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いも・いも・いも

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 ポカポカ陽気だったり、急な突風が吹いて嵐のような雨が吹き付けたりと天気の定まらない日々が続いた一週間でした。しかし今日は風もなく暖かな一日でした。

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 ダイコンにはダイコンハムシが群がり柔らかい葉を齧っています。

ナナホシテントウもそこかしこで日向ぼっこ。

モンシロチョウやアカタテハが飛び交い、とても12月とは思えない陽気です。

 今日は畑でサトイモの収穫です。実は我が家ではサトイモを植えてはいなかったのですが、この畑の前任者(?)が植えていたらしくこぼれた小芋からそこかしこにサトイモが生えてきました。圧巻は「残渣入れ」の中です。「残渣入れ」とは畑で出た野菜クズや捨て葉、刈り取った雑草などを放り込んで自然の分解に任せて肥料にするところです。ここにも捨てられたサトイモがたくさん混じっていたらしく夏場には巨大なサトイモがジャングルのように茂っていました。秋口にはセスジスズメの幼虫が元気にその葉を齧っていましたが旺盛な成長をするサトイモにはなんら影響が無かったようです。
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さて、地上部分を整理してとうとうサトイモの根元をくずしていきます。春から野菜の葉や茎のような植物質ばかり溜め込んできたのに中はホクホクの土になっていました。もっと繊維っぽい腐葉土のようになっていると思っていたのに普通に土です。「これは絶品の良い土だなあ」と感心しながらも掘り進めていくと土中にポッカリとトンネルが現れました。モグラのトンネルです。
「うわ〜っ!!・・・・、タイミング悪りぃ。」
モグラや地ネズミのトンネルに住むマルマグソコガネに興味があって、トラップを仕掛けたいと常々思っていました。今まさに好都合なトンネルが面前に出現したのに、この大きな土塊は崩さねばなりません。ああもったいない。

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 もちろん土を掘るとなれば中からわき出して来る虫達も忘れるわけにはいきません。この春からシーズンを通して見てきましたが、ここの常連さんはだいたいわかってきました。
常連その1 クロスジチャイロテントウ
 土を掘ったらたいがい出てきます。いつもいるけど一年に何回世帯交代しているのでしょう?
e0083097_21391255.jpg常連その2 マダラチビコメツキ 上に同じ。
常連その3 アオバアリガタハネカクシ まあ、当然といえば当然か。
マグソコガネくらい出て来るかと思ったんだけどなあ。いつもの面々ばかり。
気がつくとツチガエルが足元で跳ねていました。冬眠中を起こしてしまったのだろうか。
しかし一番多かったのはハサミムシとアリなんですけどね。

 ほぐした土を眺めているとノソノソと虫達が湧き出て来るので面白いのですが、それでは収穫作業がなかなか進まないのでサトイモを掘り続けます。
それはもう、隣の畑の人たちも感心するほどの立派なサトイモがゴロンゴロンと出てきます。我が家の畑の一段上は水田になっているのでその際は常に水が滲みています。そんな環境が良かったのでしょう。
 
一輪車に山盛り一杯穫れました。水で泥を荒い落としひげ根を取り去ればほうらこんな感じ。
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ゆうに30kg以上あるようでした。豊作、大豊作ぅ〜!!

実は10月に収穫した大量のサツマイモもまだ全然消化できていないのにどうしよう・・・。食べきれないでしょうねぇ。この秋はサツマイモを消化するためカレーにもクリームシチューにも、普段ジャガイモを使う料理全てにサツマイモを使っています。ああ、それなのにサトイモまで増えてしまって。そしてやがて・・・・

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 かあちゃんが試しにジャガイモを掘ってみたらこっちも既にコロコロと実っていました。
ああ、ジャガイモまで押し迫ってきます。

この冬は飢え死にしないですみそうです。(笑

 夕食にさっと茹でたサトイモを食べました。つるんと皮が剥けて非常に柔らかい。味もしっかりしていて美味かったです。シンプルに塩をつけるだけでむちゃくちゃ美味かった。皮が柔らかいうちにたくさん食べたほうが良さそうだと思いました。


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 サトイモ掘りの副産物はこんな感じ。

Amara(マルガタゴミムシ属)2種
セマルキスイの仲間、トビハムシの仲間、ハネカクシ数種、アリモドキ1種、
その他・・・・まだ確認してません。そのうちね。そのうち。
だって今日は虫採りじゃないもんね。(笑








