、やっぱり思うように虫採りできない状況に気持ちは晴れないもの。今日の収穫はオオトラフで良しとして山を下りたのだった。

渓流で少しくつろいでいこうかと寄り道をしてみたけど、目当ての場所へ続く林道が柵で封鎖されていた。
以前は無料で使える自然の河原でキャンプをしたものだ。水が綺麗で冷たくて最高の場所だったのに。
しかもその柵の手前に有料のキャンプ場と駐車場ができていた。これには萎える。
柵前に車を停めて歩いてかの河原を目指した。10分くらい歩いてたどり着いたその地は以前のまま、いや人の出入りが減ったせいか静かな良い河原だった。
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しばらくアメンボやカエルと遊んでいるとかあちゃんがいない。
河原に着いてすぐに「ブトが・・・、ブトが・・・」と言っていたから一人車に帰ってしまったようだ。ブト警報発令か。
川の向こう岸で耳慣れない叫び声が続いていたのでshowzineとジッと睨んでいるとサルだった。木の上からこちらを睨んでいたのは向こうだったようだ。

天気は相変わらず。
こんな天気にやってきたのだから仕方ないと今日はおしまい。早めに帰宅した。

今日は私の四十ウン回目の誕生日。夕飯は久しぶりの鯨を食って、日本酒、ビール。ケーキも食って満足マンゾク。
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by aile21 | 2013-07-13 23:45 | とうちゃん

ムラサキツヤハナムグリ

 前回採集したハナムグリを毒瓶から出しました。
さて願い通りムラサキツヤハナムグリなのでしょうか・・・。

手持ちのシロテンハナムグリと比較してみます。
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左 今回採集した期待の一品
中 地元で採集、ムラサキツヤかと期待させておいて騙されたシロテン
右 オーソドックスな普通のシロテン

いやいや、この時点で随分様相が違いますよ。
頭楯の方はというと
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うんうん、左のだけノッペリしてます。
さあ、中胸突起です。
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左が球形に近い形をしているのに対して中・右はつぶれたアンパンのようです。

間違いないですね。v
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小楯板付近もスベスベさが違います。

ムラサキツヤハナムグリ初採集おめでとうございます。パチパチ・・・vv
なんでこんなに懐疑的だったかというと結局比較対象を持ってなかったからですね。
「中胸突起が杏形」・・・って一体どんなん????
そんな感じで写真中のシロテンで頭をかきむしって悩んだ辛い過去があったので、今回もヌカ喜びになりたくないと・・・、自己防衛心理ですね。

私の願いはお星様に届いたようです。ヨカッタヨカッタ(´∀`)
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by aile21 | 2013-07-10 23:46 | とうちゃん

暑い盆地を脱出

 重苦しい湿度の日々が続いています。

 久しぶりに地元を離れて山をブラブラしようと車を走らせました。周山街道を北に向かいましたが高山寺の前で既に35℃。
これはちょっとな・・・、と思っていたら栗尾峠を越えたら28℃。
どないやねん。

 京都市北部はあまり詳しくありませんがとりあえず行ってみようとやってきたのでした。
当面の目標はサワグルミ探しでした。しかし林道に入ってみるとなんとノリウツギが咲いているではありませんか。そうかもう咲いているのか。
すでに7月になっているのを実感したのでした。
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 適当に掬ってみたらミヤマホソハナカミキリ(たぶん)が入ったのでスイッチが入ってしまい花ばかり追っかけてしまいました。それにしてもまだトゲヒゲトラがごちゃまんといるとは思ってもいませんでした。

でもミヤマホソやニンフばかり。
マルガタハナの姿もありました。

なんかいいの採れないかな・・・、と目に付くノリウツギを掬いながら林道を進んでいたら尾根筋の花で大きなカミキリのシルエットが網の中に見えました。
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うぇ~い!

