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ヌバタマ

 先月末、霊仙山の麓で見つけたイノシシ糞から見つけたマグソコガネ。一つはトゲクロツヤマグソコガネでした。この虫はどうもゴールデンウィークに縁があるようです。
同時にそれよりはるかに小さいマグソコガネがたくさん潜んでいました。

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ヌバタママグソコガネ
 
 名前は知っていたけど初採集。そもそも『ぬばたま』というのが気になります。
なんだ? 『ぬばたま』って??

どこかで聞いた事があるけどなんだっけ? そんなモヤモヤ感があります。

「ぬばたま・・・、ぬばたま・・・

・・・・ぬばたまの・・・」

そう、歌に出て来る言葉です。

 「ぬばたまの 夜の更けゆけば 久木生ふる
清き川原に 千鳥しば鳴く」
    山部赤人 万葉集

そんな感じで遥か昔に古典の授業で耳にしていたのが記憶のどこかにこびりついていたのでしょう。いわゆる枕詞。『ぬばたま』は黒をイメージして「夜」や「髪」にかかる言葉らしい。実際にはヒオウギという花の種がぬばたまと呼ばれるらしい。その種は艶があって真っ黒な丸い粒。
そこまで知るとなるほどと頷いてしまいました。
このヌバタママグソコガネ、小さいながらもくすみのない奇麗な黒色をしています。また体高も盛り上がり気味で丸々とした姿。

ああ、いい和名をつけたなあと感心しました。虫の和名には「ニセ」「モドキ」などが多く見受けられ、時に不評を買うことも多いですが、時にはこういう美しい命名をされている虫もいたりします。学術的には「和名」は殆ど価値がなさそうに言われる事も多いようですが、いやいや、こういう言葉で楽しむ感覚は好きですねぇ。

・・・ただ、マルマグソマルツヤマグソの立場がないなあと思いますが。

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 宇治川を挟む山はシイ・カシの木の花で真っ黄色。今日はグングン気温も上がり日差しが痛いほどでした。
僅かな時間でしたがミズキの花を掬ってきました。
トゲヒゲトラやヒナルリハナ、キバネニセハムシハナ、ツヤケシハナに混じって今回もあのカミキリが採れました。普通に3つも・・・。
過去に何度も掬ってきたせいか顔なじみばかりであろうと期待はしていなかったのに狐につままれたような感じです。
なんか今年はおかしいのかなぁ。
定点調査は根気よく続けていかないとどんな結果がでるかわからないものだと実感するのでした。







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by aile21 | 2011-05-18 23:49 | とうちゃん

太ももの魅力

 うおっ!?

 こ、これは・・・・?


e0083097_22175483.jpg クラルアか?

クラルアなのか?

とうとう見つけちゃったよクラルア!!

やっと見つけた宇治産のクラルア。
嬉しいよ〜。

摘んで真っ先に見たのは太もも。
う〜ん・・・、こんな普通な感じだったかなぁ。

 まあいいや。

取引先を訪問するのが午後に変更になったので昼に駆け足で花の様子を見に来ました。
先週のヤブデマリは装飾花が目立っていたけど中心の小さな花はまだ開いていませんでした。その時はこんなにクマバチ見た事無いというくらいクマバチが乱舞していてその景観が印象深かったのを覚えています。昨日から気温が上がり出し今日の汗ばむ暑さです。
コアオハナムグリやクロハナムグリが大量に発生していました。中にはコハナムグリの姿もちらほら。コハナムグリは一つしか採っていないのでせっかくだからもう少し追加しておきたいところです。しかしクラルアで手間取っているうちに花を揺らしてしまいポロポロと逃げられてしまいました。あたりにはこの花しかないから待っていればまた飛んで来るだろうと1本のヤブデマリの回りを横から下から覗き込みながらまわってみました。

すると真っ白な花(花序?)の回りを飛び上がっていく一際小さなカミキリが目に留まりました。
なんだか覚えが無いけどきっと初めてのカミキリに違いない。極小サイズで華奢な姿。思わず「ちっちゃ・・・」と思いながらもサッと網で掬いました。

クラルアも採れたのに更にもう1種かぁ?
ワクワクしながら網の中を覗き込みました。

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ああっ!!!