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by aile21 | 2010-12-05 22:16 | とうちゃん

河川敷越冬態勢

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 夕方に河川敷に行ってきました。紅葉も散り始めてすでに梢はさみしくなりつつありましたが、まだまだ赤や黄のしっとりした景色が美しかったです。
とりあえず試してみたかったのは前回とは違うポイントでの芝篩いだったのですが、狙っていたポイントには数人のゴルファーが。『ゴルフの練習禁止』の立て札がこれでもかというくらい立っているのに。イライラしながらわざとその間を悠然と歩いて進みました。後ろから飛んできたら怖いなとか、いやいやさすがに人に向かっては打たないか?など思いつつグラウンドの隅まで行きました。結局これはというイメージが湧かなかったので芝地を抜けそのまま河畔林に入っていきました。

 このポイントは過去に冬の定番としてムクノキやアキニレの樹皮捲りで度々訪れてきました。久しぶりにやってみるか。ルイスチビヒラタタマムシをもう一度採りたいなとは思っていたのでそれを期待してペリペリと。しかしやはりというか当然というかヤノナミガタがこれでもかというくらい出てきます。ヤノナミガタとはしているけれど、実はこの唐金色のチビタマは苦手なんです。どうもあきらかな自信が持てないんだよなあ。ケヤキじゃないし・・・。
他にはヒシモンナガタマムシも久しぶりのお目見え。そんな中久しぶりにヒメケブカルリチョッキリが見つかりました。小さいけれど鮮やかな青色が赤茶色の晩秋に映えます。・・・しかしこれもとりあえずヒメとしてますがオオケブカやグミチョッキリなど候補があってう〜んな感じ。うちの標本たちもまだまだ検討の必要が盛りだくさんです。

 薄暗くなってきましたが白いキノコがびっしり生えた倒木がありました。良い物件を見つけたとときめきましたがすでにシーズンは終わっていたようで、傘の裏をつぶさに覗いていきましたがどこもさみしいものでした。
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 すぐ脇の倒木の樹皮を捲ってみると奇麗なゴミダマがうずくまっていました。油膜のような色彩が美しくて好きなグループなんだけどナガニジ、フトナガニジ、ホソナガニジ・・・、とこれまた一瞥ではなかなか覚えられない面々。しかし今回のは肌理の細かい紋様と複雑な色彩に「もしや?」の感。

帰ってから調べてみたらオオニジゴミムシダマシでした。採った事あるようなないような・・・な感じだったので我が家のゴミダマボックスを調べてみたら沖縄で採った近縁のヒメオオニジに似ていたのでした。

ということでオオニジ初採集に相成りました。予想外の一品。


e0083097_0125671.jpg すでに午後4時をまわっていて相当暗くなってきました。林内を歩きつつ時々目についた樹皮を捲っていたらなにやら黒い粒が目に入りました。
おおっ! クモゾウじゃん〜♪

 トゲハラヒラセクモゾウムシ

 シーズン中に山地の土場でいくつか摘んでいるけど冬期に樹皮捲りで見つかるとはおもいませんでした。クモゾウやノコギリゾウムシの仲間は複眼がくっついていたりして独特な顔をしていて面白い奴らです。その木では5つほど見つかりました。さてまた弱気になって「過去の採集品と一緒かなぁ〜?」と摘んで帰りましたがやはり同じだったようです。ヒラセクモゾウと混同してしまいますがこちらは九州が産地となっているのでやはりトゲハラということで・・・。(笑
 なんだか過去の宿題を再認識するような採集になってしまいました。そうそう、「おっ! 初見のヒゲナガゾウか?」とこれまた期待したものも実は既採集もののコモンヒメだったりと、まだまだ自分的には解決しなければならない問題がフィールドにも標本箱にも満載のようです。ふぅ〜・・・。

明日から師走ということで元気に活動している虫はいないと思いきや、キイロテントウだけが葉上をウロウロしていました。それと対照的に倒木の樹皮下にはボーベリアにやられて真っ白になったトホシクビボソハムシの遺骸が多く見つかったのが印象的でした。


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 そしておまけのヤコンオサムシ。

 こいつだけは鉄板。(笑













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by aile21 | 2010-12-01 00:37 | とうちゃん