というほどでもありませんがアオカミキリをノリウツギで掬うのも久しぶり。カエデに拘ることないもんね。

 しかし尾根筋ではまだノリウツギの開花がまだまだのようで林道からミズナラの森に入りました。
そこで立ち枯れや倒木でなんか探そうとウロウロ。
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湿度は高いですが、風があって気持ち良い林床。でもなぁ・・・、あたりはモミやブナもちらほらですが、こういう環境は未だ慣れない・・・というかコツがつかめないです。倒木で見つけたカミキリはニイジマトラくらい。辺りを自由に飛び交うオバボタルやアカハネムシに何度だまされたことか。
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こういう立ち枯れを何時間でも虫の飛来を待てるような集中力が欲しいものです。

そんなこんなで雑甲虫集めにシフトチェンジといういつものパターン。
ん~~、でもなんか採った事あるものばかり採ってしまったよな気がします。
エリトラの赤いコメツキダマシが多数湧いている倒木があったので面白がっていくつか採ったくらいかな。
たまにポツポツと雨粒が落ちてきます。遠雷も聞こえる気がします。あまり林道から離れすぎると車まですぐに戻れないし、雷も怖いので林道に戻る事にしました。

尾根上の林道を歩いて進んでいたら、
おや?
まだクマノミズキが咲いているではありませんか。
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時間的にもこの辺りが最後かなぁ、とドキドキしながら掬ってみましたがあみの中には今までと同じ面々ばかり。そうなるともう少し進んでみるかと勝手にロスタイム延長。

3本目くらいのクマノミズキを見上げた時にボッテリとした形の虫が花の上に鎮座しているのが目に入りました。しかもなんか紫色で綺麗そう。下から網を当ててユッサユッサと梢を揺らしてみればボテッ。
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これはもしかしてムラサキツヤハナムグリか?
だとしたら初採集・・・・、なんだけれど、以前にシロテンの紫色を採っているのでかなり懐疑的。
とりあえず後々に毒瓶から出して確認してみることにしようと思いました。
これが本日最後の虫。
集めた雑甲虫の中にいいものあるといいな。

下界に下りたら夕方5時半でまだ35℃。今日は熱帯夜らしい。あ~~・・・そういえば今日は七夕でした。
短冊に「どうかムラサキツヤでありますように」って書こうかな。
しかし暑さはロマンチックを壊す悪辣さですね。

それにしても京都市って広いなぁ。南の端から北の端まで2時間以上かかるなんて・・・。渋滞あったら3時間だよ。
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by aile21 | 2013-07-07 23:11 | とうちゃん

スギノアカネトラカミキリ

 三週間休みなしで働いておりました。自営業はつらいよ。
その間にも季節は無情にもどんどん進んでいきまして、通勤途中の車窓にはシイ、カシの花が満開になり、淡い黄色からやがて茶色くくすんでいきました。毎日目にしていても網の一振りも出来ずに花は終わってしまったのでした。その後、センダンがあちこちで満開になりました。そろそろ終盤ですね。スイカズラも咲き始めました。

 そして今、クリの花が宇治周辺のどこでも満開になりました。やっと休みの取れた今日、待ちに待った採集に出られたのでした。それでも昨晩は気合十分で「明日はどこへ行こうか・・・」とワクワクしていたのにいざ早朝に起きてみても、なにやら体のスイッチが入らなくて二度寝してしまったりと午前中はモタモタしてしまったのです。そんなわけで遠出を諦めて地元のクリの花を覗きに行こうと相成ったのでした。
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 天気はあいにくの曇り空。しかし連日の真夏日に辟易していたので過ごしやすいのかもしれません。一度通り過ぎたクリの木。なにやら後ろ髪を引かれる気がして車をバックさせました。そのまま運転席から「どうかなぁ・・・」と枝垂れるクリの花を眺めてみました。
「う~ん・・・、そんなに気配はないな・・・。」
しかしクリの葉の緑色に鮮やかな真紅の色を見つけました。
「ああ・・・、あ~・・・、ああ。」なるほどね。ま、せっかくだから降りて見てみるか。とshowzineと車を降りたのでした。