これこれっ!!!
太ももに玉のようなコブがついています。

クビアカモモブトホソカミキリ(通称クラルア)
Kurarua rhopalophoroides Hayashi,1951


やっぱりクラルアはこうじゃなくちゃ。

・・・・・・?

・・・・・・・・・・・・・あれ?

てことは?

・・・・

・・・・

・・・・

寒気がしました。

最初にクラルアだと思い狂喜乱舞して喜んでいたのは、ホ・タ・ル・・・
ホタルカミキリじゃないか。
うわぁ・・・、恥ずかしい。
そういえば去年も一昨年も春の花掬いはろくに出来ませんでした。とはいえホタルカミキリを忘れてクラルアだと喜んでいたなんて。以前には飽きる程目にしていたホタルなのに少しカミキリから遠ざかっているうちにこんなになってしまうとは、ああ恐ろしい。
勘違いのまま撤収していたらブログにも書けない顛末でした。粘って良かったぁ。
その後追加を1ex.、一旦離れて再度帰りがけに立ち寄ったらまた2exs.のクラルアが採れました。地元の山域で数年探してきましたが今まで見つけられなかったのはどうしてなんでしょう?
発生時期がほんの僅かなのかな。それでも自力初採集なのでめでたしめでたし。


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 おまけにミドリカミキリも一つ採れました。

普通種だけど宇治ではなかなか見られないカミキリ。

奇麗だしスタイリッシュで好きなカミキリの一つです。


 その先まで足を伸ばしてみると林道の先に叩き網と長網を持つ虫屋さんの姿が目に入りました。
同じく宇治市のSOKUHさんでした。いつもいろいろと目をかけていただいてきたのに最近はとんとご無沙汰していました。せっかくだから同行させていただきたかったのですがもう仕事に戻らなければならなかったのが残念でした。クラルアを一つ謹呈させていただいて失礼したのでした。

京滋バイパス沿いの電光掲示板では29℃となっていました。そりゃ暑いわと思いきや、車中で流れるアルファステーション(地元FM)では京都市内で30℃を越えたとか。一気に夏ですね。
明日からは雨が続くようです。蒸し暑くなるんだろうか。




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by aile21 | 2011-05-09 23:33 | とうちゃん

今年も天ケ瀬で

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 もう3日も黄砂が続いています。真っ白に黄砂を被った車が目立つ連休です。

e0083097_231449.jpg 今年も関東からしまちゃんさんが見えたので天ケ瀬を一緒に歩きました。
とはいえ今年は季節の進行が遅いのか虫の姿が少ないです。もともとこの時期の宇治ではなかなか目ぼしい虫がいないのですがミドリセンチくらいならなんとかなるかな。

例年よりも少ないミドリセンチでもしまちゃんさんの驚異的な視力は冴えていて、次々にタッパーに収めていきます。林道上を緑色の光がすーっと飛んでいくのを見逃さずサクッと網を振るスキルはさすが蝶屋でもあると感心しました。
私は「あっ! 飛んでる・・・、あーっ・・・・、行っちゃった・・・・。」ばかりでミドリの突然の出現に体が対応出来ないのでした。
「その気になればトラップでいくらでも採れるから。」とのんびり構えてしまうのは負け惜しみかもしれません。(笑

e0083097_2335142.jpg 林道上は例年通りニワハンミョウが飛び回っていました。

小さなヘビも日向ぼっこ。
摘んでみるとカナヘビみたいに「カプッ」と噛み付いてきてカワイイ。

アオダイショウも姿を見せたし、カナヘビはそれはもうそこらじゅうでカサカサと動いてました。

 しまちゃんさんがスズメバチと格闘している間に目の前を飛び上がっていった赤い虫が気になりました。
頭上の梢に留ったので網を伸ばして掬ってみるとアシナガオトシブミが3つ入っていました。

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 ところが同じ網の中に見慣れない虫の姿を見つけました。

あれっ!? カミキリだ。

シロオビチビヒラタカミキリ

うわーっ!! 久しぶりの初カミキリでした。
これはラッキー!!
やっぱり新しいカミキリが採れると嬉しいですね。
今日はお散歩採集のつもりだったので思わぬ成果に大満足でした。

 その後も虫の少ない中をウロウロしましたが、「初カミキリ採れてるし自分的には満足だなあ。」と思っていましたが、私が足元のキイチゴの花に飛び交っているヒゲナガハナバチを見ていた時です。
しまちゃんさんの手が「スッ・・・」と伸びてきて私の視界を横切りました。

e0083097_23284892.jpg な、なんですかっ、それ!?

