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炎天下のスカイライン

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(8月3日)
 前回「新規開拓は難しい」で準備不足と道に迷ったので惨敗だった山域に再挑戦してきました。
しかしやはり途中の登山道は消失していたようで同じ場所で立ち往生です。やはりこれでは同じ轍を踏む危険を感じ、少し後退。直登の登山道を諦め、かなり遠回りになるけど林道をテクテク歩くことにしました。
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 誰もいない山の中をはあ、はあ、と大声で喘ぎながら稜線に出ると広く景色を一望できるスカイラインが伸びていました。ミズナラやモミ、ブナ、各種カエデと低地ではなかなか見られない樹種に囲まれた良い森でした。

しかし、いかんせん乾燥しすぎ。カラッカラです。稜線沿いに伸びる林道のせいかもしれませんが、ブナの森でこんなに林床が乾燥しているとは思いませんでした。

林道沿いはちょうどリョウブが満開。今季の花掬いもあと何回できるかと考えると覗かないわけには行きません。ノリウツギほどではありませんがちらほらと虫が飛び交っているのが見えるので近づいてみると、それは相変わらずのヨツスジ、コウヤホソ、マルガタたちでした。この夏はホントに飽きるほど見たなぁ。
それに加えてオオヨツスジも随分増えたようです。網を差し出すことも少なく、ただ花を眺めてばかりでした。

時々、林道脇の森に入り立ち枯れや倒木を調べましたが、ウスイロトラやクロダンダラカッコウムシなどおなじみの虫ばかりで新鮮味がありません。

そういえば林道を登ってくる途中に気づいたのですが、セミは木の幹に止まっているものとばかり思っていましたが、杉植林地で足元から無数に飛び上がるヒグラシには驚きました。杉の落ち葉の間に潜んでいるセミたちがいるとは。
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稜線で見つけたエゾゼミ。

 結局歩いてばかりでこれといった虫もとれないまま、アップダウンを繰り返し山頂につきました。ここもリョウブが満開です。
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ヒゲジロハナカミキリがいました。そういえば京都産は持ってなかったのを思いだし、とりあえず採っておくか、ちょっとその前に生態写真でも・・・、と余計なことをしてる間に逃げられましたけど。

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山頂からの眺望。ハイカー一人いない静かな山頂でした。そりゃそうです。すでに16時を回っていますから。
登りで見失った道を帰りは上から下りて確かめてみようかと思いましたが、はっきりしない道で道に迷い日が暮れるのも危険と思い直し来た道を戻りました。登りで痛めたのか股間節がひどく痛み。トボトボと山を下りたのでした。

夕日に向かい歩きながら考えていました。もうこの山はいいや・・・、なんか相性が合わないかも。もし来るとしたら春に材採でも兼ねてメインルートのハイキングかな。それでも気になっていたところなので自分なりの結論が出たのならそれもいいかと。時期ま悪かったしね。

林道も谷底になり薄暗くなった道を歩いていた時です。砂利道の上を大きくて黒く丸い虫が歩いているのに気がつきました。なんかデカイな・・・。
いや、これは!
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なんと、ミヤマダイコク!!(♀だけど)
こんなのが歩いてるんだ。思いがけず最後の最後で今日一番の虫に出会えたのでした。家族は採集しているけど、私自信は初採集。
その後オオセンチやタダセンチも道端で見つけました。なんのために山頂まで行ったのやら。
道端の鹿糞ではゴホンダイコクも見つかりました。
これら糞虫のおかげでちょっとだけ気分も軽くなりました。駐車場にたどり着いたのはちょうど19時。とっぷりと暗くなっていました。

ちょっと物足りなさを感じたので山間の街灯を見ながら帰りました。カミキリはアオスジやホソカミキリばかり。面白くないので懲りずに吸虫管で微塵な虫を少し吸って帰ったのでした。
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とある街灯の下で見つけたシンジュサン。羽化したてなのかとても綺麗な個体でした。ヤママユやウスタビも好きだけどやはりシンジュサンの圧倒的な貫禄が一番好きかも。採ろうかどうしようか悩んだけどまたいつものコンプレックスに負けて諦めました。