雨・・・

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 台風一過とはいえ秋雨前線が北上したため朝から湿気の多い一日でした。
午後から次第に天気も崩れるとの事で昼前には家を出たのに車を走らせていたらポツポツと降り始めました。

 久しぶりに天ケ瀬をうろつこうと考えていましたがいつ本降りになるのかわからないのであまり車から離れることもできません。
この中途半端な時期、しかも小雨模様ではモチベーションも高まらず。

以前から気になっていたガレ場を覗いてきました。プテロをやりたいというわけではないのですが、地元の虫探しでまだ手を付けてなかったポイントの一つなので今後なにかの結果を期待したいところです。
手鍬をであちこち掘り出してもアリやヤスデ、クモばかり。腰を据えて続ければメクラチビくらいでてくるのかと思いながらも薄暗い森の中ではなかなか盛り上がりません。春になったらトラップ持参で再挑戦になりそうです。しかし手鍬ではキビしいですね。ガレ場ではバールのほうが役に立ちそうだと思いました。
どうにもやりきれないのでフラフラ歩いてみたり、倒木の樹皮を剥がしてみたりしていましたが雨脚が強くなってきたので撤収しました。久しぶりの山はストレス発散になったような、なってないような・・・。それでも清々しい空気が吸えただけでも良しとしましょうか。
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 ガレ場には鹿の糞がそこかしこにばらまかれています。ミドリセンチが1匹まだ活動していました。時々プ〜ンと飛んでいくのはセンチコガネ。彼らはまだまだ元気なようでした。
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 サクラの葉がほんのり色づいてきましたが燃えるような紅葉はまだもう少し先のようです。














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by aile21 | 2010-10-31 18:11 | とうちゃん

腐海の底に

 ※トラップを仕掛けたら何日も放置せず必ず回収しなければなりません。



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 彼岸花があちらこちらで満開です。
寒いくらいの涼しい日々が続いています。日中は晴れ渡っていても爽やかな風が気持ちの良い季節です。日陰にいると涼しく、日向では刺さるような日差しがしみ込んでくるようです。
 
 昼食後、河川敷までトラップのチェックに行ってきました。今までは駐車ポイントからずいぶん歩かなくてはならなかったのでグーグルの航空写真を利用したら別ルートでポイントに近づける事に気づきました。
土手下の道は様々なバッタが跳び交い大きなショウリョウバッタは「チキチキチキ・・・」と音を立てながらあちこちの草むらに飛び込んでいきます。私が子供の頃はショウリョウバッタの事をチキチキバッタと呼んでいました。チキチキチキ・・・。

 今回のトラップチェックは前回から少々日にちが空きました。天気が悪い事や仕事の関係もありますが、それ以上の理由があります。
通常のPT(ピットフォールトラップ)はオサムシやゴミムシなどオサムシ科の虫を落とす事を主な目的に使いますが、シーズン中に長時間放置すると次から次へと虫が落ち続けてしまいます。それらはやがてお互いを攻撃、捕食を始め、中は阿鼻叫喚の様相を呈してきます。雨が降ると水抜き穴を空けていても溜まった死骸が積もっているともちろん水が溜まり、生きている虫たちも溺れ死んでしまいます。昆虫を採集して標本にしようと思うならバラバラになった死骸や腐って腐臭を放っている塊に用はありません。コップの口まで溜まるまで虫はひたすら落ち続け無駄に死んでゆくだけです。マナーとは人間の都合で使われる言葉ですが、利用目的もなくひたすら虫を殺し続けるトラップの放置はとてもマナーに適っているとは言えないでしょう。

今までは仕掛けたら可能な限り翌日、遅くても2〜3日後までにチェック・回収をしてきましたが今回は1週間近く経っています。途中土砂降りの雨もありました。きっと死骸が堆く溜まりなかなか凄い臭いを放っているでしょう。

而して一つ、二つ・・・と地面に埋めたコップを覗き込んでいくうちにやっと成果が上がった事に安堵しました。


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 ヤマトモンシデムシ
 Nicrophorus japonicus Harold


