桜が満開でした。トラップは?
京都に帰ってきて早速地元の定点に行ってきました。都会の桜も良いけれどやはり里山の芽吹きは美しい。いつのまにやら木々が芽吹いていて萌黄色と桜の色合いが柔らかく、すっかり春の景色になっていました。
先の嵐の影響か湿地を流れる小川もいつもより勢いを増して流れていました。
今日の目的は出張前に仕掛けた羽毛トラップの様子を見る事です。骨や羽毛を食べるコブスジコガネを一度採ってみたいと常々思っていました。実際に試すのは初めてですが、まずはやってみないことにははじまりません。
仕掛けたポイントは日当たりの良い谷の斜面。鹿やイノシシがよく徘徊している証にあたりに無数に広がる鹿糞、イノシシが掘り起こした地面がそこかしこに見られます。トラップはあとから見つけやすいように地面で一周している藤蔓の中に仕掛けました。1週間以上設置したままになるのでプラスチックの蓋を被せておきました。
雨よけを取り除くとトラップ本体が出てきます。これは押し入れなどに使う除湿材の空き容器です。
この中に拾った野鳥の羽をたっぷり入れて蓋をしました。蓋は大きく窓が空いていますが中に入れた羽毛が風で吹き飛ばないように優しく押さえてくれます。
さて、中を調べてみます。
showzineとピンセットで一枚ずつ羽を取り上げて何かしがみついていないかチェックしていきました。羽の様子は仕掛けた時と殆ど変わりなく、雨露の影響はまったくなかったようです。それが少し気にかかりました。
やがて羽は最後の一枚に。
ああ、何もいなかったぁ・・・。
ハネカクシ1匹落ちていませんでした。う〜ん・・・。羽毛トラップには直置き式といって羽毛を地面に置いて石の重しを乗せておく方式があるようです。その方が羽毛の腐朽が進んでいいのかなあ。腐った羽毛はアンモニア臭がするといいます。それも必要なんだろうか。まだ光明はつかめません。しかしまだ活動期は続くのでそのまま埋め戻しました。結果が出るまで継続してみます。
今日の唯一の採集品はshowzineがアカメガシワの樹洞に溜まったフレークをほじくっていて見つけた小さなゾウムシが一つだけでした。前胸や上翅がずいぶん掘りの深い点刻が見て取れたので初見であることは判りました。
帰ってから調べてみるとオサゾウムシ科のキクイサビゾウムシ類のようです。ニセキクイサビあたりかと思われます。
今日はそれ以上の装備もなかったので昼過ぎには帰ることにしました。しかしその前に天ケ瀬の桜を見に行きました。
ここ数年では一番の状態でした。満開です。
陽光を浴びる桜の花が自ら光を発しているようにも見えて光に満ちた明るい風景を満喫できました。
偶然にも宇治の虫友KTさんとお会いしました。樹液の良く出そうなクヌギを眺めながらしばし歓談。
私は桜やカエデばかり見ていましたが、クワガタ屋さんの目はやはり・・・。(笑
カエデもすでに咲いていました。風が強いせいか甲虫の飛来は見られませんでしたが、蚊が飛び回っていました。
カエデが咲くとシーズンインですね。毎度お馴染みの虫ばかりになってしまいそうですが、やはり今年も掬いに来たいものです。これからは車に長網を積んでおかなければと思いました。
カエデの幹でワモンサビカミキリが日向ぼっこをしていました。
もう出て来たの? ちょっと早くない?