持ち帰った虫で気になった虫はこの2種。(帰宅後撮影)
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左 当初、何の仲間なのか全くわかりませんでしたし、図鑑をパラパラと捲ってもこれだというものに当たりませんでした。これだけ顕著な紋様ならすぐ分かるとおもったのですが。結局図鑑を3往復くらいしてやっとたどりついたのが、ニセクビボソムシ科。どうやらマダラニセクビボソムシのようです。
ちょっといい虫? と期待していたのに日本全国どころかシベリアやヨーロッパまで分布しているらしい。残念。

右 立ち枯れの樹皮をめくったらちょこまか動いていたゴミムシ。これもエリトラの色彩が美しかったし色分けが気に入ったので同定を楽しみにしていました。
カタボシホナシゴミムシ。
これも日本全国及び台湾、ミャンマーだと。

ブナ帯まできてこういうものを採っているというのがなんとも・・・。
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by aile21 | 2013-08-04 21:51 | とうちゃん

マキノ・山が萌えている

 5月6日

 ここ数年GWには鈴鹿の山にハイキングに行ってきましたが、今年は少し目先を変えて湖北のマキノに行ってきました。
 朝の湖西道路はガラガラに空いていて車はスイスイ進みます。しかも以前は志賀までだったバイパスも鵜川まで延伸していてより便利になっていました。新緑に彩られた比良山麓を横目に走っていると宇治ではほぼ終わっているウワミズザクラの白い花が満開です。これは良いとワクワクしながらやがて2時間弱でマキノスキー場に到着。目的は赤坂山稜線ですが、さて・・・どういうルートにしようか。スキー場から直登で山頂を目指すか、遠回りして林道経由で縦走してくるか・・・。駐車場のあたりを見回してもウワミズザクラが満開です。そこを素通りして森にはいってしまうのももったいないかと林道で花を掬いながら進むことにしました。
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 目指す山稜を横目に歩き始めました。
歩き始めてすぐに花で寄り道してしまうので先々のコースタイムが読めなくなりそうな不安もありました。しかし久しぶりに出会うカミキリたちに嬉しくなりながらプラプラ進んで行きました。今年はすでに諦めていたカエデの花掬いですが、マキノではウワミズザクラと同時に咲いているのでお得です。ピックやヒナルリ、他にも初採集と思われるピドニアが網に入ります。
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それにしても暑い。薄手のフリースを着ていましたがもう汗びっしょり。標高が上がれば涼しいだろうと我慢して進みました。ここは黒河内林道。随分前にコブ叩きにチャレンジしようと家族で来たことがありました。その時は峠近くまで車で行き、マヤサンを必死に探しながら寒風の中林道を登った記憶があります。全然採れず面白くなかったけれど最後にやっと一つ見つけた時は嬉しかったなあ・・・。その時と比べるとやはり新緑はいい。
カエデも里山で目にするものでなく葉っぱの大きなハウチワカエデばかりです。最近このカエデがお気に入り。
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目の前に立ちふさがる黄緑色の壁のような新緑に圧倒されながら「山が萌えてるぅ・・・・、山が燃えると歌ったのは石川さゆり・・・・。」などとつぶやいたりしながら歩いていました。
ハレーションを起こしたように黄緑色に染まっていた世界も少しずつ穏やかに落ち着いてきました。標高が上がるにつれ春の始まりの頃のピンクがかった新芽の色が増えてきました。そうなると掬える花もあまり見当たらなくなりやがて黒河峠に着きました。ここからは登山道です。足元の林床にはイワウチワが所狭しと満開です。
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さてそろそろ花掬いよりも登りに専念しましょうか。日当たりの良い斜面をトラバースするように稜線に向かって歩いて行きます。芽吹き始めの森なので木陰もなく汗びっしょりです。しかし勾配は緩やかなので気持ちよく歩けます。
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 歩いていると乾いた登山道の脇にキラッ☆と光るものに気がつきました。
んんん~~~? おお、もしかして・・・・
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やった!! やった。 やった・・・・・。
コルリクワガタやぁ!!! 初めてなんだよおぉ・・・・。

