初めてのトロックス
夕方ほんの数時間ですが、河川敷に行ってきました。4月の中頃、その河畔林に小さいけれどサギのコロニーを見つけました。宇治で見つけた野鳥の羽をほんの少しですが仕掛けてあります。 コブスジコガネという広義での糞虫を狙ってきました。彼らは動物の死骸に集まり鳥の羽毛や獣毛などを食べて生活しているコガネムシ。オーソドックスな採集法としては鶏の羽などを地面に置いておくだけといいますが、実はこれがなかなかハードルが高い。この春にとある養鶏場に問い合わせてみましたがやはり丁寧に断られてしまいました。たまたま山で見つけた野鳥の羽を集めて宇治の山とこの河川敷に仕掛けておきました。
山の方は2度ほどチェックに行きましたが全く気配なし。河川敷のほうは2週間くらいたっただろうか?別の用事もあったので日暮れ前にトラップの状態を見にきました。
薄暗くなった河畔林に潜るように入っていきました。しかし近づくにつれて大きくのしかかっていた不安が現実のものとして目に入ってきました。
一カ所に集めて積んでおいて小石の重しを置いていた羽毛はあたりに散乱していました。少し前にあった嵐のような風雨が原因なのかそれとも小動物に荒らされたのか・・・。
やっぱりだめか。
なかなか採れないコブスジコガネ。まあ、こんなもんか。残った羽毛を下をほじくってみましたがたまに小さなハネカクシがチョロチョロするくらいでした。すぐに暗くなるのでトラップの置いてあった下の土を掬ってビニール袋に入れ持ち帰る事にしました。
そしてそのすぐ脇にあるもう一つのトラップ。
実は羽毛トラップを仕掛ける際、林床は落ち葉に覆われていて後々面倒なので、土を露出させ柔らかく耕して置きました。その作業中、モグラの穴か地ネズミの穴かは分かりませんが土中のそこかしこにトンネルがポッカリと口をあけます。そこで「おまけ」のつもりでそこにも仕掛けを施しました。
モグラのトンネル内でその糞を食べているマルマグソコガネ。それを狙って念のために持ってきていた猫糞(我が家の飼い猫)5〜6粒を穴の出口に置いておいたのです。
雨除けの覆いを外して中を覗きます。トラップの状態はというと、やはり水が入り込んだのか糞の姿がよくわかりません。わずかに残っている糞も土まみれのようです。ビニール手袋をはめてそのあたりを土ごと掬い取りました。そしてプラスチックのバットに広げてみました。
土を指で馴らしていきながら「なんかいないかなあ・・・」と観察していると、「ん?」
日暮れ間近の薄暗い林内ではよくわかりませんが、なにやら甲虫の姿が。いや実際には甲虫なのか猫糞の欠片なのかよくわからなかったのですが手に取りじっくり観察してみました。
おっ、おおっ!!
と、と、採れたぁ!
ヒメコブスジコガネ
Trox opacotuberculatus Motschulsky,1860
これが探し求めていたコブスジコガネでした。いやぁ〜・・・なんとか採れました。
良かったヨカッタ。肩の荷が一つとれたような脱力感でした。
しかしちょっと待ってくださいよ?
羽毛トラップは全く成果が出ず、マルマグソ狙いのモグラトンネルトラップでTrox?
んん〜・・・・。えっ!? 糞でもくるの? ていうかくるじゃん
羽毛トラップの悲哀。
もちろん嬉しいんですけど、複雑な心境です。
やはり正統派な採集ができない宇治虫でした。
おまけ
羽毛が散乱して消滅した野鳥トラップですが、メインディッシュを交換しました。
本日、車で走行中に見つけたイタチのDOR。久しぶりに拾ってしまいました。
それが今日ここに来た一番の理由でした。
ええ、ええ、どうぞ鬼畜と呼んでください。
明日は関東からしまちゃんさんがいらっしゃるので久しぶりに天ケ瀬にでも行ってみます。
山の方は2度ほどチェックに行きましたが全く気配なし。河川敷のほうは2週間くらいたっただろうか?別の用事もあったので日暮れ前にトラップの状態を見にきました。
薄暗くなった河畔林に潜るように入っていきました。しかし近づくにつれて大きくのしかかっていた不安が現実のものとして目に入ってきました。
一カ所に集めて積んでおいて小石の重しを置いていた羽毛はあたりに散乱していました。少し前にあった嵐のような風雨が原因なのかそれとも小動物に荒らされたのか・・・。
やっぱりだめか。
なかなか採れないコブスジコガネ。まあ、こんなもんか。残った羽毛を下をほじくってみましたがたまに小さなハネカクシがチョロチョロするくらいでした。すぐに暗くなるのでトラップの置いてあった下の土を掬ってビニール袋に入れ持ち帰る事にしました。
そしてそのすぐ脇にあるもう一つのトラップ。
実は羽毛トラップを仕掛ける際、林床は落ち葉に覆われていて後々面倒なので、土を露出させ柔らかく耕して置きました。その作業中、モグラの穴か地ネズミの穴かは分かりませんが土中のそこかしこにトンネルがポッカリと口をあけます。そこで「おまけ」のつもりでそこにも仕掛けを施しました。
モグラのトンネル内でその糞を食べているマルマグソコガネ。それを狙って念のために持ってきていた猫糞(我が家の飼い猫)5〜6粒を穴の出口に置いておいたのです。
雨除けの覆いを外して中を覗きます。トラップの状態はというと、やはり水が入り込んだのか糞の姿がよくわかりません。わずかに残っている糞も土まみれのようです。ビニール手袋をはめてそのあたりを土ごと掬い取りました。そしてプラスチックのバットに広げてみました。
土を指で馴らしていきながら「なんかいないかなあ・・・」と観察していると、「ん?」
日暮れ間近の薄暗い林内ではよくわかりませんが、なにやら甲虫の姿が。いや実際には甲虫なのか猫糞の欠片なのかよくわからなかったのですが手に取りじっくり観察してみました。
おっ、おおっ!!
と、と、採れたぁ!
Trox opacotuberculatus Motschulsky,1860
これが探し求めていたコブスジコガネでした。いやぁ〜・・・なんとか採れました。
良かったヨカッタ。肩の荷が一つとれたような脱力感でした。
しかしちょっと待ってくださいよ?
羽毛トラップは全く成果が出ず、マルマグソ狙いのモグラトンネルトラップでTrox?
んん〜・・・・。えっ!? 糞でもくるの? ていうかくるじゃん
羽毛トラップの悲哀。
もちろん嬉しいんですけど、複雑な心境です。
やはり正統派な採集ができない宇治虫でした。
おまけ
羽毛が散乱して消滅した野鳥トラップですが、メインディッシュを交換しました。
本日、車で走行中に見つけたイタチのDOR。久しぶりに拾ってしまいました。
それが今日ここに来た一番の理由でした。
ええ、ええ、どうぞ鬼畜と呼んでください。
明日は関東からしまちゃんさんがいらっしゃるので久しぶりに天ケ瀬にでも行ってみます。
by aile21
| 2010-05-02 22:42
| とうちゃん
京都南部の野山で宇治虫親子が発見した生き物の記録 出演 とうちゃん(aile21)・かあちゃん・ちび宇治虫(showzine)
by aile21
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