 真紅の正体はベニカミキリ、と思いきやヘリグロベニカミキリでした。やっぱりベニよりちょっとだけ大きいです。
辺りを見回してもあまり羽音が聞こえないので「あんまり・・・かな。」とshowzineと顔を見合わせてみるも、その直後、足元に垂れている花に蠢くカミキリを見つけました。
「うわっ!!、やった、やった、おお、いたいたっ!!」

「なに~?」とshowzine。

「これや、これっ!! 探していたんや、これ。スギノアカネトラカミキリ。」
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写真を撮ろうとカメラを取り出すも電源が入らない。あれっ??なんで??くそっ!なんだ?電池切れか?
しょうがない、携帯(電話)で撮ったれ。

 数年前に虫友のしまちゃんさんに目の前で採られて悔しい思いをしました。「なんでお客さんに先、採られんねん・・・」
そのリベンジが今日やっと果たせました。(笑)
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 それにしてもどうしてカメラの電源入らないんだろう?もしや?とバッテリーを取り出して見てみると逆さまにセットしてありました。そらあかんわ。ということで無事にカメラも復旧。
showzineは私がスギノアカネトラに夢中になっている最中も
「オトシブミがいんでぇ・・」
「揺藍作ってる・・・。」
と横から話しかけてきていました。私も落ち着いたので「どれどれ・・・」と一緒に見ると
「おっ!!、ゴマダラじゃん。」
「うん、今ちょうど葉っぱに切れ込みを入れ始めたところ。」
ゴマダラオトシブミ可愛いなぁ。ヒメクロあたりだとそんなに注目しなかったかもしれないけどゴマダラはいいわぁ。そういえば昔、エゴツルクビの揺藍作りを見ていたことを思い出しました。
showzineもこの揺藍作りが気に入ったようでそこから動かなくなってしまいました。
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葉の基部に近いところに切れ込みを入れたら葉先から丸めようとします。しかしまだ葉が硬いと感じたら葉を行ったり来たりして葉脈を中心に挟み込んで畳むようにギュッギュッと型をつけていくような動作をします。それをなんどか繰り返すと本格的に葉を丸め始めます。途中、動きを止めて丸めた葉に口で穴を開け顔を突っ込みました。すると予想通り次はそこにお尻を差込みました。産卵ですね。ず~っとshowzineの解説を聞きながら「ほうほう・・・、なるほど。う~ん、ほんまやな。」と二人で楽しく観察したのでした。
「お父さん、ごめんな。ホントはもっといろいろ回りたいんやろ?」
「ええで、ええで。お父さんはスギノアカネトラが採れただけで今日は大満足や。」
shouzineはほとんど一歩も動かずに揺藍作りを見ていましたが私は時々網もって高い所に咲くクリの花を掬っていました。初めは気づかなかったのですがよくよく見ればベニカミキリがこれでもかというくらい飛び交っていたのでした。その中で気に入ったカミキリが一つ網に入りました。
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アメイロカミキリ。京都市北部の山で昔に採ったことはあるけれど、宇治では自己初。ちょっと嬉しい。

 ゴマダラオトシブミの揺藍作りは小一時間ほど掛かりましたが完成まで見てしまいました。

 その後、ポイントを変えて伐採地で粗朶の集積地に行きました。しかしなんともそこは不発。キイロトラやクビアカトラ、エグリトラは散見されましたが期待以上の虫には出会えませんでした。
帰りに某社寺でアオカミキリを探そうとカエデ並木を見に立ち寄りましたがここも不発でした。時間も遅くなり、なんだか眠くなってきたので今日の採集は終了となりました。

今、宇治近辺はウツギの花が満開です。でもこれ、虫こないんだよなぁ・・・。
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by aile21 | 2013-06-09 23:34 | とうちゃん


京都南部の野山で宇治虫親子が発見した生き物の記録  出演 とうちゃん(aile21)・かあちゃん・ちび宇治虫(showzine)


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