ずいぶん前から採りたかった虫なんだけど、ポイントもわからん、採り方も要領がわからん。産卵マークの付いた材も見つけられん。ブナの新芽に来るって言われたって新芽なんて腐るほどあるよおぉ・・・。とこの時期にはいつも悔しい思いをしていました。今日だって「もしかしたら」と期待がなかったわけではありませんが、まさかホントに出会えるとは。しかし道端で拾ったというのも実感湧かないものです。すぐさま辺りを見回して林床に落ち枝を探してみました。まだ材に居残っているのがいるかも・・・なんて妄想しながら。しかし見つかるのはどれも乾いて硬いものばかり。産卵マークも見つかりません。
花掬いで時間をロスしたので稜線までは歩きに集中しようと決意したばかりなのに再びコースタイムから大きく時間をロスし始めたのは言うまでもありません。でもだめだ。時間ばかり無駄にしてしまう。ま、とりあえず一つでいいか、と自分をなだめてまた歩きだしました。やがて辺りの木々も背丈が低くなってきました。ふと、開き始めたミズナラの新芽に目をやると、小さな虫がいくつも飛び交っているのに気がつきました。多くが小さなハチやハエのようですが、時々ゴミムシくらいの黒い虫が飛んでいるようです。あれかな?
と掬ってみるとドンピシャ。いたいたぁ!ようやく狙いの状況でコルリを手中に收めることができたのです。そのミズナラは虫達に人気なようでコルリも3つ4つは飛んでいました。観察していると新芽に下りたち穂先をウロウロしている姿も見ることができました。なんとかその姿を写真に収めたかったけれどなかなかピントが合わず失敗でした。
それにしてもハエのように飛び交っているではないですか。今まで採れなかったのはただなんだったんだろう。いろいろとネットなどで調べてもイメージばかりで実感が湧かず、モヤモヤしていましたが、たった一度の体験で「こういう事だったんだなあぁ」と一気にモヤが取れたような興奮を覚えたのでした。あと一つ追加採集して機嫌良く山歩きに戻ったのでした。この辺りからイワウチワばかりだった足元にカタクリの花が交じるようになりました。
やがて三国山への分岐点がありました。道標には400mと書いてあるしせっかくだからと行ってみることにしましたがこれが失敗。最後の直登がキツイ。なんでこんなに段差のキツイ階段つけたんだよ・・・。山頂に登ってみれば背丈ほどの木々に囲まれて眺望もきかないし・・・。ここで12時半。休憩と昼食を済ませ、リュックを下ろしたついでにフリースも脱ぎました。Tシャツ一枚でも全然寒くありません。

 元の道に戻り、山腹を縫うように進みました。とあるコーナーをまわると眼前にそびえる岩肌。
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崩落地「明王ノ禿」です。ここに登ればやっと稜線です。
汗びっしょり、体は火照っていますが吹き上げる風がすこぶる気持ちよいです。眼下には絨毯を広げたように新緑が広がり、春霞の向こうには琵琶湖も見えます。
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 行く手になだらかな山容を眺めながら次に目指すは赤坂山。明王ノ禿からはほどなく到着。多くのハイカーが休んでいました。私が長網を持って現れると一気に視線を浴びてしまいました。おばあちゃんが一人「あらあらあら。」と人懐こく話しかけてきて質問攻めにあってしまったので少々虫談義をしてしまいました。
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ここまで雲ひとつ無い快晴でしたがうっすらと雲が掛かり始めました。あとは眼下のスキー場へ下りるだけ。菓子パンを一つ口に放り込むと山を下りたのでした。
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下り道は先ほどのイワウチワとは変わってイワカガミが林床を埋めていました。どちらもピンク色の可愛い花です。
なんだか陽が傾いてきたし、薄雲も広がってきたのでグングンと山をおり、あっという間にスキー場まで帰ってきました。
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当初は早めに下山できたらもう一度麓で花掬いでもしようかと企んでいましたが十分疲れていたのと、スキー場内のウワミズザクラを掬ってみても大量のハチしか網に入らなかったので今日はここでおしまい。温泉に入って帰ろうかと逡巡しましたが、連休最終日。渋滞が怖いので車に乗り込み京都に向かったのでした。
(全く渋滞してなかったけど。笑)