かっこいいじゃないですかぁ・・・。

なにそれ? スギノアカネトラ?

ええ〜っ、いいなあ。

し、写真だけ撮らせてぇ。

そっか、こんなのもいるのか。自分も探さなくちゃなぁ。


最期はやはりミドリセンチの材糞採集。この時期のミドリセンチは鉄板ですが、気になったのは例年足の踏み場もないくらいに落ちている鹿糞が全く見当たらなくなっていたことです。そんな事ってあるのかなあ?天ケ瀬の山を歩いても一粒も見ませんでした。これはなにかの異変なのか?

気になりますねぇ。

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by aile21 | 2011-05-04 23:48 | とうちゃん

昨日の虫 コブツノ対決

 昨日の採集の前日晩に地元定点でゴホンダイコクを2つ見つけていました。残念ながらどちらも触角が片方欠損していました。
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せっかくなのでコブスジツノゴミムシダマシと並べて角比べでもしてみようかと・・・。
e0083097_23545230.jpg しかしこういう粉っぽくて色調の曖昧な虫はなかなかピントが合いません。
難しい〜〜!
ゴホンダイコクの艶やかな表面とは正反対につや消しです。
角の角度もわずかに歪みながら前へ前へと突き出しています。
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 これがコブツノ対決。
うう〜ん・・・、重量感、そして大きさではゴホンダイコクにはるかに及びませんな。(笑
そもそもコブスジツノゴミムシダマシはコブと角の両方を備えているけれど、ゴホンダイコクにコブはないなあ。
・・・企画倒れか?

昨日の日記で「トリケラトプスみたい」と書きましたが角は2本です。(爆
しかしカブトムシとクワガタの対決図みたいなものはたくさんあるのでこんなお遊びもたまには良いでしょう。

e0083097_0121263.jpg 昨日採集したコバネカミキリ。

コオロギだ、ゴキブリだ、と間違われる気の毒なカミキリですが、この後ろ足はなんとも素敵。
なんでこんなにヘラのようになっているのでしょうか。これもまたハチ擬態なんですかね。
・・・こんなハチいるか〜?

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 昨日採った「可愛いコメツキ」たちはこの子たち。
メスアカキマダラコメツキ。
ノリウツギの花でやはり数年前に採集していますが、右の個体で悩みました。
コメ談(mixi)で教えていただいたらどちらもメスアカキマダラコメツキだそうです。名前の通り赤いのは♀だけなんですね。なんとも♂の地味なこと。
多くの虫では♂の方が目立っているように思いますが珍しい逆転現象ですね。
でも可愛いから許す。(笑










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by aile21 | 2010-08-01 23:56 | とうちゃん

久しぶりの林道へ

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 学校が夏休みだからか、土日だからか、やはり混みますねえ。道が。
昼食後に出たので採集地に着いた時にはすでにヒグラシが鳴いていました。
途中、通りすがりのノリウツギを掬ったりしましたが、ヨツスジハナ、コウヤホソハナ、アオハナムグリばかり。可愛いコメツキを掬ったところで適当に見切りをつけてshowzineと林道を歩きました。
車を止めた途端にポツポツと降り出しました。「なにしに来たんだか・・・。」
それでもやがて雨も上がったのでブラブラと歩きます。標高を少し上げただけでノリウツギは見当たらなくなってしまいました。

盛り上がらないまま進みましたが、ブナの立ち枯れに生えたキノコを覗き込んだshowzineから「うわ〜〜!!」と声が上がりました。
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 コブスジツノゴミムシダマシの大集団です。それはもうごっそり!
ゆうに30頭くらいはかたまっていました。
この虫って赤茶色の粉を纏っているけどあれはキノコの胞子でも被っているのでしょうか。粉の着いていない個体は真っ黒でした。小さなトリケラトプスみたいでなかなか良いフォルム。久しぶりなので少し摘んでおきました。他にハネカクシやゴミダマ、オオキノコの仲間などを吸虫管で吸い取っていました。

 小さなナガゴマフカミキリが立ち枯れの樹皮に張り付いていたので近寄って見ていたときです。視界の下の方から黒い虫が乱入してきました。

うっ!!