 これがこの秋狙いの甲虫でした。先日のオオキベリアオゴミムシに次いで昨年の宿題を達成できました。「えっ!? そんな虫が?」なんて思われる方もいらっしゃるでしょう。
コップの中は真っ黒に死んだゴミムシが堆積してえも言われぬ腐臭を放っていました。殆どがオオクロナガゴミムシとオオナガゴミムシ。僅かにセアカヒラタ、キアシヌレチ、アオ、コガシラアオ、オオゴモク、ミイデラ等々いつもの面々。加えて白い蛆がノソノソと蠢いている光景はさすがに画像でアップするのを躊躇うので川の水でコップを奇麗に洗い、ヤマトモンシデだけピックアップしました。それでもシデムシには当然多くのダニが張り付いています。
 今までこの地でトラップを仕掛けるとオオヒラタシデムシ(時にオオサカヒラタシデムシ)ばかりが大量に採れてきましたが、今回はオオヒラタがたった一つ。これは意外な結末でした。
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 モンシデムシ属はというとクロシデムシとヨツボシモンシデムシが多く目についてきました。他に沖縄で採集したネパールモンシデムシの3種しか標本にありません。
昨年初めて見た時(結局逃げられましたが)には「でかいなあ・・・」というのが第一印象でした。クロシデムシには及びませんがヨツボシモンよりはるかに大きいです。このグループは生きている状態では腹部節板が伸びきっているので一層大きく見えます。死んでしまうと乾燥過程で徐々に縮んでしまうのですが。

この個体で35mm。横幅もあるのでなかなかのボリュームでした。

 ヤマトモンシデムシの希有な生態として「子育て」が言われています。雌雄で巣穴を掘り産卵、孵化した幼虫に摂食を手伝うというおよそ虫とは思えない行動をするそうです。
5exs.採集したうち2exs.は元気に生きています。時々交尾のような行動をするのでやはり気になります。このまま飼育してみたら・・・。

しかし餌は何をどう確保するのか?
彼らの臭いに耐えられるのか?
今回は自信がないので止めときます。(笑

 それにしてもシデムシ狙いでトラップを掛けるのは勇気が要ります。まずは蛹粉でゴミムシを集めて、それらを死なせ腐らせ餌にする。やがて鼻をつまむほどの腐臭が漂えばシデムシがやって来るという仕組み。しかし第一段階のゴミムシにレアなゴミムシが入っていたらと思うと心配です。このポイントはオオヨツボシゴミムシやイグチケブカゴミムシなども採集しています。もっと心配なのはセアカオサムシもここで採集したのでした。トラップをチェックする時は
「もしかしてセアカオサの追加でも採れているかも」という淡い期待と
「ベイト(餌)になった残骸の中にセアカオサのエリトラでも見つけようものならショックは甚大だな」という複雑な気持ちが交錯していたのでした。

 とりあえず目の前の課題はクリヤーできたのでそろそろ山にも目を向けようと思います。(シデムシなんて採ってないでコブ叩きでも行けばいいのに・・・と自嘲気味)
 











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by aile21 | 2010-09-26 21:49 | とうちゃん

季節外れの灯下

 あれだけ暑かったのが嘘のように涼しくなりました。昨日の雨が効いているのかな。最高気温が30℃を越えないなんてまるで秋みたい。(笑

昨夜仕事帰りの名神でパンクするというアクシデント。小雨の高速道路で一人パンク修理はなかなか怖いものでした。そんななんだかしゃきっとしない日々が続いています。

 今日は仕事の打合せの帰りに久しぶりに夜の定点に寄ってみました。
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 当然といえば当然。涼しく寂しい光景の中、1匹の子蛙がひっそりと佇んでいました。

足下には黒いゴミムシがノソノソ。
カエデの幹にしがみついていたのはクロフヒゲナガゾウムシ。
ゴホンダイコクの♀もジッと佇んでいました。

先週まで熱帯夜だったと思うのに、夜が22℃くらいだとこんなに涼しいのかとしみじみとしました。
そろそろトラップの様子を身に行かないと。水没してるかもしれませんが。








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by aile21 | 2010-09-16 23:36 | とうちゃん

夏の宿題

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 今日は暑い中、久しぶりに河川敷に行ってきました。この夏はなかなか採集に出られず、随分とストレスが溜まっていました。なんとか時間を作って出かけるのに、山にしようか河川敷にしようか迷いましたが心残りの虫がいるので河川敷にしました。