5月の山はいいですねぇ。充実した一日でした。それもこれもコルリちゃんのおかげですよ。
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by aile21 | 2013-05-10 00:54 | とうちゃん

富士登山

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夜が来て
周りが暗く
月の光しか見えなくなっても
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いいや僕は 怖くない
そう 怖くないのさ
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ただ 君が
そばにいてくれれば
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だからダーリン ダーリン そばにいて
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オー 僕のそばに
オー そばに
そばにいて そばにいて欲しい
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もし僕らの見上げてる空が
崩壊して落ちてきても
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山々が海まで崩れ落ちても
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僕は泣かない 泣かないよ
そう涙はこぼさない
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ただ 君が
君がそばにいれば
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だからダーリン ダーリン そばにいて
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オー 僕のそばに
オー そばに
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そばにいて そばにいて欲しい
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ダーリン ダーリン そばにいて
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オー 僕のそばにオー そばに
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そばにいて そばにいて欲しい
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君が困った時にも、僕のそばにいて欲しい
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オー そばにいてオー そばに
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そばにいて そばにいて欲しい
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2012/07/24.25
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by aile21 | 2012-07-27 03:35 | 東海編

鎌ヶ岳

 連休終盤になってやっと青空がやってきました。本当は明日の日曜日にどこか行こうと考えていました。しかし今朝になってあれこれ予定の変更があり、急遽どこかに行こうとなりました。
まいったな、ちょっと遠出をするには朝が遅すぎました。とりあえず10時には家を出ることにして、あとは行き先。車で近くまで行けてそこそこの展望を望めるところ・・・。

ということで、showzineと2人で鈴鹿の鎌ヶ岳に登ってきました。
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 武平峠に車を止めて、歩き出したのがすでに12時半。でもまあ、頂上までのピストンだから大丈夫でしょ。雲一つないピーカンです。歩き始めてすぐに長網を持ってきたのを後悔しました。山ではまだこれの季節じゃないなあと。風が強く持ちにくいので早々と網を畳んで取り外しました。柄はただの杖代わりですね。
 ところが10分もしないうちに登山道に気になる虫を見つけました。この山は花崗岩のザレた山で登山道は砂状に砕けた花崗岩の粒が広がっていて歩きにくいことこの上ありません。そんな足元の砂の中に青く光る虫、の踏みつぶされたものがありました。アオハムシダマシかなあ・・・?
と思いつつ拾い上げてみるとなんとルリクワガタだったのです。我々は未だ生きているものを見つけたことがないので2人とも色めきたってしまいました。でも残念ながらべちゃっと潰れてしまっています。登山者に踏まれたようです。まだ死んではいなくて大顎があうあうと動いていました。ああ、もったいない。それからはさっき仕舞った網をまた拡げて柄にセット。ブナの新芽でも掬いながら行こうとなりました。
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 それにしてもこのルートはほんとに歩きにくい。標高を上げるにつれ鎖やロープに頼らなくては怖くて登れないような岩場が続きます。変化があって面白いんですけどね。いつの間にか歩くのに集中していて長網はやはり邪魔なものになってしまいました。途中、showzineが取り付いた岩の上で「ゾウムシ〜!!」と叫びチョッキリを摘みました。また「色付きのハナノミがいるからお父さん吸って〜!!」など地味目な虫をいくつ採集しながら岩稜を登って行ったのでした。一番目についたのはベニヒラタムシでした。赤いからよく目立ちますね。一昨年の御池岳ハイクの時にいやっていうほど目にしたので今回はパス。

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 頂上直下は両手両足を使わないと登れないような急登でした。さいごの登りをロープに掴まりながら登りきると「あれ、頂上?」というくらいあっけなく登頂したのでした。狭い頂上には先客が数人やすんでいました。