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  や、やったっ!!

 コバネカミキリだっ!


 私が声を上げるとすぐにshowzineが飛んできました。「あ、ネキじゃないのか。」
その太いフォルムをみて「ホントだ。」

彼曰く「小さくて羽のちぎれたウスバみたい」(笑

それでもやっと本日やっと未採集の虫が採れました。しかもカミキリなら言う事なし。

その後、もう一つ大きなキノコを見てみましたが、痛恨のミスをしてしまいました。目の前を飛び立つメタリックブルー。
ああ、ルリコガシラハネカクシ逃げられた・・・。もったいな。これを探してキノコ探ししていたのに。

あたりはヒグラシの合唱。時々目前の森の中から鹿の鳴き声が私たちを牽制するように響きます。
林道歩きの狙いはハンミョウ探し。ここはミヤマハンミョウとアイヌハンミョウがいるはず。往路では何も見つかりませんでしたが帰り道にはshowzineがやっとハンミョウを掬いました。
「おっ! やっとハンミョウ採れたか。何? 見せて。」

・・・・・・

・・・・

・・これって、

ニワ? ここまで来てニワハンミョウ?

ああ・・・・・。














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by aile21 | 2010-07-31 23:32 | とうちゃん

花はいずこに・・・そしてハプニング

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 三連休の昨日は「海の日」なれど、息子と岐阜の山中まで虫採りに行ってきました。今年は長期出張のためウワミズザクラやミズキ、クマノミズキの時期も網を持てず、長らく花掬いなどしていなかったのでノリウツギでも思う存分掬いたいと思ったのです。エリアも地元から離れればまた何か面白いものが採れるだろうと。
しかしそこからが私の悪いところ。採集情報や実績も調べずに地図を見て「ここらが面白そう」とか「こんな山奥の峠付近もいいかも」なんて感じ。

 朝に宇治を出て名神を走っているうちからグングンと気温は上がり続けます。目的のエリアに入ったのは10時頃。川沿いに北上していきながら横を流れる景色の中に白い花を探します。しかし目につくのは黄ばんだアカメガシワの花ばかり。とあるダムの手前でしびれを切らし車を止めました。どんなもんや?とアカメガシワの花を覗いてみました。しかし飛び交っているのはハチやアブ、ハエばかり。あとはカメムシ。う〜ん・・・。
ここまで走ってきて車窓の外に見つけたノリウツギはほんの数本。もっとごっそり生えているところはないのかなぁ。
その道は山のギザギザした斜面をいくつもの橋で繋ぎながら登っていきます。テクテク歩いていくととある橋の上から山側に大きな倒木が見えました。「何か張り付いているかも」と橋の袂から草薮を漕ぎながら近づいてみました。この時、「ちょっと見るだけ」なので車のエンジンは掛けっぱなし。showzineは車の周辺でウロウロしていました。
やがて目当ての倒木まであと4〜5mとなりました。そこは草薮が途切れ、雨で流されたのか表土むき出しの荒れた状態です。倒木を目の前に「ハンミョウでもいないかな?」と目を地面に向けた時です。

ガッサガッサ・・・

目の前の草薮が大きく揺れました。

体は凍りついて目は釘付け。

えっ?? な、なに??