ヒメクロトラもまだなのに。
明日の朝は2℃になるよ。
追記
山での羽毛トラップだけでは心もとなく考えたので昼食後、羽毛の半分を持って三川合流に向かいました。河川敷にも仕掛けてみようと。
しかし大事な事を忘れていました。そこは桜の名所。ただでさえ混みやすい道が渋滞。しかもいつも車を止めている無料の駐車場は有料(1000円)に。桜見物の人であたりはごったがえしていました。なんでこんな時だけ1000円も払わなくちゃならないんだ(←ケチ)と誘導員の前を素通りしてしまいました。この時期、三川合流は車では近づきにくいのを忘れていました。
なにか作戦を立てて再度来ようと思います。さてどうしてくれようか・・・。
先の嵐の影響か湿地を流れる小川もいつもより勢いを増して流れていました。
今日の目的は出張前に仕掛けた羽毛トラップの様子を見る事です。骨や羽毛を食べるコブスジコガネを一度採ってみたいと常々思っていました。実際に試すのは初めてですが、まずはやってみないことにははじまりません。
仕掛けたポイントは日当たりの良い谷の斜面。鹿やイノシシがよく徘徊している証にあたりに無数に広がる鹿糞、イノシシが掘り起こした地面がそこかしこに見られます。トラップはあとから見つけやすいように地面で一周している藤蔓の中に仕掛けました。1週間以上設置したままになるのでプラスチックの蓋を被せておきました。
雨よけを取り除くとトラップ本体が出てきます。これは押し入れなどに使う除湿材の空き容器です。
この中に拾った野鳥の羽をたっぷり入れて蓋をしました。蓋は大きく窓が空いていますが中に入れた羽毛が風で吹き飛ばないように優しく押さえてくれます。
さて、中を調べてみます。
showzineとピンセットで一枚ずつ羽を取り上げて何かしがみついていないかチェックしていきました。羽の様子は仕掛けた時と殆ど変わりなく、雨露の影響はまったくなかったようです。それが少し気にかかりました。
やがて羽は最後の一枚に。
ああ、何もいなかったぁ・・・。
ハネカクシ1匹落ちていませんでした。う〜ん・・・。羽毛トラップには直置き式といって羽毛を地面に置いて石の重しを乗せておく方式があるようです。その方が羽毛の腐朽が進んでいいのかなあ。腐った羽毛はアンモニア臭がするといいます。それも必要なんだろうか。まだ光明はつかめません。しかしまだ活動期は続くのでそのまま埋め戻しました。結果が出るまで継続してみます。
今日の唯一の採集品はshowzineがアカメガシワの樹洞に溜まったフレークをほじくっていて見つけた小さなゾウムシが一つだけでした。前胸や上翅がずいぶん掘りの深い点刻が見て取れたので初見であることは判りました。
帰ってから調べてみるとオサゾウムシ科のキクイサビゾウムシ類のようです。ニセキクイサビあたりかと思われます。
今日はそれ以上の装備もなかったので昼過ぎには帰ることにしました。しかしその前に天ケ瀬の桜を見に行きました。
ここ数年では一番の状態でした。満開です。
陽光を浴びる桜の花が自ら光を発しているようにも見えて光に満ちた明るい風景を満喫できました。
偶然にも宇治の虫友KTさんとお会いしました。樹液の良く出そうなクヌギを眺めながらしばし歓談。
私は桜やカエデばかり見ていましたが、クワガタ屋さんの目はやはり・・・。(笑
カエデもすでに咲いていました。風が強いせいか甲虫の飛来は見られませんでしたが、蚊が飛び回っていました。
カエデが咲くとシーズンインですね。毎度お馴染みの虫ばかりになってしまいそうですが、やはり今年も掬いに来たいものです。これからは車に長網を積んでおかなければと思いました。
カエデの幹でワモンサビカミキリが日向ぼっこをしていました。
もう出て来たの? ちょっと早くない?
ヒメクロトラもまだなのに。
明日の朝は2℃になるよ。
追記
山での羽毛トラップだけでは心もとなく考えたので昼食後、羽毛の半分を持って三川合流に向かいました。河川敷にも仕掛けてみようと。
しかし大事な事を忘れていました。そこは桜の名所。ただでさえ混みやすい道が渋滞。しかもいつも車を止めている無料の駐車場は有料(1000円)に。桜見物の人であたりはごったがえしていました。なんでこんな時だけ1000円も払わなくちゃならないんだ(←ケチ)と誘導員の前を素通りしてしまいました。この時期、三川合流は車では近づきにくいのを忘れていました。
なにか作戦を立てて再度来ようと思います。さてどうしてくれようか・・・。
by aile21
| 2010-04-03 22:28
| とうちゃん
京都南部の野山で宇治虫親子が発見した生き物の記録 出演 とうちゃん(aile21)・かあちゃん・ちび宇治虫(showzine)
by aile21
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