360℃の展望が素晴らしい。峠を挟んで対峙しているのは御在所岳。赤いロープウェイが麓から行き来しているのが見えます。いつかあっちにも行ってみよう。
 南へ続く尾根方面もまだまだ山が深く楽しそうですが、すでに15時近かったので一休みした後、来た道を戻ったのでした。想像はしていたのですが、登りで苦労した滑りやすい道に加えて、複雑な岩稜は下りになると恐怖感が一段と増して緊張の連続でした。
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 今回は出発が遅かったので短時間のコースでしたが、来年は雨乞岳方面もいいな、などと考えながら日の傾きかけた景色を楽しみながら山を下りました。珍しくshowzineも膝が笑ってると言っていたのが印象的でした。
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 ここのミドリセンチは少し赤味のある奇麗なものでした。

 帰ってから調べてみたら、チョッキリはモンケシツブチョッキリ、ハナノミと思われていたのはナガクチキムシ科のニセハナノミの1種でした。雑虫だけど我が家らしい成果です。
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by aile21 | 2012-05-05 23:59 | とうちゃん

霊仙山ハイク

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 今年の連休はどうも天気が安定しないようです。モタモタしてると機を逃がしてしまいそうに考え今日はshowzineと霊仙山に登ってきました。

久しぶりの山登りは想像通り体をいじめる事となりました。歩き始め30分で「ハア、ハア・・・」と体全体で呼吸をし、鉛のように重くなった足をズルズルと引きずりながらの苦戦でした。
「今日は大変だぞ・・・・」と不安になるも、稜線に出てしまえばずいぶん体も馴れたようで気持ちの良い山歩きを楽しみました。
しかし、なんと言っても寒い。風はゴオゴオと吹き付け、太陽はたまに薄日が差す程度。
どんよりとした景色がなんとも恨めしい。
ヤッケは着てきたものの歩き出せば暑くなるとフリースを用意しなかったのを後悔したほどでした。
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 山稜の石灰台地にはカレンフェルトがゴロゴロ。
残雪も山の斜面のあちこちに張り付いていました。
寒いわけだ。

 去年の御池岳ハイクは絶好のポカポカ陽気だった。あんな楽園を期待していたわけだけれど今日は随分印象の違う山行になりました。
それでもこっちのほうが断然好きな山だと思いました。
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 山頂は360度のパノラマが広がり、眼下に琵琶湖を一望する素晴らしいロケーションでした。
・・・・天気さえ良ければですが。青灰色に染まった薄暗い景色に叩き付けるような強風のため、のんびりと景色を楽しむ余裕がありません。なにしろ風を除ける障害物がほとんど無いので、山頂でのんびりお弁当というわけにもいきません。ちょっとした岩陰でコソコソとおにぎりを口に流し込み歩くことにしました。showzineからは「じっとしてると寒い。」と訴えられるし。
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 山頂を過ぎ、西南稜を進みます。稜線はガレ場が続いて歩きづらいものの展望のきく気持ちの良いルートです。
・・・・天気さえ良ければですが。あいかわらず吹き付ける風は台風並み。それがなんとも惜しかったです。それでもこれから芽吹き始める木々や草花の新芽が赤や黄緑にほのかに色づきだしていて柔らかな色彩のグラデーションを織りなしていました。
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 尾根の北側には黄色い花が咲き広がっていました。他のハイカーが必死に写真を撮っているので何の花なんだろうと気になります。ネットで調べていたら福寿草が有名らしいのですが、もしやこれが?
帰宅して調べるとどうやらそのようでした。
福寿草といえば、正月頃に園芸店に並ぶ盆栽のようなものしか知りませんでした。あれは背丈も低く、もっとおもちゃのような印象です。強風の当たらない岩陰に可憐に咲いていました。

 西南稜の終わりは急斜面に切れ落ちていてもう膝がガクガクブルブル。太腿のうらまでひきつってきました。さすがにshowzineは元気に飛び跳ねながら下っていきます。「もっと小股で歩かないと」と忠告してもピョンピョンと跳んでいきます。いいなあ、あの柔らかさ・・・。(笑