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 いやいや、君じゃなくて・・・
薮をかき分けて出てきたのは真っ黒なツキノワグマでした。
「う、うわ、ホンモノだ・・・」頭の中でつぶやいても声は出ず、息が止まったような状態。体はチクリとも動きません。どうやら熊は私に気づいていない様子。声を上げてこっちの存在を教えたほうがいいのかと一瞬思いましたが、凍りついた体は何もすることができません。
ほんの4〜5m先の熊をただ見つめているしかできませんでした。

やがて「ハッ!!」と私に気づいた熊は一目散に後ろの薮に逃げ帰って行きました。

はああぁぁぁぁぁ・・・・っ。
大きな安堵のため息が出ました。この時初めて呼吸をしたような気がします。熊の出現から退散までおそらく7〜8秒だったように思いますがその間は時が止まったようにジットリした時間でした。
今までいろいろな野生動物に遭遇してきましたが熊だけはありませんでした。「いつか見てみたいな。安全な距離で(笑」などと思ってきましたがまさかの初遭遇がこんな出会い頭だったなんて。
それにしても想像していたのよりも小さく感じました。「体は太いけど大型犬みたいな感じだなあ」と思った直後、「もしかしてこれは子熊で母熊が近くにいるんじゃないか?」と本やテレビの情報を勝手に膨らませてしまいます。まだ飛び込んだ薮の中にいるんじゃないかと思うと、もう倒木の虫どころではありません。そのままソオーッと後ずさりして車道まで戻ったのでした。

車に戻り「熊みたよ くまっ! ク、マーっ!!」とshowzineに告げると、
「ああ、ふうん。僕も見たかったぁ。お父さんについてゆけばよかったぁ。」と呑気な事を。
大人になって自分で遭遇してみろと言いたい父でした。
(もちろん写真なんて撮れませんでしたから上の写真は友情出演の黒猫ズクです。真っ黒加減がそっくり。)

さて話は採集に戻ります。
e0083097_1034477.jpg 今年の梅雨はやはりしっかりと降ったようであちこちの林道が崩壊のため「通行止め」になっています。こっちがだめならあっちは?えっ?そこもだめ?
結局狙いの峠にはどこも辿り着けず、ダム湖の廻りをウロウロするだけで終わってしまいました。
道路情報くらい調べてくればよかった。
とある工事中の林道を二人で歩きましたが甲虫は殆ど見当たりません。プワーンと飛んできたセンチコガネと思われる青黒い甲虫は大きなエンマムシ。
赤土の上にある水溜まりにはハイイイロゲンゴロウ。こんなとこまできてこいつかっ!
ミズナラの樹洞にはスジクワガタ。これもまた数日前に地元で見たばかり。
諦めて来た道を戻りました。最後に道路脇になぎ倒されて転がっているミズナラに目をやるとキラッ☆と光る緑色の虫が!
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 クロホシタマムシ
 やっと初めての虫に出会えました。
この日は結局初採集はこれだけ。それでもshowzineは「クロホシタマムシが採れただけでも良かったじゃない?」と愚痴る私を再三慰めてくれたのでした。
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 本日見つけた虫
エグリトラ、ウスイロトラ、ヨツスジハナ、オオヨツスジハナ、コウヤホソハナ、マルガタハナ。
どれも既採集だけれど、数の少ないウスイロトラとマルガタハナだけ持ち帰りました。(泣

こんなにノリウツギが無いとは思わなかったなあ。残念。










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by aile21 | 2010-07-20 10:22 | とうちゃん

キュウリ地獄とタケトラカミキリ

 長い出張の間、気にかかっていた事の一つに畑の事がありました。この4月に借りておきながら私自身は全く協力できないまま、かあちゃん一人でがんばってきました。野菜の生育は想像以上に早いらしく6月にはキュウリが穫れはじめたようです。そして連日10本近くのキュウリが穫れてしまい、母子2人ではとても食べきれないと遠く出張先でメールを受け取っていました。まさに「キュウリ地獄」だと。
e0083097_211743100.jpg そして今日やっと畑にやってこれました。

ミニ、中玉、大玉の各トマト。
キュウリ、ナス、トウモロコシ、サツマイモ、カボチャ、スイカ、オクラ、エダマメに落花生、ブロッコリー、ニンジン、サトイモ、サニーレタスいろいろ、イチゴ・・・・。
今現在植わっているのはこんな感じです。