 昨年の夏、セアカオサムシを採集した少し前、他に2種の大型甲虫をトラップに落としています。セアカ狙いではあってもなかなか嬉しい外道でした。しかしその2種とも無事に持ち帰ることができませんでした。
普段持ち歩いている採集道具には酢エチの毒瓶がありますが、亜硫酸のセットは携行していません。その不備が不幸の元でした。それらは亜硫酸で絞めたい虫だったので持ち帰ってから自宅で絞めようとチャック袋に生きたまま容れて帰りました。採集地から自宅までは車で20分くらいなのでそれくらいなら大丈夫だろうと。しかしいろいろな道具がゴチャゴチャに入っているバッグに容れるて潰れてしまうのも心配だったのでバッグの蓋(チャック)は開けっ放しで助手席に置いたまま車を走らせ帰ったのでした。

ところが帰宅して虫を取り出そうと見てみるとチャック袋はもぬけの殻。
「ああ〜!!、しまったぁ!」
それらの虫はチャック袋の底を食い破って逃走してしまったのです。慌てて車内を探すも時すでに遅し。
そんな悔しい思いを昨年の夏にしているので今年こそはリベンジしてやろうと考えていました。しかしなかなか時間がとれず9月になってしまったのです。それでもまだ猛暑の続く京都。ダメもとでチャレンジしようと思いました。

 ところが河川敷に着いて土手の上から見渡してみるとなにやら様子が違います。なんとなく不安はあったのですが河川敷の形がずいぶんと変わっていました。今年の梅雨時に宇治川や木津川が大増水していた記憶があります。土手の麓まで水に浸かっていたのを見た覚えがあります。おそらくそのため川の流れも大きく変わってしまったようです。それでも今は水かさも減っているので昨年のポイント近くまで行ってみようと思いました。
すると今度は新たな障害が・・・。その河川敷は土手下から水際まで広い草原が続いています。草原といっても葦やオギ、ススキなど人の背丈を遥かに越える林のようなもの。昨年まではその中に踏みしめられた道があって葦の林に中を歩いて難なく水際まで出る事ができました。しかし今日、辺りを見渡しても道らしいものが見えず、目の前には伸びきった葦やクズの蔓延った草原が延々と続いていました。
「これでは水際まででられないじゃないか!」
あっちへウロウロ、こっちへフラフラ。なんとか草原を踏破できる道を探しましたが見つからず。それならばと薮漕ぎしながら先へ進んでみようとしましたが、暑さと痒さで10mほど進んだところで断念しました。無事に戻ってこれる自信が無くなったのです。

自然の状態はいつも同じではないんだと身に染みて思い知ったのでした。
苦し紛れに土手近くの草原にいくつかコップを埋めてきましたが、さてどうなることやら。
セアカヒラタゴミムシとミイデラゴミムシがたっぷり落ちていることは間違いないでしょう。それはわかってる。狙いの大型甲虫落ちるといいな。

その虫は採れたら報告します。(笑
採れるまでは粛々とトラップを続けてみるつもり。







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by aile21 | 2010-09-12 20:00 | とうちゃん

ヒマワリとオバケ

 集中的に忙しかった仕事の波もそろそろ一段落。ホッと一息。連日あいかわらずの猛暑が続いていますが朝晩はわずかですが涼しくなってきました。夜中に外部の温度計をみて26℃の文字を見てやっと秋の足音が聞こえたような気がします。
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 一昨日、畑に行ったかあちゃんがヒマワリの花を持って帰ったそうです。花といってもビッチリと種を蓄えた花がら。
種を集めるために居間でヒマワリの種をほじくっていたら微塵な虫たちが蠢いているのに気がついたそうです。そこからかあちゃんとshowzineの2人で種の採取と虫の採集をしたそうです。

当日は仕事で午前様だった私は翌朝、showzineに微塵な虫が入ったチャック袋を見せられたのでした。出勤前の短時間に顕微鏡で覗くと赤褐色の小さな虫が数種確認できました。
今日やっと時間ができたのでshowzineが酢エチで絞めていてくれた虫を再度確認しました。
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 最初に見た時には「オバケデオネスイ・・・のような、ちょっと違うような虫がいるなあ。」と思いましたが、やはりオバケデオネスイでした。(左)