岩稜帯も終わり、樹林帯に入るとやっと風にも悩まされなくなりました。この尾根はケヤキの森です。どこもかしこも目立つ大木はケヤキばかり。こんなにケヤキばかりの森は宇治周辺で見たことがありません。時々浮いた樹皮を捲ってみたりしながらのんびり下っていきます。休憩時にはカミキリ幼虫の入った落ち枝を数本ひろったりしましたが目ぼしい収穫はありません。

e0083097_0551888.jpg やがて杉林も入り交じってきます。すると林床に気になる植物群落がありました。もしかして・・・、うん、そうだよなあ・・。
近寄ってみるとやはりヤマシャクヤクでした。
しかも丸い蕾みがあちこちで立ち上がっています。
来るのがもう少し遅ければ奇麗な花が見られたかもしれません。
そしてキマルも?

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 私が雉打ちをしている間にshowzineはさっさと先を下りていってしまいました。私はおかまいなく時おり脇の小枝をポキポキと折ってみたり樹皮を捲ってみたり。この頃(まだ13時前ですが)厚くたれこめていた雲が薄くなり薄日がさすようになりました。新芽に色づいた梢が鮮やかな発色を見せ始めます。
「ああ、ちょっと早く山を下りてしまったかなあ。」と悔しい気持ちになりましたがそれはもう仕方ありません。これもまた時の運でしょう。
面白いのは杉林と隣り合わせでブナ帯があることです。ケヤキの森より遥か下になるのです。

いつまでたってもshowzineに追いつかないまま林道に到着。彼は車のところでずっと待っていたようです。想像通り「遅い」と文句をつけられてしまいました。
07:30 出発
13:30 帰着
と、ずいぶん駆け足な山歩きになってしまいましたが、これも山頂での悪天候のせいですね。今度は秋にでものんびり歩きに来たいと思います。
虫はちょこちょこ探しましたが特に目ぼしい収穫はありませんでした。それはまた同定後に別記しようと思います。
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by aile21 | 2011-05-05 18:52

御池岳ハイク

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 (5/4)
 霊仙山に行くつもりでしたが急遽御池岳に変更しました。
キツかった・・・・・。久しぶりの山歩きです。かあちゃんは息も絶え絶え、八合目では死んだ魚のようになっていましたが頑張って頂上まで辿り着きました。元気なのはshowzineだけ。そんなに走ったら余計に疲れるぞといっているのに不規則に動き回っています。さすが成長期。
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 列島各地で30℃を記録したようで真夏のような一日でした。それでも絶好のハイキング日和。ひりひりに灼けました。腕と顔の火照りがおさまりません。それよりこの筋肉痛、いつまで続くのでしょうか。

 シマリスを数回見かけました。あまり人を恐れないのか私たちがお弁当を食べている近くをチョロチョロ、ウロウロしていました。ほっぺたが膨らんでいたのが可愛かった。
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 カタクリの花、初めて見ました。そこら中に咲いていて目を奪われます。
 
 ヨツキボシハムシ、黄星というより赤星ですけど奇麗なハムシ。

 赤い甲虫がヒラヒラ飛んでいるのを捕まえるとどれもベニヒラタムシ。アカハネムシじゃないところがいいですね。

 倒木の樹皮を捲ってみるとクロナガオサムシがまだいくつも越冬中でした。下界は夏日なのに標高1000m近辺はまだ長閑な春。
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 カレンフェルト(石灰岩むき出しの草原)は爽やかな風が行き渡り、のびやかな景色が広がっていました。今日に限っては「虫」より「歩き」を優先にしたので採集はほんのちょっとだけ。
たまにはこういうのも良いです。
 
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by aile21 | 2010-05-05 12:50 | とうちゃん


京都南部の野山で宇治虫親子が発見した生き物の記録  出演 とうちゃん(aile21)・かあちゃん・ちび宇治虫(showzine)


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