支柱を立てたり雨除けを作ったりとかあちゃん一人でよくここまでやったと思います。GWの頃に何もない畝にか細い苗を植え付けるところまでは手伝いましたが、約2ヶ月弱の間出張で留守にしている間にジャングルのようになっていました。トマトも鈴なり、スイカやカボチャもプックリと膨らんでいました。素人でもここまでは出来るもんなんだとビックリです。
 私は何をしたらいいのか分からないので言われるままに草引き(雑草抜き)に精を出してきました。昼くらいには降り出すかな、と踏んでいた通り一度はポツポツと降り出しましたがやがて雲はひらけジリジリと強い日差しになってしまいました。

 しゃがんで草引きをしていてもやはり目につくのは目の前で蠢く小さな虫たち。当然のようにウリハムシがそこかしこに飛び交い、いろいろなカメムシも野菜の葉上に鎮座しています。カマキリの赤ちゃんがピョンピョンと飛び跳ねています。ショウリョウバッタもまだ赤ちゃんです。クロスジチャイロテントウもまだまだ多く活動していました。
足下の草を抜いた下の土にはマダラチビコメツキがウヨウヨ。たまにセアカヒラタやミイデラなどのゴミムシ。

 腰痛持ちの私は長時間しゃがんでいると背筋を伸ばせなくなるほど腰が痛くなってしまいます。それは「いてて・・・」と言いながらゆっくり腰を伸ばしていた時の事。
かあちゃんとあれこれ話をしながらふと目の前のヒマワリの葉に目をやった時でした。畑作業をしていても常に目は葉上の虫を追っているのは当然ですが、その時は「おぉっ!!」と小さな歓喜の声が漏れました。
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こ、これは・・・、タケトラカミキリじゃないか!

過去に一度だけ採集していますが、工業地域の中にある我が家。ある年の夏、その網戸に張り付いていました。何故こんなところに?という疑問もありましたが、どこかの竹垣からでも羽脱したのだろうと思っていました。その後、やはり竹林で採集したいと思いながらなかなか果たせないままでした。竹林ではベニカミキリばかりだし。
それが今度は畑で見つかるとは。しかし目の前には大きな竹林が広がっています。あそこから飛んできたのだろう。まったく神出鬼没なカミキリです。

 結局丸一日を畑で過ごしました。腕と首裏が灼けてヒリヒリです。かあちゃんの顔は・・・私より真っ黒です。(笑
e0083097_22172145.jpg 本日収穫の一部。

夏野菜を思う存分食べられるのはなんと贅沢なことと思います。

しかしキュウリのノルマがなかなかキビシくて・・・。
お菓子のおやつ代わりにぬか漬け数本が日課になっています。
これが世に言う「キュウリ地獄」・・・。
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by aile21 | 2010-07-04 22:23 | とうちゃん

カエデの季節

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 異常気象で東京では雪が降ったそうです。今年の春は一筋縄ではいかないようです。芽吹いた新緑や活動を始めた虫たちにも少なからず影響が出そうで不安です。

 さてこちら京都は昨日の雨も上がって朝からいい天気。午前中は少し風もありましたが少しずつ雲も消えていきました。昼食後家族で天ケ瀬森林公園に行ってきました。
桜はすでに終わっていてカエデの新緑が迎えてくれました。カエデの花はそこそこ開いていましたが、日陰ではまだ5分咲きくらいでまだまだ楽しめそう。到着そうそうは目視ではあまり虫の姿が見つかりませんでした。そこで林道を探索しました。
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 今年初めての長網採集です。アラカシやコナラの新芽を掬ってみたりしながら歩いて行くと汗ばんできます。ところが地味なケシキスイやトビハムシがポツポツ入るくらいで成果は今一つ。それでも「暖かくて気持ちいいなあ〜。」と強がりを口にしながら進みました。

私が他所を向いている時にミドリセンチが飛び過ぎて行ったようですが、showzineとかあちゃんだけに姿を見せて消えてしまいました。

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 途中から林道を離れて森の斜面に入って行きました。南向きの林床はまだ下草が生えておらずポカポカと暖かく、気持ちの良い場所でした。
ベニコメツキカクムネベニボタルがフワッと飛んできました。
e0083097_2046166.jpg 通りすがりにスィープ(掬った)したアラカシではアミダテントウが採れました。多くの種がいるテントウムシの中でもかなり好きなテントウムシです。
showzine曰く「なんか人工物みたい。」
たしかにビーズやトンボ玉みたいでかわいらしい。