しかし似ているけどオバケほど頭部が張り出していなくて前胸もやや細身な虫が気になりました。オバケデオネスイは過去に2例ほど採集していますが、最初は冬の落ち葉篩い、2回目は河川敷でススキや葦のような草をビーティングした時でした。今回のようにヒマワリの種に湧いているなんて。
この仲間にはオバケデオネスイの他にコバケデオネスイ、オオバケデオネスイ、ズバケデオネスイ・・・など他に数種の紛らわしい和名のものがいるのでそのどれかである事を期待したのです。
しかしじっくりと観察するとどうやらオバケの♀だったようです。(中)

他にはヒラタキクイムシ科のようなネスイムシ科のような虫。ホソヒラタムシ科のような気も。
このあたり、苦手だなあ。(右)

ほかにはヒメマキムシ科とホソクビアリモドキ。(画像略)
他人の畑で虫を漁るのは難しいけれど、貸し農園で畑をやっていると今まで経験していなかった条件で虫が摘めるから面白いです。開花時のヒマワリの花。畑に彩りを添えるために数本植えていましたが虫まで集めてくれるとは。
もしかしてヒマワリの種の中にも何か入っているのかなあ。
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長身の私より遥かに高いヒマワリの花。それを青空をバックに仰ぎ見るのに憧れていました。夏の名残りというにはいまだ暑すぎますが、たっぷりと穫れたヒマワリの種を見ているとやはり過ぎ去った夏を感じます。










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by aile21 | 2010-09-07 22:18 | とうちゃん

ワッサワサ・・・

 前記事から1週間が過ぎてしまいました。そうです。相変わらず採集から離れた生活をしています。机の上には乾燥中の虫たちが広がっているので時々彼らを眺めては癒されています。

 若狭で摘んできたハネカクシを眺めていた時に気づいた事がありました。
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 ウミベアカバハネカクシ

 ごく普通のハネカクシで和名の通り、海辺には多い種だそうです。海に縁の薄い我が家でも数年前に摘んでいます。
小砂利まじりの浜で流木や海藻などの漂着物の下によく潜んでいます。今回もなんだか見た事あるような気がしたし、きっとウミベ・・・なんだろうなとはおもいました。
結論からいうとまさに予想通りだったわけです。

しかし今回気になったのは前脚のふ節です。
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 ワッサワサです。
 ふ節(脚の先端、爪の間際の部位)がそれはもうビッシリと毛に覆われていてタワシのようになっていました。今まで時々はハネカクシも摘んできましたが、同定時にふ節なんてしっかり見たことなかったように思います。
「こんなワッサワサのふ節なんて今までのハネカクシでいたかなあ・・・?」
ザクッと標本を眺めてみましたがどれもいわゆる普通のふ節ばかり。唯一見つけたのは過去に採集したウミベアカバハネカクシだけでした。
地味で特徴のないハネカクシだと思っていましたが、こんな顕著なハネカクシだったとは。
しかしなんでこんなタワシみたいなふ節なんでしょう。砂浜を歩くのに都合がいいのでしょうか。きっとそうなんだろうな。サラサラと崩れやすい乾いた砂地を歩くための進化なんだろうと思いました。(私見ですが)

と、同時に「脚の先のフサフサ・・・・」に思い当たる事があります。
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ドーンッ
我が家の飼い猫「ズク」。当ブログには何度も登場している長毛の黒猫です。
この子はどこもかしこも長毛で、そして手のひらまで長毛です。
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もう肉球が隠れてしまうほどワッサワサです。
肉球の間に生えている毛が手のひらを覆っています。
・・・・これは生き物としていかがなものか?
つまり歩く時に当然グリップを担うはずの肉球が役を果たしていないと。
それでいいのか?

手のひらをワサワサに毛で覆っている2種を見ながら感心と疑問が行き交っています。

おっと、もう九月ですか。この夏は暑いばかりの印象で終わってしまったなぁ。
早く仕事に一息いれて虫漁りに行きたいものです。









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by aile21 | 2010-09-01 23:33 | とうちゃん