 落ち葉の溜まった斜面を登りながら進むと途中、イノシシの糞を見つけました。ほんのちょっとでしたがためしに落ち枝でほじくってみました。すると運良く1匹のマグソコガネがコロンと出てきました。チャグロかなあ・・・?と思いながら陽光に当ててみると前胸に一筋の凹みがあるのがわかりました。
うん、まさしくミゾムネマグソコガネ。実は初採集です。
「ふんコロ昆虫記」を買って糞虫が随分身近に感じられるようになりました。その中でも糞の形でタヌキやイノシシなど落とし主が分かりやすくなった事がまた楽しいです。

 やがて一つ上の林道に辿り着いたのでプラプラと駐車場方面に戻りました。

e0083097_21111345.jpg 日当たりの良いカエデを見上げてみるとプ〜ンと小さな虫たちが飛び交っていました。網を差し出してみれば採れる採れる。気温が上がってきたようです。
無数のケシジョウカイモドキに混じってこれまた無数のヒメクロトラカミキリ。
e0083097_21191456.jpg ここのカエデの花を掬うとトビケラも多く入りますがそれを除けながら網の中を探るとヒナルリハナカミキリも姿をみせました。他にもキバネニセハムシハナ、トゲヒゲトラカミキリまで姿を現して正にカエデのオールスター揃い踏みという感じ。
e0083097_21264437.jpg カミキリはともかく、この時期のカエデで出会いたいのが奇麗なチョッキリ。ファウストかイタヤハマキが採れればそれだけでもいいやと思っていましたが、ファウストハマキチョッキリが2つ採れました。小さいけれど非常に美しいチョッキリです。 

 今日の虫たちはほぼ毎年恒例のものばかりでした。それでも今年のシーズンインを実感できたので今日のところはこれで良いでしょう。まだ暑さの残るうちに帰りました。

 ところでshowzineがアラカシの葉裏で見つけた?な虫が一つありました。「ハムシっぽい。」と見せられました。私の肉眼では褐色の点にしか見えず「それ虫なのかぁ?」くらいのもの。それでもルーペで覗いてみると「おっ!! これは!!」
たしか図鑑で見た事あるフォルム。
なんだっけ? ジョウカイモドキだっけ?

え〜と・・・・、

え〜と・・・、

e0083097_21462182.jpgクシヒゲニセクビボソムシ
の♀のようです。(たぶん)
ニセクビボソムシ科はアリモドキに近い仲間のようです。

頭の中で図鑑を開いてみて「なにか触角に特徴があったはずなんだけど」と思っていたのはこれの♂でした。それはそれは立派な触角を持っていて異形さが際立っています。
そうかあ、それの♀だったかあ・・・。

う〜〜ん、惜しいっ!!

それでもこの「科」は初採集なのでこれまた結果良しでした。
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by aile21 | 2010-04-17 21:55 | とうちゃん

う〜ん・・・寒いなあ。

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 なんか、昨日あたりから急に寒くなりました。
今朝の朝日新聞にこんな事が書いてありました。
「四月よ、四月はいったい自分でどうしたらよいのか分からないでいるのだ。」
こんな意味の童謡がドイツにあるらしい。


e0083097_17491881.jpg カエデの花にはまだ訪問客も少なく、ケシキスイとトビハムシ、ケシジョカイモドキ。甲虫の姿はまだあまり見られません。
と思いきや、トゲヒゲトラカミキリが1匹だけカエデの梢をウロウロしていました。

e0083097_17561990.jpg 虫たちはすでに活動を始めてしまっているのこれでは右往左往でしょう。

気温が低いと雨も一段と冷たく縮こまってしまいます。

あと数日はこんな感じのようでしょんぼり。
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by aile21 | 2010-04-15 18:01 | とうちゃん

桜が満開でした。トラップは?