シラホシの青い羽

 この夏はカナブンの色彩変異の話題をチラホラと目にしました。地元のカナブンでは黄土色(唐金色?)のものが殆どですが、青緑や赤味の強いものもいくつか採っています。しかし真っ青や真っ赤なものには未だ出会えずじまい。
カナブンは樹液を見に行かないと多くは見られませんが、シロテンハナムグリなら仕事のために低地でウロウロしていてもたまに飛んできます。
そんなわけで発色の良いものだけ時折つまんでおきました。今更シロテンなんて、とは思いますがこうやって身近な虫で楽しんでいます。
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右下の赤紫色のものなどなかなか美しい個体です。ムラサキツヤ(未採集)ってこんな感じなんだろうか。

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 お盆前には樹液にシラホシハナムグリが集まっていました。以前はカナブンとシロテンが殆どでしたが、今年は何故かシラホシばかりが目につきました。色彩の変異幅は少ないけれど、シックで白紋も鮮やか。これもまた美しいハナムグリです。
シラホシを採集している時に気づいたのですが、高速で羽ばたく内羽が青く発光したような色に見えるのです。それが気になって〆たあと開いてみました。
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 チョウトンボを彷彿させる妖しい青羽です。ためしにカナブンやシロテンの羽も見てみましたがここまで美しい羽ではなく、普通の薄茶色の羽でした。
とはいえ青く輝かせるためにかなり光源を工夫しましたが。
コガネムシ科の展翅なんて初めてやりました。(笑

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 どれくらい久しぶりだろう。夕方やっと雨が降りました。雷を伴って。
もう今月は降らないだろうと諦めていましたが、夕立があるならホッと一安心です。
お盆を過ぎたら少しは涼しくならなくちゃね。














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by aile21 | 2010-08-22 22:57 | とうちゃん

全然ちがうじゃないですか

 昨晩、灼熱の出張から帰宅しました。家に着いた途端にいままで溜め込んでいたモノも全て出し切る事ができて心身共に安堵感に満たされました。(笑
帰路の途中、京都市内を走っていても心なしか以前より涼しくなったような気がしました。
暑さのピークも和らいできたのでしょうか。

 さて先日の灯下散策で見つけた「謎」の虫を早速顕微鏡で調べてみました。
もしかしたらマグソコガネの1種ではないか?という虫です。
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 3mm台の小さい虫ですが、長円形のフォルムに大きく張り出した前肢脛節が印象的でした。このギザギザしていて広がった脛節がいかにもコガネムシ科を想起させるものでした。

夜間に妖しく灯る明かりの下で見た時には「コガネムシ科かなあ???」と思いましたが、気になったのは頭部のあたり。「どうかなあ??」とは思いましたが希望的観測で期待を持って持ち帰りました。

全然ちがうじゃないですかっ!
 タテスジナガドロムシ 
 Heterocerus fenestratus Thunberg
 こんな前肢を持った虫はコガネムシ科かオサムシ科くらいしか思いつきませんでした。これに騙されました。肉眼では見極められません。またまた思い込みで走ってしまいましたがぬか喜びはいつもの事なので・・・。(笑
ナガドロムシ科なんて初めて。それゆえ結果オーライということに。
北海道から沖縄まで「普通」にいるらしいですが、普段あまり目につかないのはやはり小さくて地味だからでしょうね。

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 同所で見つけたヒメドロムシ。

キスジヒメドロムシ
キスジミゾドロムシ

Ordobrevia foveicollis (Schönfeldt)
この脚の長い独特なフォルムも実は初めて。「ヒメドロムシ、採れないなあ・・・」と日頃から思っていました。
これも3mmほどの小さな虫ですが、長過ぎる手足のおかげですぐにヒメドロムシとわかりました。顕微鏡をのぞくとこれまた鞘翅の点刻や前胸の菱形の凹みなど、なかなかカッコいい虫です。
これはなかなか気に入りました。普通種らしいけど今まで見つからなかったのは謎です。
 今回の出張で『ナガドロムシ科』『ヒメドロムシ科』と今まで採っていなかった『科』が2つクリアーできたのは大きな進歩です。
それにしてもこの近隣のグループは『ヒラタドロムシ科』『チビドロムシ科』『ナガドロムシ科』『ドロムシ科』『ヒメドロムシ科』とどれもこれも紛らわしい。
普段縁がないせいかなかなか把握できなくて困ります。
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by aile21 | 2010-08-08 23:59 | とうちゃん


京都南部の野山で宇治虫親子が発見した生き物の記録  出演 とうちゃん(aile21)・かあちゃん・ちび宇治虫(showzine)


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