 京都に帰ってきて早速地元の定点に行ってきました。都会の桜も良いけれどやはり里山の芽吹きは美しい。いつのまにやら木々が芽吹いていて萌黄色と桜の色合いが柔らかく、すっかり春の景色になっていました。

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 先の嵐の影響か湿地を流れる小川もいつもより勢いを増して流れていました。
今日の目的は出張前に仕掛けた羽毛トラップの様子を見る事です。骨や羽毛を食べるコブスジコガネを一度採ってみたいと常々思っていました。実際に試すのは初めてですが、まずはやってみないことにははじまりません。
e0083097_20491038.jpg
 仕掛けたポイントは日当たりの良い谷の斜面。鹿やイノシシがよく徘徊している証にあたりに無数に広がる鹿糞、イノシシが掘り起こした地面がそこかしこに見られます。トラップはあとから見つけやすいように地面で一周している藤蔓の中に仕掛けました。1週間以上設置したままになるのでプラスチックの蓋を被せておきました。
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 雨よけを取り除くとトラップ本体が出てきます。これは押し入れなどに使う除湿材の空き容器です。
この中に拾った野鳥の羽をたっぷり入れて蓋をしました。蓋は大きく窓が空いていますが中に入れた羽毛が風で吹き飛ばないように優しく押さえてくれます。
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 さて、中を調べてみます。
showzineとピンセットで一枚ずつ羽を取り上げて何かしがみついていないかチェックしていきました。羽の様子は仕掛けた時と殆ど変わりなく、雨露の影響はまったくなかったようです。それが少し気にかかりました。

やがて羽は最後の一枚に。


ああ、何もいなかったぁ・・・。

 ハネカクシ1匹落ちていませんでした。う〜ん・・・。羽毛トラップには直置き式といって羽毛を地面に置いて石の重しを乗せておく方式があるようです。その方が羽毛の腐朽が進んでいいのかなあ。腐った羽毛はアンモニア臭がするといいます。それも必要なんだろうか。まだ光明はつかめません。しかしまだ活動期は続くのでそのまま埋め戻しました。結果が出るまで継続してみます。

e0083097_2139647.jpg 今日の唯一の採集品はshowzineがアカメガシワの樹洞に溜まったフレークをほじくっていて見つけた小さなゾウムシが一つだけでした。前胸や上翅がずいぶん掘りの深い点刻が見て取れたので初見であることは判りました。
帰ってから調べてみるとオサゾウムシ科のキクイサビゾウムシ類のようです。ニセキクイサビあたりかと思われます。


 今日はそれ以上の装備もなかったので昼過ぎには帰ることにしました。しかしその前に天ケ瀬の桜を見に行きました。
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 ここ数年では一番の状態でした。満開です。
陽光を浴びる桜の花が自ら光を発しているようにも見えて光に満ちた明るい風景を満喫できました。
偶然にも宇治の虫友KTさんとお会いしました。樹液の良く出そうなクヌギを眺めながらしばし歓談。
私は桜やカエデばかり見ていましたが、クワガタ屋さんの目はやはり・・・。(笑
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 カエデもすでに咲いていました。風が強いせいか甲虫の飛来は見られませんでしたが、蚊が飛び回っていました。
カエデが咲くとシーズンインですね。毎度お馴染みの虫ばかりになってしまいそうですが、やはり今年も掬いに来たいものです。これからは車に長網を積んでおかなければと思いました。
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カエデの幹でワモンサビカミキリが日向ぼっこをしていました。

もう出て来たの? ちょっと早くない?

ヒメクロトラもまだなのに。

明日の朝は2℃になるよ。


追記
 山での羽毛トラップだけでは心もとなく考えたので昼食後、羽毛の半分を持って三川合流に向かいました。河川敷にも仕掛けてみようと。
しかし大事な事を忘れていました。そこは桜の名所。ただでさえ混みやすい道が渋滞。しかもいつも車を止めている無料の駐車場は有料(1000円)に。桜見物の人であたりはごったがえしていました。なんでこんな時だけ1000円も払わなくちゃならないんだ(←ケチ)と誘導員の前を素通りしてしまいました。この時期、三川合流は車では近づきにくいのを忘れていました。
なにか作戦を立てて再度来ようと思います。さてどうしてくれようか・・・。
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by aile21 | 2010-04-03 22:28 | とうちゃん


京都南部の野山で宇治虫親子が発見した生き物の記録  出演 とうちゃん(aile21)・かあちゃん・ちび宇治虫(showzine)


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